(隊長作)

2009年2月8日(土)  16:30   - 248 -    訪問者数

     新名古屋交響楽団  角田鋼亮指揮
     愛知芸術劇場コンサートホール


     ブラームス    ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編)
     ブラームス    交響曲第3番

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今回は久しぶりに、名古屋グルメから始めます。
名古屋栄は丸栄百貨店の西に、
丸善ビル(本屋さんの丸善)があります。

その南側に良い感じの路地裏がありまして、
昔っからありそうな、古いけど旨そうな店が
軒を並べております。

その中でも一際目立つのが
中華料理「夜来香」。

  一つの並びに2つも「夜来香」があって、どっちに入ればいいんだ?と
  悩んでしまいますが、栄本店とニュー店という違いなだけで、同じ店なようです。
  
  ラーメン店でもなく、餃子専門店でもない、中華全般のお店。
  でも、イチオシは餃子のようです。
  そして、安い!   

ランチタイムには間に合わなかったんですが、
それでも通常の餃子セットが880円。

餃子十個を中心に、
鳥肉と野菜の炒め物、
バンバンジー、ライス、お香漬。
どれもかしことっても旨い。

この旨さとボリュゥムなら、
880円だって安い。

  常連らしき一人客がほとんどで、しかも全員単品料理を喰っている。
  こういう注文の仕方は、本当にこの店の味が好き!という客が多い証左。
  これは、いいぞ。
  
  常々、旨いと感じる事とその値段は重要だと思っている。
  例えば、一万円出して非常に旨い料理が出てきてもそれはそれだが、
  980円で非常に旨いものに巡り合えば、物凄くトクをした気分になる。   

だからこそ私のグルメは安いものに
限定されているのであり、
演奏会も安いチケットが中心に
なっているのかもしれない。
高くて良いのは、当たり前じゃないか。

隊長が食べたのは台湾ラーメンだったが、
これはクセが強い。しかも分量が半端無く、
激辛をヒーヒー言いながら食べ続ける
隊長の姿は、哀しさもあり、滑稽さもあり。

嗚呼!セットメニューにして、本当に正解だった。
  (隊長作)
  さてさて、愛知芸術劇場も今回で実に33回目。
  このメルマガを始めて、あんなに通った東京芸術劇場でさへ39回なのだから、
  名古屋コンサートがいかにココ一極集中か、推して知るべし。
  たまには違うホールに行ってみたい。
  便利この上ない立地条件なんだけど、ちょっと飽きた。
  
  新名古屋交響楽団は、今回が初突撃。
  2004年、東海学生オーケストラ連盟で知り合った主要メンバー達によって
  創立されたそうで、創立5年目、第四回定演と、まだまだ若々しい楽団。
  東海地方は関東関西に比べると大学数が少ないのだが、それだけに結束・
  終結しやすいとも言える。
  
  それ故か東海学生オーケストラ連盟のように、東海各地の腕利き学生奏者が
  集まるには適度な状態にあり、そこで知り合った面子がそのままアマオケ設立に
  向かってゆくのは有意義なことだと思う。
  脈々と続く大学OBオケもあるけど、私は同時代人が集まった新興オケの方に注目する。
  なぜなら、厄介な下手糞古参OBがいないから、ネ!
  

最近急にチラホラ見かけるようになった
ブラームスのピアノ四重奏曲第1番
(シェーンベルク編曲版)とブラ3。

意外に思ったのは、ブラ3が前プロだったこと。
たしかにピアノ四重奏はシェーンベルク編曲
なわけだから、バリバリのオーケストレィションだ。

それにしても、交響曲第3番が前プロとは、
面白い演奏会が増えてきたものだ。

  東海学生オーケストラ連盟が出身母体だけあって、演奏は非常に上手い。
  かつ、エネルギッシュで冒頭のブラ3からして、実に熱い演奏が始まった。
  さすが愛知県だけあって弦が実に上手く、目立ったのは低弦のゴリゴリ感。
  ブラームスの重厚さがうまく出ていて、多少の管の乱れも些細な事と忘れて
  しまえるくらい弦が上手い。
  第1楽章から充実した演奏であったけど、終楽章では更に燃え上がり、
  燃え尽きるようないい演奏だった。
  
  これならメインもイケるなと思っていたら、メインの方が更に気合いが入っていた。
  そりゃメインの方が練習も励んでいるわけだけど、第3番は名曲だから自然と
  練習もしっかりしてきたし、ピアノ四重奏は難しいけどメインだから
  しっかり練習せざるをえないし・・・という所か。
  いずれにせよ、この面白い編曲版が巧い上に非常にアツっぽい情熱まで
  注ぎ込まれた演奏になるわけである。
  
  1月に名フィルで聴いたばかりだし、あれはあれでなかなかしっかりした
  演奏だったわけだけど、アマオケ独特の何とも言えないアツっぽい情熱が
  加味した演奏。
  それでいて技術面が空回りする事なく、私自身がこの曲にもっともっと
  愛着があれば、もっと惚れ込んだ演奏会になったんだろうと思う。
  正直、この曲に対しては、まだまだ付け焼刃なんだよね。
  CD予習も十回くらいしかしてないし、オケはラトル盤、
  オリジナルはルービンシュタイン盤しか持って無い状態だしね。
  
  創立5年目、大学を出て5年目といったら、そろそろ社会人として忙しく
  なって来るお年頃。私はあの年頃、アマオケから去って行ったので、
  今になっては忸怩たる思い出になっています。
  
  これだけの人を感動させる演奏会を開ける楽団に所属しているわけです。
  仕事に、恋愛や結婚に、早ければ育児や出産も起こりそうな二十台後半。
  だけど少しでも長く、アマオケを愉しんでもらいたいな。
  きっと後々、良かったと思うから。


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  *** 過去の 『ブラームス ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルク編曲)』 なコンサート感想。

    * 名古屋フィルハーモニー交響楽団 K・イシイ=エトウ指揮


















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