(隊長作)

8月3日(日)  14:00   - 220 -    訪問者数

    フライハイト交響楽団   森口真司指揮    横浜みなとみらいホール

     「知られざる南米音楽の魅力」

     チャベス       インディオ交響曲
     ヴィラ=ロボス    ブラジル風バッハ第4番
     ヒナステラ      「エスタンシア」組曲
     ミヨー        屋根の上の牛
     レブエルタス     マヤ族の夜

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桜木町駅

東海道を西へ帰る者にとって、
横浜で演奏会はありがたい。

なぜなら東海道各駅列車の旅は
24時までに駅を出なければ、
青春18切符の時限をオーバーしてしまうからだ。

そう考えると、なんだか青春十八切符利用者は、
シンデレラのようなモノか。
  
  これが東京都日野市あたりで16時まで演奏会があると、八王子経由横浜線や
  中央線経由東京駅周りをすると、東海道本線に辿り着くのは途方も無く時間が掛かる。
  (隊長作)
やはり東京遠征最終日(日曜日)は、
川崎や横浜で演奏会を堪能するに限る。
  
  とは言っても、みなとみらいで困るのが、食事。   

みなとみらいはいつまで
経ってもおノボリさんばかりで、
どこへいっても満員御礼。

私は違いますよ。
一時的におノボリさん状態に
陥っているだけなんだってば!
それにしては長いけど・・・。

みなとみらいは食事エリアが
そこそこあるけど、チェーン店や
長蛇の列が出来ている店ばかり。

  横浜に来た、食事を楽しもう!といった環境では無い。
  
  そこで、今回はみなとみらいでコンサートを楽しむための、
  穴場的食事エリアをお教えしちゃいましょう!
  JR桜木町駅からみなとみらいとは逆の出口へ出て、ずんずん西へ向かいます。
  
  そう、もう浜っ子はお気づきでしょう、野毛に行くんです。
  野毛は縦横無尽に飲み屋街が走っていて、それでいて少し寂しい。   



そんな野毛商店街でも外れの方に、
休日でもオープンしている老舗洋食店がある。

「センターグリル」(横浜市中区花咲町1−9)
特製オムライスがお薦めですが、
今回は浜ランチを食べました。

フライとオムライスなんですが、
フライハイトを聴く前だから
フライも付いている
浜ランチを選択。
(隊長作)

  
  通常ならこれだけで腹一杯なんですが、時間が余ったので桜木町
  「ぴおシティ」地下街の喫茶「花壇」に寄る。   



  ここは激安喫茶店で、サンドイッチやホットサンド、デザートからパスタまで何でも安い。
  それでいて味は昔懐かしのしっかりした喫茶店の味。
  こういうサテンは大好きですわ。

  この地下街飲食店はノスタルジィ満載なので、関西の人はきっと気に入る筈。
  「わいは横浜なんかで浮かれぇへんで!」という猛者は、是非この地下街の
  立ち飲み屋で、阪神の帽子でもかぶって痛飲して下さい。
                                  Neu!(隊長作)   
  さてさて、今回のフライハイトは凄いですね。
  過去ウン十年コンサートに通ってますが、ここまで南米に特化したプログラムは初めて。
  せいぜいコープランドの「エル・サロン・メヒコ」を組み込んだ演奏会くらいで、
  南米音楽とか銘打ったくらいでしょう。
  
  今回の演目。
  さすがにヴィラ=ロボスやミヨーは有名ですが、チャベスあたりから知名度は怪しく、
  ヒナステラやレブエルタスは名前は識っていても聴いた事がある人は
  マニアくらいなのが現実でしょう。

  お恥ずかしながらこの私も、南米音楽には関心薄く、CDを持っているのはミヨーだけ。
  ヴィラ=ロボスは嫌いだから敢えて持ってませんが、チャベスは少し関心があった程度。
  いやはや、どんな音楽が聴けるのか、興味深々。   

演奏には抜群なる定評のある
フライハイトですから、
智者やマニアも数多くいると思われます。

そんな彼らが提示した音楽ですから、
きっとハズレは無いはず。
こういった、未知なる名曲提案演奏会は、
もっともっとやるべきです。

だけど、客席はマバラだった。
いつもは大方埋まるフライハイトの客席が、
今回は空いていた。
こんなもんなんかな、現実は。

  だけど、今回聴きに来た人達に、確実に南米音楽のタネは撒かれましたよ。
  
  こういう活動こそ、商業主義だけに毒されないアマチュア精神が活かされます。
  なんかの賞が与えられて欲しいくらい。
  
  
  チャベス 「インディオ交響曲」
  出だしは打楽器中心で舞踏的で明るいが、
  中盤からは弦主体のシリアスで戦後日本の現代音楽土俗風。
  しかしコーダでは、木管の雄叫びが炸裂。
  打楽のリズムが急拍し、変拍子めざましく、メロディ明確。
  それでいて、寂しい。
  少しコープランドが入ってるが(もしくはコープランドが影響を受けたのか)、
  大陸的雄大さがあり感動。
  
  
  ヴィラ=ロボス 「ブラジル風バッハ第4番」
  弦楽合奏であり、悲哀な調子。
  申し訳ないんですけど、ヴィラ=ロボスは生理的に受け付けにくい。
  これといったメロディもなく、リズムも強烈さがない。
  だけど有名です。なんでだろ?
  
  
  ヒナステラ 「エスタンシア」組曲
  勇壮な弦の刻みに、金管のファンファーレ。
  そこへ打楽器が、ビシッと決める。
  ラタタ、タタタ、ドン、ドン!!
  このリズムが強烈で、終わった後もずっと尾を引くリズムですね。
  CD欲しい〜!
  アンコールにて再演。
  ナイス選曲!
  
  
  ミヨー 「屋根の上の牛」
  陳腐なメロディあり、それでいてコレも有名。
  CD化もされているし、私でさへ持っている。
  なぜメジャーなのか分らない。
  
  
  レブエルタス 「マヤ族の夜」
  この日、一番興奮し、感動したのがこの曲の中の最終曲「呪術の夜」。
  呪術の夜に行われる猛攻撃なリズムの饗宴。
  何度もヒートアップし、その度にゲネラルパウゼ。
  この効果は絶大で、全休符後のリズムはより一層妖しく
  パワーアップして襲いかかってくる。
  打楽器軍団の猛攻撃は凄まじいばかり、ヒートアップが半端でなく、
  見て・聴いて怖かった。興奮すること絶大ですが、
  真夏の夜のイッチャッテル音楽でもある。
  何度も悪寒を感じずにはいられない。
  ナクソス盤も出てるし、爆裂系指揮者であるバティス盤もあるので、
  この音楽は断固オススメ。
  

こういった曲があることを、
ナマで体験できただけでも、
今日は来た甲斐があった。

次々回は、是非、プロコの
第2・3・4番を採り上げて下さい。

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  *** 過去の 『フライハイト交響楽団』 なコンサート感想

  *  第5番繋がり 「プロコフィエフ&シベリウス」

  *  第4番繋がり 「ブラームス&メンデルスゾーン」



  ※ 2008年9月6日(土)に札幌に行ける方は、ヒナステラ 「エスタンシア」組曲を
    ナマで聴けるチャンスがあります。→ 北海道で、ヒナステラ&芥川也寸志!!&チャイ5♪(blog記事)










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