(隊長作)

2008年6月1日(日)  14:00   - 206 -    訪問者数

    蒲郡フィルハーモニー管弦楽団   山本訓久指揮    幸田町民会館さくらホール

     ベートーヴェン   エグモント序曲
     ブルックナー    交響曲第8番

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  クラシック・コンサート感想第200回目は、蒲郡となりました。
  「がまごおり」と読みます。
  だからって、どうって事でもないんだけど、これからも淡々と
  コンサート通いを続けてゆきます。   (隊長作)

よろしくね。
  
  名古屋と豊橋の間が岡崎で、岡崎から豊橋に向かって海に行けば、蒲郡。
  名古屋からはバイバスが通ってて、快適なロングドライブ。
  実は、演奏会場は蒲郡の隣町でして、幸田町。
  用心して早朝に出発したので、昼前には幸田町到着できました。
  ネットで調べといた鰻屋「うな博」に行く。
  
ここは特上でさへ、なんと千円。
ただし鰻は3切れと、ご飯中に
2切れの合計5切れ。

東京だと千円なら、うなぎ5切れは
滅多にありませんが、東海地方では
普通の量。

  ただし、味が抜群だったんですね。身がフワフワのほわんっほわ!たしかにこれで千円とは、安い。
  
ところが店構えが、入店を躊躇
させてしまうような佇(たたず)まい。
田舎の親戚のおっちゃんちの裏の家、
みたいな、お店には見えない外観。

しかし昼前に入った我々が驚いたのは、後から
後から幸田町民がぞくぞくと入店して来る事。
いかにも常連さんたち、といったごく普通の
入店で、通い慣れてるってかんじ。
こういったマイ鰻屋があったらなぁ。
  
  今回は遠方からの友人と合流して、三人で幸田町民会館へレッツラゴー!
  なんとこのメルマガで知り合って、はや4年。
  今やすっかりお友達にさせて頂いて、人の世の縁とは不思議に感じます。
  ちなみにこの方、もの凄く遠くに住んでるんですよね、ものスゴク。
  ネットとか、メルマガとか無かったら、絶対生涯知り合って無かった。
  そう考えると、本当に人生ってこの先何があるかわからん。
  
  我々(隊長&隊員)は、すごく人見知り。
  毎週末コンサートに通い詰めだから、世界は限定的だし、友人も減っていくばかり。
  だって、コンサート以外の集まり(特に飲み会はキライ)は、避けてるからな。
  そんな我々に、新しくお友達が出来ている、って本当に嬉しい。
  出来るだけ早く、お友達のホームタウンに突撃できるよう、頑張りますね。
  
  
さて、今回の町民会館。
町の総力を結集して出来たような
「見事な」建物。

さながら、 (隊長作)

幸田のノイシュヴァンシュタイン城。

小高い丘の上に建っており、ふもとから
見上げるホールは、まさに壮観。
  
  幸田町民会館という古めかしい名前だが、プールあり、図書館ありの、
  綺麗で豪華で壮大な総合施設。

  蒲郡フィルのチラシには、ブルックナー演奏のために
  幸田町民会館さくらホールを選択。
  「響き」を重視して、蒲郡市民会館より残響が
  長目のさくらホールを選んだと書いてある。
  
  とは言っても、町民会館もそれほど響き過ぎる訳ではなかったので、
  蒲郡市民会館はかなり響かないホールと類推できる。
  ベトベンとかブラームスのように、かっちりとして音の構造が
  クリアな方が良い曲は、蒲郡市民会館が良いのかもしれない。
  
すっげぇホールやなぁ、
と上を見上げて歩いていると、
突然女性から植物をいただく。

と言うのは少し嘘で、ガールスカウトの
ちっちゃなレディに朝顔の苗を
プレゼントされました。
一人一苗のようで、「やったぁ♪ノルマ達成!」
とばかりに、はにかんだ笑顔で
苗が突き付けられています。

  種を渡すんじゃなくて、かわいい苗を渡す。
  これはグッドアイディア、育てざるをえない。
  早速プランターとか棒とか買ってきて、朝顔セットを作りました。
  園芸、大好きなんだよね。
  お嬢さん!あさがお、ありがとう(今回の私は、久々にいい人だ)。
  
  6月1日は、実はバッティングしまくった日。
  東京では、俊友会管弦楽団がブルックナー第7番。
  川崎では、ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラがマーラー第2番「復活」。

  ここ蒲郡でブル8が無ければ、東京か川崎に行ってたでしょう。
  それくらい、わたし的には蒲郡(実際は幸田町)で、しかも
  ブル8が登場した意義に心打たれた。

  福井の惑星といい、名古屋のワルキューレといい、大阪のタコ7&マラ5といい、   (隊長作)

東京以外も全然活発。
  アマオケとは不思議なもんで、都会も田舎も関係ない。
  やる気のあるオケだけが伸びる、そんな実力社会なのが嬉しい。
  
  
さて、ブルックナーと言えば、
しかも第8番と言えば、ご心配なのが
「ワーグナーチューバ」。

この日のために、ワーグナーチューバを
4本買ったそうだ。
泣かせるねぇ。

チケットにも、チラシにも、プログラムにまでも、
栄光のワーグナーチューバが輝いている。

  その愛おしさが、演奏にも伝わっていきます。
  
  ワーグナーチューバを買った程の事はあって、金管群は上々の出来。
  前面に出すぎるでもなく、ハーモニーもまとまって、かなり上手かった。
  絶妙な金管群に見合うヴァイオリンだと文句無しだっただけに、
  アマオケのブルックナーなのに金管の方が良かった、という珍しい現象。
  
  今年はブルックナー憑いている我々。
  アマオケのブルックナーで気になってしまう点は、意外ですが1stヴァイオリン。
  ここが弱いと、崩れ感が目立ってしまう。

  アマオケ・ブルックナーと云えば、少し前までは金管絶唱演奏に辟易したもんですが、
  流石に最近は改善されているし、ブルックナー真髄を研究すれば渋く歌ったほうが
  ブルックナー金管は格好良い。

  金管に自信があるオケほどブルックナーが選曲されるんですが、
  ヴァイオリンが絶えず美しく奏で続けられるかもキモ。
  そうなると、やはりブルックナーはハイレベルが要求される。
  
  折角買ったワーグナーチューバ。
  宝の持ち腐れは、許されません。
  これでブルックナー最大の巨城「8番」を攻略したわけですから、
  いつか近いうちに是非第7番や第9番をお願いします。
  
また、近隣のアマオケが7・8・9番を企画されるんなら、
是非、蒲郡さんがご協力頂ければ、
ブルックナーが世界に満ち満ちますよね♪

蒲郡のワーグナーチューバが起爆剤となって、
各地にブルックナー&ワーグナーの芽が育つといいな。



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  *** 過去聴いた『ブル8』なコンサート感想 ***

  * 2004年8月8日 川合良一指揮 フィルハーモニア・スプレンディダ
    http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai2/dai40.html


  * 2004年9月4日 内藤彰指揮 東京ニューシティー管弦楽団 
    ブルックナー交響曲第8番(1.5版) 世界初演
    http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai3/dai43.html


  * 2008年1月13日 高田馬場管弦楽団 横島勝人指揮
    http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai9/dai177.html
















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