ブルックナー 交響曲第1番 - 5 - (2004年3月)
C・アバド指揮 ウィーン・フィル
(DG 453 415−2)輸入盤
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【 ブルックナー 】
3月はブルックナーのコンサート(大友&京都市響)も計画していたのだが、
急用で行けなかった。
大友なので、そんなに残念ではないが、当分ブルックナーも聴く予定が無いので、
ひとつブルックナーの思い出を書き散らしたい。
男ならブルックナー、と言うくらいブルックネイリアンは、ワグネリアン同様、
男性が多い。
まさに男の世界。うーん、マンダム。
うちの隊長も、昨年のスクロヴァ&ザールブリュッケン放送響を聴くまでは、
たしなみ程度にしか聴かなかった。
だから本誌の数少なかろう女性読者の中で、ブルックナーを愛する貴人は少ないと思う。
なぜ、男性が好きなのに、女性はあまり好まないのだろう。
質実剛健という言葉があるが、ブルックナーはその言葉を地でいっている。
剛健かつ力強いが、質素で野暮ったい。
ドヴォルザークほどのド田舎では無いにしろ、R・シュトラウスほど華麗秀爛ではない。
また、ゲネラル・パウゼに代表されるように音が止まる(鳴り響くと言いたい)箇所が、
嫌われているのだろうか?
本誌第9番で、私のクラシックとの出会いを述べた。⇒【私のクラシックとの出会い】
このあと、私はマーラーの「復活」に没入するのだが、ブルックナーも前後して好きになった。
初心者の私は、巨大で偉容な交響曲に憧れた。そんな注文にブルックナーは最適だった。
そういう理想を、女性は音楽に求めていないのかもしれない。
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私のブルックナー体験1発目が、今回紹介する「第1番」だ。
今振り返れば、いい出会いをしたと思う。
ブルックナーの中では短め(45分余)だし、元気はつらつオロナミンCだ。
ラジオで流れていたカッチョイイ曲が、たまたまこの1番だった。
「ブル1は結構いいよ」と言うと、大方怪訝な顔をされる。
それは他の8曲の交響曲が余りにも偉大であって、第1番が不当に評価される理由にはならない。
後期の精神性・哲学的な神秘さは薄いが、ブルックナーの世界は既に確立されているからだ。
贔屓目にみないと、第0番と第00番は凡作だろう。
しかし第1番からは違う。
ブルックナーが満を持して、第1番と採番した喜びが見え隠れする。
ベルリン・フィルから解き放たれた、今のアバドこそ目が離せ無いが、これは96年録音。
しかし8番や9番と違って、純粋な音楽を奏でる能力は、アバドの真骨頂でないか。
うちの隊長はかつて、アバドに滅茶入れ込んでた時期があり、
アバドのディスクが膨大にあるのだが、
その中でもこの1枚は出色の勢いに溢れている。
悔しいが、ウィーン・フィルの流麗な流れも、流石である。
スクロヴァやティントナー、ヴァントにロジェヴェンといろいろディスクはあるものの、
第1番はつい、このディスクを掛けてしまう。
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久々にお茶の水のディスク・ユニオンを覗いてきました。
ひさびさだと、収穫もある。
しょっちゅう行ってると、獲物がほとんどなく疲れるだけなのだが、
今回は下記の通り。
● シルヴェストリの10枚ものBOX
タワーで狙っていたのだが、中古ということで、格安でゲット。
シルヴェストリならば、ステンハマルを入れて欲しかった。
● アホ 交響曲第8番 (ヴァンスカ&ラハティ響)
作曲家名「アホ」に前から引かれていました。
みなさんもそうじゃないですか?
● ブリテンのPコン、エルガー「エニグマ」 (スクロヴァ爺さん&ザールブリュッケン)
アルテ・ノヴァ盤なので、どうして今まで持っていなかったのだろう?と
即購入。