晴れ雲(隊長作)

ブリス  「朝の英雄たち」   - 13 -  (2004年6月)
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ブリス  「朝の英雄たち」
 (WWT犠牲者たちへの鎮魂の願いを込めた合唱交響曲)

グローヴズ指揮  BBC交響楽団、BBC交響合唱団 R・ベイカー(朗読)
 (BBC RADIO CLASSICS CRCB-6104)国内盤

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  10年近く前、日本クラウン(株)より「BBCラディオ・クラシック」
  という集大成がシリーズ化されていた。
  1枚1,500円という手軽さと、曲目・演奏家の希少性もあって幾らか所有している。
  今見直すと素晴らしいシリーズなのだが、このシリーズはとうに無くなっている。
  現在容易に入手できない盤で申し訳ないが、中古屋でチラホラ見かけるので取り上げてみたい。
  それだけの価値は十分あるし、探し出す面白さもあるかと思う。
  
  ここんとこベルワルドやラター等マイナー路線で申し訳ないが、
  今回も無名では勿体無さ過ぎる1枚なのでご紹介致したい。
  
  この曲がブレイクしない理由は分かっている。
  「朗読」があるからだ。
  イギリスはシェイクスピア文学に代表されるように、演劇や朗読が盛んで、
  文化・芸術の一翼を担っている。
  その一面を合唱交響曲に取り入れたのも、自然な流れといえる。
  
  しかし日本では朗読会はまだまだマイナーだし、英語の朗読をオーケストラで
  競演できる人材も思い浮かばない。
  軽部さんが出来るかどうか分からないし、プロコの「ピーターと狼」みたいな
  子供向けなちゃっちい演奏会では勿体無い。
  
  音楽的には実に平明で美しく、20世紀特有の晦渋さが無い。
  レクイエムとしての合唱交響曲だけに、取り扱っているテキストは深刻だが、
  弦が流れるような美しさで悲しみを謳い上げており、合唱も波乱に満ちた堂々としたものだ。
  朗読もしょっちゅう出てくる訳では無いのし、実演で朗々とした渋い朗読が
  出てきたらそれはそれで感動すると思う。
  
  ブリスは他に「色彩交響曲」という面白い試みの音楽を代表曲に持っており、
  こちらの方はナクソス盤で入手も容易だ。
  ただし本曲の方が一段とスケールアップしているので、どうせならこの曲が
  メジャーになって欲しい、と私は思っています。
  
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