2009年1月10日(土) 19:00 - 242 -
大阪市立大学交響楽団 藏野雅彦指揮
吹田市文化会館メイシアター
シベリウス 交響詩「フィンランディア」
ドリーブ バレエ音楽「シルヴィア」組曲
チャイコフスキー 交響曲第4番
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冬の大阪と云えば、てっちり。
一度は本場のてっちりを喰いたいと思ってたので、
今回は下調べも余念なく、吹田・江坂界隈で
旨い店はないかいな?っと!
魚屋さんがやってるお店っていう事で、
「ふぐ甚」(吹田市江坂町)に行きました。
高級な雰囲気は皆無ですが、
さすが浪華っ子はよう知ってはる。
お客さんが来るわ来るわ、17時過ぎに入店していたので着席できました
が、18時頃は満席でした。
ふぐぐらい食べた事あるんですよ、でも、
ふぐをメインに張ってる店は初めてかも。
ふぐを売りにしているだけあって、
粋の良さが実にいい。
鍋用のフグですが、ぶつ切りになった
切り身がビクビク動いてんのよ。
無数の切り身が、各個体バラバラに
生きているかのように、ビクビクッ。
いやぁ、動画でお伝えしたいくらい。凄いですわ。
新鮮なだけあって、ふぐの旨味を存分に堪能。
てっちり鍋二人前(1980円×2人前)と締めの雑炊セットで、もう腹はパンパン。
ふぐ刺しとか唐揚げとか、いろいろ追加注文も考えてたんですが、
二人五千円足らずで腹満杯。高級感より満足感を選択したいあなたなら、
ここはお薦め。
メイシアター名物?の入口カーペットを踏み込むと、
そこはもう長蛇の行列。
実際入場してしまうとそこそこの客入りだったんですが、
入場待ち行列は半端でなかったんで、
座席があるのか不安でした。
名古屋や大阪は学生オケの人気が高く、
古い学校ほど固定客が多いみたい。
これだけのお客さんに支えられてたら、張り合いがあるよね。
今回の定演は「チャイ4」という大目玉が入ってるんですが、
中プロ「シルヴィア」ってどうよ?
シルヴィアってコッペリアと並んで演奏頻度高いよね。
このドリーブは学生オケ定番曲。
この曲、どの辺が良いんかなぁ?
どうも聴いてて、分からへん。
大学オケに入って、夏冬の演奏会が年2回あるとすれば、
大学4年間で計8回しか演奏会には載れない。
管楽器の人なんか全曲載れるわけでも無いんだから、
一回一回の演奏曲目は重要だと思うんですよ。
選曲するにあたって、候補曲を募集しますよね。
そして直面するのが楽譜の手配と、技術面・楽器構成。
今年の2年はあの楽器が弱いだとか、トロンボーンもある曲にしたいとか。
シルヴィアだったら部室に昔の楽譜がそっくり保管されてるけど、
曲はどうやって楽譜手配すんだよ、とか。
珍奇なきっと、どこの大学オケにもシルヴィアの総譜・パート譜はあるんでしょう。
実際私はシルヴィアを演奏した事が無いんで偉そうに言えないのですが、
これほど多く演奏されていると言う事は、そこそこ演奏しやすい曲だと思うんです。
ところが聴いてる方にとっては、つらい。
柔らかなぬるま湯に浸っているような音楽で、逆に掴みどころが無い。
シルヴィアだって、カルメン&アルルだって、ロメジュリ&胡桃割&白鳥湖だって、
大学祝典&ハイドン変奏曲&悲劇的序曲だって、そう大差は無いし
好みの問題かもしれない。
しかし、シルヴィアとコッペリアは何で演奏され続けてるんかなぁ、といつも思うわけです。
さて、大目玉のチャイ4。
07年12月、関大響で聴いて以来。
正直第3楽章まではおとなしかったが、
終楽章で豹変。
一気にエンジン全開になったような勢いで、
テンポも速いし、こりゃ相当修練積んだな
という演奏、どんなに速くても崩れない。
第3楽章まではテンポが全体にゆったりとし、すべては終楽章への布石だったのかとも取れる。
これは一本取られたような、嬉しい大団円。
アンコールは、ハチャトゥリアンの仮面舞踏会からワルツ。
こういった手の込んだアンコールが用意できるんなら、
シルヴィアにも目くじらたてるのも大人気(おとなげ)なかったかも。
この仮面舞踏会ワルツはアンコールピース向きではない終わり方なんだけど、
あの悪魔っぽい妖しさが何とも魅力的で、これから演奏機会が増えるでしょう。
*** 過去の 『チャイ4』 なコンサート感想。
* 関西大学交響楽団 竹本泰蔵指揮 / チャイコフスキー交響曲第4番
* アシュケナージ指揮 NHK交響楽団 / チャイコフスキー交響曲第3&4番 ←指揮棒事件の次の日の感想。