花(隊長作)

2月14日(土)  19:00  - 5 -   訪問者数

    齊藤栄一指揮 水星交響楽団
    文京シビックホール

    マーラー    交響曲第1番
    ウォルトン   ヴィオラ協奏曲 (ヴィオラ独奏・坂口翼)
    ベートーヴェン エグモント序曲

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  【 後楽園 】
  
  本誌はプロ・アマ混濁にてコンサート感想を書き散らしております。
  プロのオケしか聴かない人には、アマ・オケの良さを、アマ・オケで楽器弾きまくってる人には、
  たまにはコンサートでも行ってみようかと思っていただければ幸いです。
  少しずつ我が隊の音楽趣向が明るみに出るでしょうが、私はできるだけ様々な作曲家や
  指揮者・オーケストラ等を聴いていきますので、ひとつよろしゅうお願いいたします。
  
とら(隊長作) さて、みなさんは最近、東京の後楽園あたりに行ったことありますか?
私は3歳の時から阪神タイガース・ファンなので、東京ドームもそれほど縁はありません。
数年前、商談で2回ほど行ったきりでした。

  久しぶりに行って見ると、変りましたわぁ。
  東京ドームやドーム・ホテルは馬鹿でかいので総武線からも見えてました
  が、遊園地や「ラクーア」というショップ&レストランが出来てて沢山の人。
  隊長&隊員は東洋学園大学前のイタメシ屋に行ったんですけど、ここが貸切のため入れなかった。
  ここは旨いんですよ。
  そこで急遽、大混雑の「ラクーア」に行く羽目になりました。
  まぁ昔の後楽園に比べれば随分遊べるようになりましたよ。文京区役所(と言っても凄い高層ビル)
  の中に立派なホールがあるんで、音楽ファンもまぁ満足。
  でもここでプロのコンサートは聴いたこと無いんだよなぁ。
  
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  最近アマ・オケが続いてます。
  2月というのは、統計的にもプロ・オケのコンサートが少ないんだって。
  えっ?2月14日は、コバケン&読響がやってたって?
  いやぁ、「展覧会の絵」と「マーラー」を天秤にかけてマーラーが勝っちゃうんです。
  でも水星交響楽団だって実力あるオケなんですよ。
  私は前回の定演で、シベ5とバーンスタイン2番を聴いております。
  ここのプログラムはいつも意欲的ですよ。なおかつそれに応じた実力もある。
  ありがたい数少ないアマ・オケのひとつです。
  
  ちょっと、演奏とは全く関係ない話でごめんね。いつものことだけど。
  ここのオケのヴィオラ奏者の一人と私がクリソツなんです。
  な、な、なんでウチがあそこにおるん?
  と前回の演奏会で目が点になったんですが、今夜も彼は私と同じ顔してヴィオラ弾いてました。
  恐ろしいのは、その仕草や表情までもが私と同じ。
  双子のおにぃちゃーん、こんなとこにいたんやね!
  更に恐ろしいのは、私もヴィオラやってたんです。
  今でこそ聴いてばっかり人間ですが、数年前まではアマ・オケどっぷりだったんです。
  それゆえかアマ・オケもよく聴くんですね。
  確かにアマとプロの底力は如何ともしがたい。
  しかし、それを乗り越えた何かが生まれる演奏がたまにある。
  それを聴き出せた日は、フリマでお宝を見つけたような?興奮が味わえます。
    
  そういうわけで今日は彼に釘付けのコンサートが始まりました。
  ヴィオラに注目しているところへ、ヴィオラ協奏曲が始まりました。
  ウォルトンは交響曲やベルシャザールなどしか知らず、ヴィオラ弾きでしたがこの協奏曲は初体験でした。
  この後にマーラーが控えているというのに、若いヴィオリストを盛り立て
  るべく複雑な難曲をおおらかなスケールで表現されてました。
  CD予習もなくぶっつけで聴いたため、正直よく分かりませんでした。
  しかしコンチェルトといえばピアノかヴァイオリンですから、我がヴィオラがこんな表現ができるよー、
  っていうのに持ってこいです。
  
  メインはマーラー1番。
  私のマーラー遍歴は高二の頃からですから、かなり経ちます。
  みなさんはマーラー好きですか?
  マーラーを聴くか聴かないかで、クラシックの趣向が結構分かれるような気がします。
  ブラームスやシューマンまでは聴くけど、マーラー辺りからはちょっとなぁ、
  という人と、マーラー好きだからショスタコやブルックナーも聴くよっ!
  てな具合に分かれてる気がする。
  
  私のマーラー遍歴は「復活」から入りました。のめり込みましたねぇ。
  1年くらい飽きもせず毎日聴いてました。ほんと毎日毎日。今から考えると危ない奴だよ。
  鼻歌が「復活」なんだから。大学時代には6番や9番に燃えてました。
  しかし、1番はあまりいい出会いがなかったからか、最近まであまり...でした。
  佳い曲だってのは認識してますよ。なんでもこの1番の前にマーラーは、
  4曲ほど交響曲の草稿を書いていた?ってな記事を読んだ記憶がありますが、
  第1交響曲にしては出来すぎです。しかし、どうもなぁ...と思ってたのも事実でした。

  それがケーゲル指揮のCDに出会って、1番の奥深さに気づきました。
  ピストル自殺を遂げただけあって、狂気的で迫真の演奏です。
  ケーゲルという指揮者はアクが強すぎて賛否両論なようですが、私は大好きです。
  特に組曲「アルルの女」の冒頭。ヤイバの様な弾かせっぷりは、このオペ
  ラが悲劇であることを象徴していて、ぞくぞくします。ヤバイよ、まじで。
  このCDは千円ちょっとのベルリン・クラシックスという外盤レーベルですが、
  見つけたら是非買っときましょう。奇演ですけどね。
  
  さて、マラ1はティンパニや大太鼓、ハープがセットで必要な割には、
  よくプログラムにのっかってます。我が愛するニールセンの4番がダブル・
  ティンパニの掛け合いを重大視するあまりに、選曲会議で落選しがちなのを考慮すると、
  マラ1は恵まれた人気曲です。
  しかしそれだけにマーラー中・後期のドスが効いてなく、私的には淡白です。
  
  これからマーラー聴いてみようって人には、その神話的なほのぼのさでおびき寄せにいいかも。
  結構分かりやすいじゃん、みたいな。
  マーラー洗脳化計画としては、1・2番でマーラー慣れしてもらって、
  3・4・5番で底無し沼への森へご案内。
  6番「悲劇的」ですっかり帰り道が分からなくなる、ってする。
  マーラーが嫌いな人は、いきなり6番や9番を聴いてやけどした人なんじゃないかな?
  
  次回は2月22日(日)のデプリースト指揮&群響を予定しております。
  プログラムはマーラー5番、ハイドン88番。
  久々のプロ・オケです。高崎入り始めて。どんな街だろう。
  
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