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CD感想


2004年5月
J・ラター : レクィエム  他5曲
 T・ブラウン指揮 / ケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊
 シティ・オブ・ロンドン・シンフォニアのメンバー  オルガン
 (NAXOS 8.557130) 国内盤




【 うなぎまつり 】


旧浦和市役所前で、「うなぎまつり」があるってんで行ってきた。
え?クラシックと全然違うって?

まぁそぉ仰(おっしゃ)らんと、聞いて下さいな。
なんでこんな事を書きたいかっつぅと、
この祭りのせいで予定にしていたコンサートが流れたんよね。

細かな霧雨がぽつぽつ降る中、浦和駅に降り立ちました。
浦和近辺は鰻が名物なんですが、その名物をもっと高めようと
「うなぎまつり」が開催されていると云う。

面白そうじゃありませんか!隊長は来ませんでしたけど。
独り寂しく、うなぎ祭りに行ったんですけど。

駅から、そうですなぁ、20分くらいは歩きました。
思ったより遠いです、旧浦和市役所。
会場に着きますと、ベタな「うなぎまつりアーチ」が聳えてます。
見物人は多く、なかなかの盛況です。

おやおやぁ〜、うなぎちゃんが待ってるぞぉ〜♪
ここまではもうルンルンでした。
だって鰻大好きなんですもん。
その鰻の祭り、祭典なんですよ、そんなの見たことない。

少々うろうろしましたが、長い行列を発見。

(隊長作)

自慢の「うなぎ弁当」の行列です。
祭りは10時から始まってましたが、現時刻11時30分。
「うなぎ弁当」を食らうには絶好のチャンスタイム。
親子連れやカップルが賑々しく並ぶ中、うなぎハンターの私も
負けじと並びました。

どれくらい並びましたでしょうか、二百人くらい過ぎ去って、
ようやく私の番があと3人ほどになりました。
え?まさかベタな落ちじゃないかって?
いやぁ〜そうなんですワ。
私もそのまさかそんな事が、とは思うとりましたが、そのまさかが起こったんですねぇ。

「お弁当シューリョーでーす♪」
シューリョーってなに?
お弁当スーパーみたいな、特製ってこと?
私はアホなんで、すぐには分かりませんでした。
MD聴いて、音楽に酔いしれていたという事もあって、周りや後続の行列が
ガヤガヤ言っている風囲気で漸(ようや)く分かってきました。
弁当は「終わった」んだと、「無くなっちまった」んだと。


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(隊長作)
ワタクシ、温厚な方なんですけど、久々に頭にきました。
限定1,200食、お一人様5箱まで、とは謳ってましたが、
まさか自分の直前で完売するとは。
私が1,203番目になるなんて。
こんなに鰻ちゃん大好きっ子に対して、酷いじゃないですか。

さまよう若人は、餃子屋さんに辿り着きました。
いくら鰻に逆上(のぼ)せ上がっていたとは云え、
美味しそうな店を見逃す筈がありません。

最近出来たばかりのようにお店は綺麗で、
ランチメニューが餃子以外でも沢山ありました。
私は「唐揚げ定食」650円を注文。餃子3個つきです。
この店は、きっと鰻の神様が巡り合わしてくれたんですね、
ごめんねって。



それはもぅ美味かったです。唐揚げも餃子も。
餃子は鶏とかシソとかいろいろあるし、唐揚げが実に丁寧な仕事。

唐揚げって簡単そうで、難しい料理なんですよネ、本当は。
しかしイイ鶏肉を使ってる。ジューシーで甘くて弾力のある唐揚げ。
浦和は鰻なんかより、やっぱ唐揚げと餃子だね。

「餃子わいわい」
さいたま市浦和区仲町3丁目2-16


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【 CD感想 】

子供の頃。
ウィーン少年合唱団のドキュメンタリーを観て、「ボクも少年合唱団に入りたい!」
って泣き喚いていたそうです。

そのころ親がすんなりと児童合唱団に入団させてくれていたら、
今頃の私はオペラ歌手にでもなっていたんでしょうけど、
タイガース大好きな親父に野球部に入れさせられました。

(隊長作)

前述の「うなぎまつり」を通して、私の耳に届いていた音楽が
ラターのレクィエムです。

愛用のMDウォークマンで聞いてたんですが、
うなぎのこおばしい香りと共に落涙しそうでした。
この時の私は至福でした。

これから私の口に訪れるであろう美味しい鰻さんが
鼻から香りとして入ってき、耳からは天国の音楽のような
レクィエムが流れ込んでくる。

私がこの曲を知ったのは、今年1月掲示板「クラシックの招き猫」で
偶然この曲について熱くディスカッションされてたんです。
知らない名曲があるなんて堪えられない私は、早速CD屋へ。
するとどうでしょう、このディスクが5枚ほどですが積んであります。
クッキィー!そんなに名曲だったの?!と即買いました。

そんな邪心な心で買った1枚でしたが、本当に心が洗われる音楽です。
レクィエムに付き物のお涙頂戴な小話もついてます。
作曲者ラターの父だか弟だかの肉親の死を悼んで作曲された、
というイワク。

フォーレと似ていますね.
音楽もヴェルディ調とは違い、フォーレ=デュルフレ路線。

ただ1945年生まれという、現在の作曲家。
現代人なんですが、現代音楽はほとんどなく、こんな美しいメロディと
ポリフォニーで全編を歌いきっている姿に感動します。

時折イギリス独特のメロディラインを感じる事もありますが、
全編に声楽が支配しているせせらぎを木管やオルガンが
優しく絡むあたり、感動しない人がいるんでしょうか?

美しい音楽一点張りでもなく、感情の高まりを放出させるべく
ドラマティックな瞬間も展開されています。
活き活きと精気に富んだ喜び溢れる音楽もあるし、
暗闇から一筋の細い道が照らし出される所もあり、
上手く言えないけど、全部イイです。

私はナクソス盤しか持ってませんが、取っ掛かりとしては当盤で十二分です。
しかしアマノジャクな方ならクロウヴェリー盤(EMI)なんかもお探しになられては?

(隊長作)

女性パートが少年によって歌われているそうで、さぞかし天上の音楽な事でしょう。
また、ラター自身の指揮によるCOLLEGIUM盤や、
300人という大合唱によるシーリッグ指揮盤もあるそうです。

私としては是非、実演に早く接したいと願っています。

(隊長作)

未来のコンサート感想。

「J・ラター:レクィエム」なコンサート感想。

2011年3月20日(日)16:00  東京オペラシティ・コンサートホール
東京アカデミー合唱団 / 秋山和慶 指揮
 ラター : レクィエム
 A.L.ウェッバー : レクィエム
2011年9月17日(土)15:00 文京シビック大ホール
文京シビック合唱団 芸大フィルハーモニア / 松尾葉子 指揮
 ラター : レクイエム
 ラター : グローリア
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