(隊長作)

8月2日(土)  14:00   - 219 -    訪問者数

    オーケストラ ハモン   冨平恭平指揮    すみだトリフォニーホール

     ブルックナー   交響曲第6番(原典版)

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今夏2回目の東京。
しつこいけど、第8次東京遠征。

早朝出発、ひたすら各駅電車を
乗り継いで行くわけですが、
今回は思わぬアクシデント。

もう8回も東京に各駅上京していますが、
局地的豪雨のため河川増水、
運行見合わせとなったのは初めて。

そのため13時東京駅到着作戦は
崩壊。

  錦糸町に身も心もクタクタになって辿り着いたのは、14時をかなり過ぎてました。
  当然トリフォニーのロビーレディ達は、途中入場はシャットアウト。
  
  メンデルスゾーンは、かつてアンサンブル・ジュピターの
  スコットランド(交響曲第3番)で開眼し、第3番だけですが異様に好きなった。
  3・4・5番とありますが、実際は5・4・3番の順に作曲されたそうです。
  
  晩年至上主義ではないのですが、第4番イタリアが聴けなかった事は
  さほど悔しくなかった。
  しかし、のちのち、これは大きく悔いることになる。
  
  今年はブルックナー尽くしでして、実に多くのブルックナーを聴いています。
  ブルックナーが一番大好きな作曲家というわけではないだけに不思議な気分ですが、
  今まであまり演奏されなかったブルックナーがプログラムに載ると、
  やっぱり聴きたくなるのが哀しいサガ。

  そう考えると、最近ショスタコやマーラーは、
  マンネリ・ナンバー(ショスタコ第5番やマーラー第1番)を除くと、
  ずいぶん減ってるんではないでしょうか。   

ブルはブルでも今回は第6番。
あらためて解かってきましたが、
ブルックナーの第4番以外を
採り上げるオケは総じて上手い。

弦は幾何学模様の楽譜を
弾き続けなければいけないし、
(隊長作)
金管は大活躍のオンパレード。

どちらかが勝(まさ)ってもいけないし、
一方だけ目立ってもサマにならない。

  そんな難しさがブルックナーにはある。
  しかし管・弦・打の全てが見事に融合されると、
  これほど豊穣に響く音楽も無いのではないか。
  
  半年前にもこのオーケストラ・ハモンは聴いたのだが、
  前回感想を読み返してみて下さい。
  どうです?
  前回の私の感想に、それほど熱いパッションが感じられないでしょ?
  勿論、十分な演奏ではありましたが、腰が抜けるような、というほどでは
  ありませんでした。
  
  しかし、今回の演奏。
  これは、凄かった。
  凄まじかった。
  ハッキリしたミスは終楽章のホルン和声だけ。
  この曲はブルックナーですよ。
  しかも第六。
  おそろしいまでの精度、うまさ。
  
  今回の特徴は、良くも悪くもペットでしょう。
  どんな時も、どんな音も、煌々と光り輝く。
  少し目立ちすぎな時も無かったでもないが、ここまで当然のように
  鳴らせる上手さは、今までのあらゆるライヴの中で一番だろう。
  
  しかも、うまいのがトランペットだけで無く、木管だって、
  ボーンやホルンだって弦だってうまい。
  弦の女性比率は高かったが、弦五部がまんべんなく聴こえてくるし、
  それでいてチェロの力強さも忘れていない。
  
  あとは指揮者なのだが、これまた文句のつけようがない。
  何か一つくらいチクリとやる事にこそ、私の喜びがあるのですが、
  何も言う事がない。   (隊長作)

クぅ。
  たまにはこういう演奏会だってあるんですが、これがアマなのだから驚いてしまう。
  
  前回はマーラー復活という、私にとって記念的な曲だったたげに、
  闘魂注入度がどうのこうのと感じてしまったが、今回のブル6は逆に
  ハモンの鷹揚で迫らぬ抑制が反って良かった。(ペットはいつも迫っているけど)
  
  次回はチャイ5ということだが、こういうスペシャルアマオケが
  取り組んでみると、どんな挑戦も可能そうでオモシロい。
  超マッハ演奏なんかも出来そうなのに、おそらく正攻法で悠々
  進んでくるんだろうな。憎らしいくらいに。
  悠々迫らず、そして堂々と正攻法で音楽を作り上げる演奏が好きな人は、
  オーケストラ・ハモンを一度は聴いてみて下さい。



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  *** 過去の 『オーケストラハモン』 なコンサート感想

  *  オーケストラハモン 長田雅人指揮 マーラー交響曲第2番「復活」














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