５月３日（月）　　１４：００　　　-　19　- 　　

　　　　米津俊広指揮　埼玉大学管弦楽団
　　　　埼玉会館大ホール

　　　　メンデルスゾーン　交響曲第３番「スコットランド」
　　　　グノー　　　　　「ファウスト」組曲
　　　　エロール　　　　「ザンパ」序曲

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　　【　浦和　】
　　
　　さて今日は「春のアマオケ特集」第３弾、埼玉大管です。
　　（この企画、いつの間にか私の中で始まってます）


不思議なもので、
群馬や横浜のコンサート体験はあるのに、
比較的交通至便な埼玉県内での
ホール体験が一回も無いんです。

川口リリアでさへ、入った事がない。
いかんねぇ。
　　
　　一度は聴いて見たいなぁと思っていた昨今、
　　埼玉会館で埼玉大学という埼玉尽くしのコンサートがありました。
　　しかもＧＷ真っ只中。
　　こりゃ、あれだね。
　　同オケの運営スタッフの誰かが、団内の娘さんに片思いをしている。
　　ＧＷにイベントを用意しないと、片思いの娘さんは故郷に帰省してしまう。
　　
　　１週間も逢えないのはツラク悲しい。
　　そこで運営スタッフの特権を活用して、ＧＷど真ん中に定演をブチ込んだ。
　　
　　どうです？こんな邪推は？
　　若いっていいよねー。
　　
　　冗談はさておき、ＪＲ浦和駅から西へテクテク約１０分。茶色いレンガ・タイルが埼玉会館です。
　　北には県立図書館なんぞあり、落ち着いた文教地区です。
　　南斜め向かいには、１Ｆがケーキ、２Ｆが軽食を出してくれるかわいいお店があります。
　　我々は昔ながらの喫茶･軽食店が大好きなので、勇んで御入店。
　　
私はドライカレーとモンブラン、
隊長は海老グラタンとサバランを食べました。

サバランと言えば西荻のこけし屋ですが、
浦和でサバランが食べれるとは

嬉しい展開
　　

　　終演後は北隣の県立図書館に寄りました。
　　ここは変わったライブラリで、文学や小説が一切無いんです。
　　換わりに教育や政治経済産業、埼玉郷土史なんかで埋まった古い図書館。
　　
　　隊員は子供の頃から図書館が大好きで、夜８時まで開館していた事をいいことに、
　　勉強を口実に毎晩図書館に寄ってました。
　　勉強そっちのけで、星新一や司馬遼太郎を読んでましたが。
　　あと、ここで漫画「カムイ伝」を全巻読破したんだよな。
　　ありゃ、漫画じゃないね、大河小説ですよ。
　　読んでない人は、人生もったいないなぁ。
　　
　　図書館って新刊書店と違って、新刊が少ないけど古書の面白そうな本にも巡り合えるんだよね。
　　こんなのどこにも売ってないよー、みたいな。
　　だけど私は自宅に積読未読ストックが百冊はあるので、まずはそちらから片付けねば。
　　
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　　メンデルスゾーンって交響曲を５曲書いてるんですが、作曲順は番号と符合してないんですよね。
　　１・５・４・２・３番の順ということで、今回の第３番がホントは最後の交響曲。
　　この事を知るまでは第５番「宗教改革」を最も重んじてきた私は、急に第３番が
　　凄い曲に聴こえてきたんだからふざけた話です。
　　「晩年の作品」とか、「作曲家最期の華精の大作」なんてキャッチフレーズに弱いんだな。
　　
　　「メンコン」や「イタリア」は結構演奏されてますが、「スコットランド」は若干演奏頻度が少ないような。
　　メンデルスゾーンは概して難しいと思うんですが、今回久々に生で聴いてみて改めて難しいワと思った。
　　なんて言うかナ、雰囲気が重要で、弾けてりゃいいってもんじゃない。
　　よくよく弾きこんだ上で、香り立つような味わいが出てこないとサマにならない。
　　
　　埼大は私が卒業した某地方大と規模や雰囲気が似ていて、演奏レベルや選曲も似ていて懐かしかった。
　　母校に帰って来たみたいな。
　　ちなみに私は卒業後、即上京して以来一度も母校のオケを聴いていない。
　　ＨＰで今どんなんになってるかナと小姑よろしくチェックはしてるんです
　　が、行かない方がいいみたい。
　　
　　会場受付なんかに降り番や新入生の学生さんが整列してるんですが、皆さん
　　初々しくて真面目で好感が持てた。
　　都内から３０分も来ればこうも学生気質が変わるものかと、微笑（ほほえ）ましく思った。
　　受付ではプログラムを貰うんですが、アンケートが挿（はさ）んであるかどうかを早速チェック。
　　あったんですが、左上に青地に白抜きのマークがしてある。

なんだこりゃ？
注意人物と思われたクラ・オタには、特製アンケートを手渡しているのか？
　　
　　ちなみに、大人しそうにみえる隊長のアンケートには、青白マークは付いていない。
　　「あんまり手厳しい感想は書かない方がいいよ」
　　隊長も心配声で訓告たれてきます。
　　うーん、チェックされてるんかなぁ。
　　
　　前半終了時、館内アナウンスがあった。

「皆様にお配り致しましたアンケート、左上に青地に白クロスのスコットランド国旗が
綴じ込まれているお客様は．．．」
　　おいおい、それだよ、それがオレだよ。
　　「お帰りの際、本日の演奏会を記念いたしまして素敵なプレゼントをご用意致しております。
　　是非アンケートをご記入の上、係員にお渡し下さいますよう。本日はご来館誠にありがとうございます。」
　　
　　私はプレゼント当選者だったわけである。
　　
いやぁ、今迄数々の大学オケを歴訪してきましたが、
こんな粋な企画は初めて。
しかも籤運が皆無な私が当たるなんて！

メッチャ良い気分♪

←プレゼント商品はスコットランド・クッキーだった。

　　埼大、上手いんじゃないの？
　　前半と打って変わって、後半は演奏に重みが感じられてくるから不思議だ。
　　どことなく愛情が滲み出てくるような気もする。
　　難曲スコットランドを採り上げている事も考慮に入れないとね。
　　彼らは偉大なるチャレンジャーであり、メンデルスゾーンを現代に伝えるメッセンジャーでもあり．．．。
　　ちょっと現金過ぎる？