(隊長作)

2008年5月24日(土)  18:30   - 204 -    訪問者数

    福井交響楽団   船曳圭一郎指揮    ハーモニーホールふくい

     ベートーヴェン   交響曲第8番
     ホルスト      組曲「惑星」

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行ってきましたよ〜!フクイ!!
ヒマを持て余した身では無いのですが、
西へ東へ、そして行動範囲は
いよいよ北へ。

いやぁ、やっぱり新しいお国は愉しい。
我が勢力圏が広がってるよ、世界制服がまた一歩前進だ!
  
まぁ、ちょっとした旅気分。
雨が篠つく生憎の天気でしたが、高速使えば
福井は全然行ける距離。

しかも「ハーモニーホールふくい」は、
久々に驚愕した外観。

  
ホール・マニアとしても、これは
「見て」「入って」楽しむホール。

  どーん。

  
滋賀県から高速で福井に入ったんですが、
途中、伊吹山麓で岩魚(いわな)の塩焼きを食べました。
岩魚は旨い旨いって、話には聞いてましたが、
本当にこれだけ旨い焼き魚もありません。

鮎の塩焼きも旨いですが、岩魚のように
ちょっぴりマイナー&旨い魚の方が、
わたし的にはグっときます。
  
  国道365号線を「野一色東」交差点を北へ。
  道の駅「伊吹の里」の真向かいに「若いぶき」という岩魚・山菜料理屋があります。
  
  ネットでの評価は様々ですが、我々は実に美味しく戴けました。
  岩魚の塩焼き、山菜三種、季節のかやくご飯、地の漬物と、都会人?には
  どれもこれも珍しいものばかり。
  テレビを見てて、田舎でこんなもん喰いたいなぁと思ってた通りのメニューが出てきます。
  次回北陸へ行く時も、リピートするわ。
  
  そのまま国道365号線で栃ノ木峠を越えようと張り切って進むと、
  土砂崩れで通行止め。   (隊長作)

こわぁ〜。
  あわてて高速に乗り直し、快適な福井入りを果たしました。
  高速使えばラクなのは分かっている。
  でも、それじゃぁつまんないじゃない。
  ウィーン・フィル聴いたって(そこそこ)良いには決まってますが、
  それじゃぁ当たり前すぎてつまんない。
  そういう性格です。
  
  福井県では今庄で早々に一般道に下り、再び365号線で北上。
  しかし、思った以上につまんないね、福井県。
  全国どこにでもあるようなチェーン店は少ないが、お店も少ない。
  昨年は海岸沿いを東尋坊まで走ったんですが、これまた寂しい道路だった。
  北陸は結構寂れているのかもしれない。
  貯蓄率は高いのに。
  
8号バイパスを走っていると、
東の方に、
畑の中に巨大な偉容が
聳え立っています。

なんにもないダダ中に、
佇立する親子ホールは
マコトに偉大です。

いったい幾ら金懸けたんだ?
と思うわずにいられない程、
見事な出来映え。

デザインが実に大胆で独創的。

  遠くから見ただけでその概要は分かりますが、ホール至近まで来ると、
  これまた恐ろしい気分になります。
  初めて東大寺の大仏殿を見た時の気持ちに近いです。
  
  ただし、ホール音響はイマイチです。
  座席配置や空間が横に広すぎる、舞台裏の座席(P席)やパイプオルガン等の
  空間も広すぎるし、舞台上空の吊り天井(反射板)もナシ。
  音は拡散するばかりで、ビシッ!と伝わって来ないフワフワ・ホワワン。
  
  舞台奥のP席は今回も座席閉鎖。
  ほとんどのアマオケコンサートでは、P席は閉鎖だ。
  何も舞台奥に座らなくとも、普通の席が沢山空いているんだから、
  P席なんて興味持たなくていいでしょ、って思うのかなぁ。
  演奏する側としては、後ろから眺められてると落ち着かないんでしょう。
  
しかし、最近読んだ神沼遼太郎著
「クラシック アホラシー」でも書かれてますが、
サントリーホールで言うLAブロックやRAブロック、
それに
P席が面白いんですってよ。

(隊長作)
まったく同感。
  
  
  演奏そのものの感想に入ります。
  前プロのベートーヴェンと、メインの惑星の出来具合がまったく違う。
  そういうオケはよくある事だけど、やっぱり何度遭遇しても残念。
  メインが難曲過ぎるのは十二分わかるけど、幾らなんでも、
  ああもレベルが違うと、やはり残念。
  だったらベト8だろうが、ホルストの珍しい組曲だろうが、同じじゃない?
  あの演奏だったら、ベト8を本気でやりたかった人が可哀相。
  
  そんな出来だっただけに、惑星が始まるまでは不安一杯だった。
  半日もかけて福井まで来て、ベト8聴いたら「これかよ!」と思ったわけで、
  惑星の演奏が始まるまで「これで惑星まで酷かったら、どうしてくれるんだよ」
  と毒づいてました。初めて聴くオケは、一体どれくらいの水準なのか分かりませんからね。
  
  いろんな思いにこんがらがりながら、惑星の演奏には   (隊長作)

「福井まで来た甲斐あったぁ〜」と思うほど良かった、ホッとした。

  特に、特筆したいのは、終曲「海王星」(神秘の神)。
  女性合唱が舞台裏でハーモニーする曲。
  これはやっぱりナマに限る曲なんだけど、今回のコーラスは出色の出来。
  指揮者自身が上手く出来た、と褒めていたくらい。
  終結部の宇宙の彼方へ消えてゆくように、小さく小さく溶けてゆくんだけど、
  ほんとうに旨いディミヌエンド。
  
  あと目立ったのは、2ndVn最後列の青いメガネの人。
  弓の扱いが秀逸で、弓の端から端までを自然かつ大胆に使う。
  どこかの先生だったら逆に失礼ですが、ありゃ相当上手い人ですよ。
  端正な弾きっぷりを見てると、自分もまた楽器を再開したくなった。
  
  オケにはいろいろな性格があり、攻撃的な曲が上手いオケ、謡う曲が上手いオケ
  など様々だが、ここはゆったりとした聴かせる箇所が上手く、ベタな話ですけど
  「木星」の泣かせる所はやっぱりジーンと来てしまった。
  ああ、やっぱり惑星はいいな、と思わせてしまうほど、やさしい語り口。
  
選曲に目を見張る時があったら、
無理を重ねてでも福響に行きたい。



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  *** 過去の『惑星』なコンサート感想 ***

  * 2004年2月8日 時任康文指揮 オーケストラ・プロメテウス
    ホルスト/組曲「惑星」全曲  他
    http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai/dai2.html


  * 2005年2月12日 ジャッド指揮 NHK交響楽団
    モーツァルト交響曲第25番、 ハイドン トランペット協奏曲、 ホルスト組曲「惑星」
    http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai4/dai69.html


  * 2005年6月12日 奥田恵悟指揮 船橋フィルハーモニー管弦楽団
    ブラームス交響曲第1番、 ホルスト組曲「惑星」
    http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai5/dai85.html















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