モーツァルト 交響曲第38番「プラハ」 - 24 - (2004年10月)
チェリビダッケ指揮 ロンドン交響楽団
( Concert Club 11枚Boxセット )(輸入盤)
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今月発売されたチェリビダッケ&ロンドン響「コンサート・クラブ盤」を、
みなさんはもうお聴きでしょうか?
11枚セットなのに11,750円とは安い、買いだ!
と、あんまりチェリ・チェリじゃない私ですが、速攻買いしてしまいました。
チェリの名盤としては、チャイコのロメジュリを書こうと思っていたのですが、
今回11枚もの演奏に触れ、特にご紹介したいと思う演奏が出てきました。
今回特筆したいモーツァルトの他にも、プロコの5番とブラームスの1番は
是非いつか書きたいくらいです。
ですが、モーツァルトの演奏はあまりに美しくて惚れ惚れとしましたので、
これを採り上げたいです。
私が高校1〜2年生のころ、モーツァルト大好きっ子でした。
モーツァルトとは不思議な音楽でして、モーツァルトばかり聴いていると
一種のトリップ状態になるようで、明けても暮れてもモーツァルトでした。
そんな中で私が最も気に入った交響曲が、この「プラハ」です。
当時、犬を飼うことになったんですが、その犬の名を「プラハ」にしたい、
と思ったほどです。
結局、その犬はベートーヴェンのとあるソナタの名前に落ち着いたんですが...。
あのころは純粋に機動性抜群のこの曲に痺れていたんですが、今回こうやって
チェリの演奏を聴いていて、改めて曲の美しさ・爽やかさ、流れるような
フォルムに胸が熱くなりました。
大好きな曲だっただけに、いろんな演奏も聴きましたし、演奏されつくされた感が
否めなかったんですが、こうやって新たな光の当て方を目の当たりにしますと、
心底感服してしまいます。
この演奏は79年録音ということもあり、チェリ御大も最老境に突入する
前の溌剌さがあります。
チェリは最晩年こそ凄いんだ、という意見もわかるんですが、
まだまだフレキシブルに緩急自在に艶やかに踊る演奏も良いものです。
このCDセットは全てロンドン響との録音であり、手兵ミュンヘン・フィルとの
阿吽の呼吸には劣りますが、それでも中々のドライブ感です。
ほぼ同時期に発売されたミュンヘン・フィルとのEMI盤(14枚24,000円)が私のように
手が出しづらい御仁は、是非この「Concert Club」盤をお薦めします。
また、完全限定盤でもありますので、どうせ買うなら早いほうが
人生楽しい日々が多くなると思います。