(隊長作)

2009年2月16日(月)  19:00   - 250 -    訪問者数

     早稲田大学交響楽団  山下一史指揮
     東京芸術劇場

     ウェーバー      歌劇「オイリアンテ」序曲
     R・シュトラウス   交響詩「英雄の生涯」
     バッハ        プレリュードとフーガ
     石井眞木      日本太鼓とオーケストラのためのモノプリズム

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  以前から「ワセオケ」、早稲田大学交響楽団は聴いてみたかった。
  このメルマガでは、東大、京大、阪大、名大、神大、慶大・・・と
  名門大学を中心に、今のところ32大学36楽団を拝聴、紹介している。
  まだまだ聴いていない大学はたっぷりあり、現在狙っているのは金沢大学とか
  関西学院大学、滋賀大学、岡山大学、広島大学、静岡大学といったところ。
  
  関東では一橋大学、中央大学、上智大学、立教大学あたりが未聴。
  こうやって考えてみると、まだまだ聴いていないオケが雲霞の如くあって、アマオケ探訪も奥が深い。
  

実は今回の早稲田大学、ワセダそのものなら
2団体聴いている。早稲田大学弦楽合奏団
「律ゾリステン」と早稲田大学フィル。
ああ、懐かしいね、律ゾリステン。

他にも早稲田大学クラシック弦楽合奏団
というのもあるそうで、自分が知っているだけでも
一つの大学に4団体もオケがあるという、
文化充実の学校だ。

  その中でも伝統・名声ともに名高いのが、ワセオケ。平日コンサートが多いので、
  今回まで聴く事がなかった。今回も平日だったが都合がついたので、ようやく聴く事ができた。
  リヒャルトの「英雄の生涯」だから、これは無理をしてでも聴きたい、と思っていたのです。
  

演奏会場は、音響良好な芸劇。
池袋で食事というのもいいのだが、
今回は早稲田に行ってみた。

むかし自転車で早稲田から馬場まで、
古本屋全店を練り歩いたのを
懐かしく思い出す。(隊長作)



  この時は可笑しくって、私と同じような行動(古本屋練り歩き)している人が
  3人ほどいて、本を選別する時間が違うので多少の差異はあったが、
  数カ店おきにライバル?に再会したりして楽しかった。
  私は南條範夫の珍本を探していたので、ライバルはいなかったでしょうけど。


  リーガロイヤルホテル東京が、大隈庭園を見渡すように横たわっている。
  実はここの1階レストラン「カフェ・コルベール」のランチ・バイキングを楽しもうという寸法なのだ。   

ここの特色はメイン・ディッシュと
ライト・ビュッフェがセットになっている事。

ライト・ビュッフェと言ってもちっとも
ライトでなく、サーモンやうなぎ等を織り込んだ
サラダ各種、パスタやニョッキ、パン各種、
それに何と言っても多種彩々なケーキ&フルーツ♪

それでいてお値段1,700円、このロケーションと
貴賓さを加味すれば納得できるお値段。(注:平日のみ)

  ついでに演奏会場が大隈講堂だったら言う事なしなんだけど、そこまでセッティングされてはいない。
  
  ちなみに話は代わるけど、演奏会直前、山手線が18分も止まったんだよね。
  少し時間に余裕があったから焦んなかったけど、東京ならではの鉄道ピンチ。
  お目当ての「英雄の生涯」が先に演奏されただけに、間に合って良かった。
  

さてさて、演奏会の感想。
今回の目玉は「英雄の生涯」にこそ
私の目玉はあったのだが、
学生の主眼は「石井眞木」にあった。
両者の主眼がズレていた事が、何よりも悲劇。

もう兎に角、石井眞木の太鼓音楽は
絶賛するしか無いほどの大熱演だった
んですけど、
  (隊長作)

楽曲そのものに対しては感興が沸かず。

  あれほどの大熱演と太鼓の大音量を燦々と浴び、何も感じなかったのかと
  言われれば嘘になるけど、あれほど高度なリズム音楽なだけに、
  あの先に音楽的芸術が立ち昇るサプライズが起こって然るべき。
  和太鼓の素晴らしさとドラム・セクションの妙手にはただただ感心する
  ばかりだったが、楽曲そのものには感心できなかった。
  
  私が楽しみにしていた「英雄の生涯」。
  こちらは逆に演奏が・・・ねぇ。
  もちろん、ちゃんと弾いてましたよ。
  でも、ワセオケでしょ?
  天下のワセオケですよ、どうしても期待ハードルは高くなってしまう。
  しかし、ワセオケへの期待ハードルはクリアしていなかった。
  その原因こそが、石井眞木だったのでしょう。
  きっと練習配分は、太鼓にかなりを費やさざるをえなかったんでしょう。
    
  欧州演奏旅行を控えていたそうで、欧州では太鼓に大喜びだったろうね。
  私達がアルペン・ホルンとかバグ・パイプに飛びつくのと似てますな。
  欧州学生楽団が君が代とか夕焼け小焼けやっても、リップサービス程度に受け止めますよね。
  
  そう考えると、あの「英雄の生涯」を奴等はどう聴いたのか気になります。
  欧州演奏会まで、英雄の生涯を猛練習して仕上げたとすれば、
  2月16日演奏会で聴かされた観客はバカにされてます。
  
  まぁ、ぐだぐだ言ってもしょうがないけど、いっそ「英雄の生涯」なんかせず、
  「英雄」あたりにしてくれてたら、無理して聴きに行かなかったのに、
  というのが私の本心です。どうも石井眞木は、好きになれませんでした。
  そんな気持ちで聴いていたので、アンコールに外山雄三のラプソディが
  演奏された時にゃぁ、傷口に塩を塗られたような気分。   (隊長作)

う〜ん、早慶との相性、悪し。


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  *** 過去(2004年)の 『ワセダ』 なコンサート感想。

    * 早稲田大学弦楽合奏団 「律ゾリステン」 (コンサート感想というよりお子ちゃ魔対策話(・・?)

    * 小林研一郎指揮  早稲田大学フィル 
















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