2月11日(祝) 14:00 - 3 -
長田雅人指揮 オーケストラ・ダスビダーニャ その1
東京芸術劇場
ショスタコービチ/映画「馬虻」の音楽による組曲(L.アドヴミャーン 編)
ショスタコービチ/交響曲第5番
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【 年に1度のショスタコ祭り 】
今年も待ちに待ったコンサートに行って来ました。
いやいや、ウィーン・フィルとかベルリン・フィルとかじゃ無いんです。済んません。
ショスタコービチを演奏するためだけに、年1回結成されるスーパー・アマチュア・オーケストラ
「オーケストラ・ダスビダーニャ」(以下ダスビ)。ご存知の方もいらっしゃるかな?
ダスビを知ったのは3年前。
その前年も知ってたんだけど、仕事の都合がつかなくて行けなかった。
そして満を持して聴けたのが、3年前の第8回定演からだった。
この時の演奏会は私のコンサート人生のエポック・メイキングといってもいいくらい。
メインは交響曲第12番だったんだけど、「ステンカ・ラージンの処刑」に圧倒的に打ちのめされた。
こんな音楽があったんだ。こんな演奏がありえるんだ。
それまでにも、コンサートは聴きまくってた自負があったんだけど、
この時はガクガクと震えました。恥ずかしいけど。
男声独唱と混声合唱団が「うぅ〜ぅるぁ!!」と凄まじい叫び声の中、オケも負けじと吹き荒ぶ。
これこれ!こういうのがこの世にあったんだぁ、って喜び。
こんなオケを見つけた日には、M・ギーレンに道を尋ねられるよりも、これほど嬉しくはないだろうな。
そんな迷曲?ステンカラージンもあれから3年。どこかでやってました?
まったく、日本の音楽界は何をやっとるんじゃ。
ロジェベンさんでも、やってくれないかなぁ。
cocococococococococococococococococococococococococo
【 今年3度目の池袋・芸劇 】
私は大ホールへ行くにはエレベーターを愛用している。
エスカレーターがあるだろ、って?
あのエスカレーターをみなさんは怖くないんですか?
ありゃ、そのへんのジェット・コースターに乗るより数倍怖い。
だって1階から5階までノン・ストップ1直線なんですよ。
よくあれだけの人がずらぁっと乗ってて、途中で折れないもんだ。
もしくは、将棋倒しが発生しないもんだと感心します。
今日は、ちょいと早めにやって来た。本番前にロビー・コンサートがあるから。
ちなみにダスビがロビー・コンサートやるなんて、初めて?
昔、白川団長たちがロシアまでショスタコの墓参りを決行して、タコ様の墓前で縦笛合奏したとか。
そんなトリッキーな面白いことでも起こるのかな?と期待大。
ところが、現れたのは弦楽四重奏団だった。真剣だ。
おぉぉぉ! うれしぃぃぃ!
ショスタコは「表が交響曲、裏は弦楽四重奏」なんてよく言われる。
高校時代に交響曲を聴き尽くした私は、新しいタコちゃんが無いものかと飢えていた。
「なんでもいいから、タコの新しい足をくれぇ。」
大学に入って、アルバイトをして、ドキドキ・バクバクしながら買ったのが、
ボロディンSQの弦楽四重奏曲全集だった(当時12,000円だったと思う)。
※ 高っっ。。。よくそんなの買ったなぁ
(byショスタコはまだ一部の交響曲しかよー分からん隊長)
しかしこれで知らない曲が一挙に15曲も増えた。
あぁ、幸せだったなぁ、あのころは。毎日が発見と驚きと、そして喜び。
でも今は、ショスタコ聴いたことない人がうらやましいよ。
だって、彼らには新しい世界が待ってるんだから!!!
ロビーコンサートで演奏されたのは
1.弦楽四重奏曲第2番第1楽章
2.弦楽四重奏曲第10番第2楽章 でした。
ほんっと、彼らの選曲はエクセレントだね。
特に10番。これ選んだ奴はいい人に違いない。だって私もいい人だもん。
私はこの10番第2楽章を「怪獣」と名づけたい。
とにかく「ギャーピー、ギャーピー」凄いのよ。
渾身の力を振り絞って雄たけびを上げるゴジラが目に浮かびます。
そんなCDの中だけの世界だった曲が、よもや眼前で聴けようとは。
今日はもう十二分に満足じゃぁ。
あれ?まだ本当の本番は始まってなかったんだっけ?