(隊長作)

2008年6月1日(日)  18:30   - 207 -    訪問者数

    名古屋工業大学管弦楽団   今村能指揮    名古屋市民会館オーロラホール

     ベートーベン    エグモント序曲
     スメタナ      「わが祖国」よりモルダウ
     ドヴォルザーク   交響曲第8番

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愛知県幸田町でブルックナー第8番を
聴き終えた我々は、早速愛車に
乗り込んだ。

週末しか乗ってないのに、毎月平均千キロを
走ってくれる中古車は、一度もトラブル知らず。
日本の車って、本当に優秀だ。

幸田町を出たのが16時半。

  夕方の渋滞に何度か捕まりながらも、17時45分に名古屋金山に到着。
  いつもの広島風お好み焼きを食べるが、混雑時はバイトも焼くみたいで、
  私のお好み焼きは旨かったが、隊長のお好み焼きはバイト製作のようで
  不味かったらしい。   (隊長作)

自分でなくって、良かった(しみじみ)。
  
  18時27分、座席にスタンバイ。
  いやぁ、我ながら見事なスケジュール。
  蒲郡フィルの前プロでも聴いたばかりの「エグモンド」。
  やっぱり蒲郡フィルではブルックナーへの肩慣らしにならざるをえないが、
  大学の前プロは気合いが違う。   

のっけから全開。
木管に新入生が混じっているのか
少しキビシイ所もあったが、
弦はみんなゴリゴリ弾いているし、
やっぱ学生はアツイ。特に名工大はアツイ。

中プロはモルダウ。
名曲中の名曲だが、なかなか簡単に
採り上げられる曲で無い事は、
出だしを聴いただけでも誰でも判ろう。

  それだけに、特に木管に自信が無いと採り上げずらかろうが、
  この曲では木管が実に見事だった。
  

名古屋の大学オケはこぞって、
愛知芸術劇場で演奏会を開く。
場所は名古屋一の繁華街のど真ん中だし、
派手好きな名古屋人には
訴えても余りあるゴージャスなホール空間。

それに引き換えると、金山は
(隊長作)
場末感が漂う。

  東京の赤坂サントリーVS上野の東京文化会館みたいな構図だ。
  しかし、音響にこだわるなら上野の文化会館のように、
  名古屋も金山の文化会館の方が軍配が上がる(とは言っても、
  名古屋市民会館は東京文化会館の音響には劣る)。
  
  愛知芸術劇場は音が響き過ぎるのだが、それは逆にヴァイオリンの響きを
  誤魔化してくれる効果がある。
  だからヴァイオリンがヘタなオケは、ここだと良いかもしれない。
  しかしヴァイオリンのアンサンブルに自信を持っているのなら、
  金山か伏見のしらかわホールで勝負すべきだし、そうしないと折角の
  練習の成果が台無しだ。
  
  大学生って、子供と大人に成りかけと、大人が混濁したややこしい面子が揃った集団だ。
  民主主義の弊害で、多数決を採るとどうしても華やかなホールで演奏会を開こう!
  という事になってしまう。
  集客力も愛知芸術劇場の方が良いだろうしね。
  しかし、名工大は今回も金山だ。
  大学が隣の駅の鶴舞にあるから、金山を選択しているのかもしれないが、
  それでもなんとなく嬉しい。
  
  ところがだ。
  次回の演奏会は、とうとう愛知芸術劇場になってしまうそうだ。
  しかも、どこが良いのやら未だに理解できないラフマニノフ第2番。
  むかし、ベース弾きとこの曲が良い悪いで、延々と議論(喧嘩)しながら
  ドライブしたのを思い出す。
  次回は第90回記念演奏会というコトもあろうが、次々回からはまた
  金山で演奏会を開いて欲しい・・・な。
  

名工大のメインはドヴォ8。
私は「村祭り」と呼んでいる曲だけど、
こうして真正面から一所懸命
頑張っている姿勢を見せつけられると、
この曲の人気の高さを認めざるを得ない。

ドヴォ8より大好きな曲はゴマンとあるのに、
世間ではドヴォ8が大好きな人が
多いようだ。

  これだけの情熱ある演奏を、ステンハンマルやパリーに向けてくれたら、   (隊長作)

私ゃどんなに嬉しかろうねぇ。
  
  エグモンド、モルダウと続くハイ・テンションは途切れるどころか、
  最高潮に達し、ドヴォ8の終楽章(フルート協奏曲)に突入。
  弦も「全員」がガンガン弾いてるんですね。
  大学オケだと、中には自信なげに弓をキコキコしている人(空中ボゥイング)
  が僅かながらいるもんですが、そんな奴は皆無。   (隊長作)

みんな、勉強しないで練習ばっかしてるんでしょ?

  完全燃焼しました、アンコールなし、納得。



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  *** 過去の『名古屋工業大学管弦楽団』なコンサート感想 ***

  * 2007年12月16日 名古屋工業大学管弦楽団 角田鋼亮指揮
    シベリウス交響曲第2番 他
    http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai9/dai171.html


















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