(隊長作)

2008年6月8日(日)  14:00   - 209 -    訪問者数

    京都フィロムジカ管弦楽団  池田俊 指揮    京都府長岡京記念文化会館

     ニールセン    交響曲第1番
     ニールセン    序曲「ヘリオス」
     ベートーヴェン  交響曲第8番

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何度も聴いているような気がしますが、
2度目の京都フィロムジカ。

何度も来ている気がするんですが、
2度目の長岡京記念文化会館。

なんでかなぁ、既視感ってヤツでしょうか。
1度は見聞してるから、
既視感(デ・ジャブ)じゃ無いんだけどね。

  今回は1時間ほど早目に到着しましたんで、館内を少し探索。
  ありました、ありました、地方文化会館お決まりの備え付け喫茶店。
  小腹が空いていたんで、ちょっと入ってみました。   

「きのこピラフ」と「ミックスサンド」
を頼みました。
2人で双方食べましたが、
これは「きのこピラフ」が激ウマ。

ミックスサンドだって
かなりのハイレベルで、
会館2階の喫茶店は
穴場ですよ。
  
  今回はニールセンの第1番と、ベートーヴェンの第8番。
  ニールセンにせよ、ベートーヴェンにせよ、どちらも人気度が   (隊長作)

高くない組合せ。
  ニールセンにベートーヴェンを組み合わせたのはいいんだけど、
  どちらもマイナー・ナンバーということもあってか、集客は厳しかった。
  半分ちょいの集まりで、ホールはやはり閑散とした感があった。
  こんなに上手いオケなのに、京都人はどないなっとんねん?
  
  次回はベートーヴェン第5番「運命」と、ニールセン第4番「不滅」
  なんてどうでしょう。   (隊長作)

暑苦しいか?
  名曲パレードってのも、少し恥ずかしいしね。
  

京都府長岡京記念文化会館は
名前のとおり、
少し古びれたホール。

ですが地域に愛されているようで、
地元の各種サークル
(お料理クラブとか合唱団とか絵画とか)が
凌ぎを削っているようで、
館内は活気に満ちて
騒々しい。

  しかしホールは意外と綺麗だし、コンクリ壁は東京文化会館みたいで逆に
  モダン、サイド席もあって、何よりも音響が落ち着いている。
  
  前プロに「ヘリオス」ではなく、ニールセン1番が登場。
  全パート、開始早々テンション高く、本音で良かった。
  フィロムジカの真意がニールセンにあるのか、ベートーヴェンにあったのか
  分からないが、最初からエンジン全開だったのはニールセン目当ての
  我々にはありがたかった。   

京都コンサート・ホール

前回、京都コンサート・ホールで
マーラー「巨人」(ハンブルク稿)を聴いた時は、
少しクールな姿勢を感じたんだけど、今回は
ニールセンのせいもあってか荒々しかった。

京大響や京都市響を聴いた時も演奏がクール、
いや、少し醒めた印象を感じたが、
それはホールの影響なのかもしれない。

同じオケ(京都フィロムジカ)でこうやって聴き比べてみて、
長岡京の方が荒々しく感じたわけだし、一般的には
京都コンサートホールの方がハイテンションになって
然るべきでは無いだろうか。

  長岡京は高音がもう少しスッキリ響けば、ベスト・ホールと言えるだろう。
  
  続いて変則的ですが2曲目は、ニールセンの序曲「ヘリオス」。
  同曲はH19年9月名フィルでも聴いたが、これをやるなら「もっと」
  良い短めの曲がニールセンにはある!

  例えば「サウルとダヴィデ」第2幕への前奏曲、「仮面舞踏会」序曲や
  第2幕への前奏曲、狂詩曲風序曲「フェロー諸島への幻視旅行」などなど
  メチャメチャ面白い曲がたくさんある。
  でも、まったく日本では演奏されていない。
  問題は、スコア&パート譜が入手できない事なのだろう。
  
  ちなみにニールセンはシベリウスやグラズノフと同い年。
  音楽的にもシベリウスより分かり易い曲もあれば、全く幻想の彼方へ
  旅立ったような音楽(交響曲第6番)もあり、シベリウスを愛する日本なら、   (隊長作)

ニールセンの時代はもうすぐだと思う。

  ニールセンの交響曲CDは大方蒐集しているけれど、やはり手堅く
  素晴らしいのはブロムシュテット盤。
  意外で面白い解釈を聴かせるのがサロネン盤。
  サロネンは年齢的にも活躍度的にも、もう一度大成した頃に再録音してほしい。
  
  本日のメイン・ディッシュをすっかり平らげた我々に、
  ベートーヴェンの第8番が登場。   

ベト7の後であり、第九の前である
この曲だが、考えてみるに
マーラーの第8番は「千人交響曲」、
ブルックナー第8番も畢生の大曲。
ショスタコ第8番は戦争音楽なみだし、
シューベルトは実質最後の交響曲。

ベートーヴェンの第8番は様々な人が
さまざまな形で第8番を擁護してきたが、
それだけ擁護しなけりゃ擁護し切れないのが実情。

  私もギーレン盤を知ったからこそ、ベト8の素晴らしさが分かったが、
  通常の演奏ではなかなかその真価は発光し切れない。
  
  京フィロのベト8は確かに上手い演奏だったが、それくらいでは
  この曲の持つ厄介な真価は光り輝かない。
  全くの奇跡的瞬間が爆発を繰り返さないと、ベト8の名演は
  生まれないのだろう。
  
  いえいえ、
  素晴らしいニールセンの生演奏に触れただけで、   (隊長作)

もう十分堪能させて頂きました。
  ちなみに次回は、ニールセンと同い年のシベリウス。
  しかもその演奏曲は「クレルヴォ交響曲」。
  やっちまったなぁ!と絶叫したくなるような、素晴らしい演奏会の予感が。
  
  場所は音響素晴らしい、びわこホール。
  是非、心ある音楽ファンなら、12月14日、びわこホールに集結しましょう。
  

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  *** 過去の 『ニールセンの交響曲』 なコンサート感想 ***

  *  第4番 / 豊島区管弦楽団 川本統脩指揮

  *  第2番 / 名古屋シンフォニア管弦楽団 吉田行地指揮

  *  第4番 / オーケストラ・エレティール 新田ユリ指揮

  *  第5番 / ル スコアール管 橘直貴指揮

  *  第5番 / デンマーク放送交響楽団 ダウスゴー指揮

  *  第2番&第3番 / 読売日響 ヴァンスカ指揮

  *  第1番&第6番 / 読売日響 ヴァンスカ指揮

  *  第5番 / 読売日響 ヴァンスカ指揮

  *  第4番 / 読売日響 ヴァンスカ指揮

  *  第4番 / 読売日響 ヴァンスカ指揮
















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