(隊長作)

7月27日(日)  13:45   - 218 -    訪問者数

    プランタン管弦楽団   中村暢宏指揮    愛知県芸術劇場

     モーツァルト      歌劇「劇場支配人」序曲
     チャイコフスキー    「くるみ割り人形」組曲
     ショスタコーヴィチ   交響曲第5番

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最近名古屋に行く時、
大須や矢場町界隈に寄ります。
車窓から見える風景は、いつも
「矢場とん」に連なる汗みずくな行列者。

テレビ番組や情報雑誌に
飽きられる事なく載るからでしょうが、
「矢場とん」は東銀座でも
食べられるんだから、ちと面白くない。
本店で食べるのが、粋なのかねぇ。

  名古屋でしか、食べられないものにこだわろうよ。
  そんな観点から考察すれば、即答できるのが「味仙」。
  (隊長作)
台湾ラーメンの元祖。
「味仙」の台湾ラーメンを知らぬ名古屋っ子は、偽者でしょう。
  
  昔は味仙といえば今池でしたが、現在は名古屋を中心に
  各所に支店も出てるんですね。
  有名なのが中部国際空港セントレア店。
  ただし開店時間は要注意です。
  空港に着く時間って、結構早朝だったりしますもんね。
  
  矢場町の矢場とん行列を見てると、   (隊長作)

すぐ近くに旨い店があるのになぁ
  って、ほくそ笑んでしまう。
  ばかな奴らめ、と。
  矢場とんの角を西に曲がってちょぃと行けば、「味仙」矢場店があるのに・・・。
  

ここは1・2階フロアがあり、実に広い。
座席は250席もあるそうで、
土日のランチタイムに行っても
待たされる事は少ない。

辛いものが大好きな小生にとっては、
(隊長作)
この辛味ラーメンは堪らんです。

  台湾ラーメンと聞くと、台湾発祥のラーメンを想像しますが、
  「味仙」が考案した「台湾っぽい」ラーメンという意味。
  ですから台湾風でもありますが、日本人の好みに実に良く合う味覚。

  赤唐辛子でなかなかカラい、汗がポタポタ落ちる辛さなんですが、
  旨いと感じるギリギリの絶妙な辛さ。
  挽肉とニラが惜しげもなくどっさり乗っかっていて、
  これを少し口に入れスープをすする。   

よく噛めば肉とニラの旨味が
スープの辛さと絶妙に織り交ぜられ、
堪能したところで麺をすする。

価格も580円くらいと良心的で、
最近の八百円前後する
巨匠風ラーメンとは一線を画し、
あくまで庶民的価格でありつつ、
味は孤高の極み。

  そんな味覚面での満足感を伴って、今日もホールへ突撃。
  今回も海外から帰省している友人と一緒に行きました。
  日本のアマオケは素晴らしいんだぞ、ってなとこを聴かせてやって欲しい。
  しかし今回は、一抹の不安が・・・。
  
  日々コンサート・チェックが趣味な私ですが、長くチェックを続けていると
  大体の想像がつく。
  まず、一度は聴いた事がある楽団が年々増えている。
  これは当たり前の話で、経験が増えれば増えるほど予想も立て易い。

  去年は凡演だったオケが、今年も名曲路線を展開しているとする。
  そんな楽団は大抵おざなり演奏で、半年に一回演奏会を開くことが
  ノルマのような演奏会。
  ほとんど面白くも感動も何にもない。
  
  次は前年凡演だったけど、今年は意外なプログラムをぶつけてくる楽団。
  何事も一度の過ちや失敗で判断してはいけない。
  演奏も然り、前回はたまたま何かしらの要素で失敗だったが、
  今回は捲土重来、ニューディール演奏かもしれない。
  ただし2回目も凡演だったら、三度目は行かないように記憶している。
  

そして今回のように初めて聴く楽団。
こういったケースが一番楽しみで、
予想できないところが面白い。

ほとんどが普通ではあるが、
十回に一回くらい想定を超える感動が
押し寄せてくるから止められない。
ただし、十回に九回は無駄足な訳だから、
ほんと、
物好きでないとやってられない。
  
  一度も行った事がない楽団を、どう想定するか。
  一つは、演目。
  も一つは、過去演奏記録。
  更にも一つは、楽団名。
  (隊長作)

演目。
  新世界とか、未完成をとか、カルメン組曲とか云ったガチガチな
  名曲オンパレードを持ってくるプログラムは外す。
  きっと演奏できる喜びを知ったばかりの状態で、時間と金を使ってまで
  行くレベルでない事が多い。

  難曲や珍曲を以ってしても、上手いオケとは決め付けられるわけでもない。
  ただし、得てして意欲旺盛、勇猛果敢、アゲアゲな状況が楽団を取り巻いているケースが多い。
  
  難曲珍曲をどの程度まで許容するかが微妙なところだが、マーラー「巨人」や
  ショスタコ「革命」なんてプログラムに書いてあるケースは危ない。
  本当にマーラーやショスタコが好きな連中がいるオケなら、そんな表記は許さないはずだからだ。
  今回のプランタンは「革命」なんて、書いていませんでした。
  ホッと安心。
  (隊長作)

過去演奏記録。
  これは楽団のホームページをチェックすれば、まず間違いなく記載されている。
  楽団の歴史でもあるからだ。
  一番理想的なのは、第一回演奏会(ブチ上げ)からして大曲をかましているオケ。
  設立メンバーがつわもの揃いで、技術・意欲両面において凄い輩が多い。
  ですから、団歴数十年のオケよりも3年前に出来たスーパー新進気鋭オケの方が
  粒揃いの猛者揃い、というケースが最近では散見される。
  
  今回のプランタンは、第7回定演にしてようやくショスタコ級登場。
  しかも保守派を取り込むためか、「くるみ割り」とカプリングしているのが涙ぐましい。
  やっぱりショスタコ5番なら、同じショスタコの「南京虫」組曲や、
  同輩のプロコフィエフ「ロメジュリ」あたりで組合せて欲しい。
  ショスタコとチャイコフスキーじゃぁ、昭和時代と江戸時代を組み合わせているようなもん。
  (隊長作)

楽団名。
  昔は交響楽団、管弦楽団、フィルハーモニーと云った名称だったが、
  最近はアンサンブル何とか、オーケストラ何とか、が増えてきた。
  この点では特別な好みは無いが、気をつけたいのが地域名を冠した地元オケ。

  京都フィロムジカや伊勢管弦楽団のように、都市名や管弦楽団と名乗ってても
  アグレッシブな楽団は数多いが、そうでないマンネリ楽団も多い。
  そして、アンサンブル・ジュピターやオーケストラ・ダスビダーニャのように、
  今風な名称はやはり名称どおり凄まじい演奏を約束してくれる。
  
  さて、最後にプランタン管の感想。
  このメルマガを創めて十回目のタコ5演奏会であり、ショスタコ切っての
  代表作であるだけに、感想は厳しくなる。   

初めてタコ5の生演奏を聴いた、
という友人は演奏を楽しんでくれたようだ。
隊長は、もっとキレて欲しかったが
そんなに憤慨する演奏でもなかった、
管(特にホルン隊)が上手かった、
と言っている。

しかし、しかしなぁ・・・。
ショスタコはもっともっと演奏してもらいたいけど、
感動をもたらしてくれる演奏まで望むのは、
もう少し将来なのかもしれない。
名古屋では何故かショスタコ演奏会が少ないので、
そういう面では良かったのですが。


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  *** 過去の 『ショスタコ5番』 なコンサート感想

  *  オーケストラ・ダスビダーニャ  長田雅人指揮

  *  桐朋学園オーケストラ 尾高忠明指揮

  *  読売日響 スクロヴァチェフスキー指揮

  *  横浜フィル  長野力哉指揮

  *  ウインドミルオーケストラ 現田茂夫指揮

  *  成城管弦楽団 松岡究指揮

  *  関西フィル 飯森泰次郎指揮

  *  信州大学交響楽団 桜井優徳指揮

  *  大府市楽友協会管弦楽団 大河内雅彦指揮

















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