(隊長作)

2009年3月20日(土)  14:00   - 254 -    訪問者数

     関西医科学生交響楽団  江田司指揮
     門真市民文化会館

     カバレフスキー     組曲「道化師」
     ラフマニノフ      交響的舞曲
     ショスタコーヴィチ   交響曲第12番「1917年」

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古川橋駅と電車

3月8日に続いて一ヶ月に二度も
門真に来ようとは、我ながら驚きの展開。

それはアンサンブル・フォルツァ、
ニールセン第4番「不滅」。

今回3月20日はショスタコ第12番「1917年」。
こういった名曲、かつ、そうそう聴けない演目ならば、
例えそれが偶然門真に重なったとしても行くしかない。

  3月はこんなに素晴らしいプログラムが重なったのに、今後一年、
  この門真市民文化会館は今回以降、目ぼしい演奏会はありません。
  3月だけ凄いプログラムが重なるとは、   (隊長作)

一体全体どういう偶然なんでしょう?
  
  今回は前回の失敗、古川橋駅周辺のランチ選び失敗の徹を踏まないように
  と、京橋駅界隈で旨いもん屋を探しました。
  この京橋駅、実に素敵な雰囲気。
  東京で云えば上野から御徒町界隈の雰囲気、と言ったところかな。
  ね!爽やかでしょう♪   

オープンスタイルのうどん屋とか串揚げ屋、
たこ焼き屋なんかは余りにも
大阪らしくて平凡。

少しヒネリを入れられんかなと、
商店街をグルグル彷徨う。
歩き回った甲斐あって、旨い店を見つけた。
(隊長作)


  明月館京橋店といい、大阪では人気の韓国焼肉チェーン店。
  私はそうそう語れるほど大阪の韓国焼肉を食べ歩いている訳ではないのですが、
  ここは旨いし安いです。東京とか名古屋でこんな店があったら、絶対うける筈です。
  

単なる焼肉屋でなく、韓国料理もしっかりしており、
肉が漬かっているタレが実にイイ。
セットのキムチやクラゲの酢の物までもええ味だしている。

新大久保や上野だって旨い店は多いが、
大阪は旨い上に、安い。

値段と旨さを込み込みで勘定する
大阪ならではの結果であり、旨くて安い
を地で行くような店。

たぶん大阪はどこの店に入っても、
そこそこ旨くかつ安い。
大阪で馴染んだら、東京は高過ぎてキツイやろなぁ。

明月館定食(カルビスープ)を頼んだんですが、
腹がはちきれそうになる
ボリュウムなのに1,350円。

ラーメンサイズのカルビスープに焼肉盛り合わせ、
サンチュ、韓国海苔、大根キムチ他がついてます。
(隊長作)


  この京橋は西口と東口で風景が大きく異なり、私は当然東口が好きです。
  旨そうな居酒屋がゴロゴロあり、一軒一軒しらみつぶしに突撃し続けたい街です。
  そんな京橋から京阪で十分少々、門真ルミエールのある古川橋駅(各駅停車駅)に到着。
  

  先々週も来たばかりなので感慨も何もありませんが、今日は第12番。
  ショスタコーヴィチの交響曲と云えば第5番ばかりですが、
  最近ようやく第7番や第10番も増えてきた。

  第1番を採り上げるオケもあるし、今年は第4番(新響)も聴けた。
  それが関西で第12番が採り上げられた。   (隊長作)

実に快挙。
  
  怖いのが、採り上げた学生オケ。
  関西「医科」学生交響楽団と云うように、医者の卵たちが取り上げている。
  どういう経緯で第12番選択か不明だが、ショスタコの数ある交響曲の中で、
  敢えて第12番を選んでくれた事に想いは膨らむ。
  

門真市民文化会館ルミエール

第12番を選んだセンスは、彗眼(けいがん)だと思う。
まず演奏時間。四十分足らずなので、
長大な演奏時間を要するショスタコの中では
コンパクトな部類。

技術難易度。簡単とは云わないが、
不可能でもない。
バンダ(金管別働隊)も要らないし、
楽器編成はまあまあシンプル。

  最大の難点は、楽曲そのものかも知れない。
  私は高校一年生から熱烈なショスタキストとして人生を過ごしておりますが、
  第10番も第11番も、第13番も第14番も大好きですが、どうも第12番は同列にまでは愛せない。
  
  第6番とポジションが似ている。
  兄弟作品とも云える第11番の出涸らしのようにも思えるし、
  着想や各種旋律素材は捨てたもんじゃないだけに、最終楽章で
  もうひとヒネリと崇高性が高まってれば、第12番も大傑作になっていただろうに、と思う。
  
  しかし、そうは云っても、学生たちは第12番を選んだ。
  きっと熱烈にこの曲を愛する若者がいるんだろう。
  そんな人を前に、楽曲そのものをとやかく論じても意味が無い。
  まだまだ私の聴き具合が弱いだけ、かもしれない。
  
  今回はショスタコ以外に「道化師」と
  ラフマニノフのシンフォニック・ダンスが組み合うという荒業。
  
  ラフマニノフのダンスは結構難曲で、演奏するのは大変だと思う。
  何度も実演には接しているんですが、一度も感動できないし、
  未だに「良さ」も解からない。
  難しくて万人受けしない。でも、採り上げた。
  いいですねぇ、この孤高の選曲姿勢。

  こういった大衆(聴衆)に媚びない選曲が、芸術度を高めるはずです。
  ラフマニノフは解からんし、タコも12番ですが、私はイイと思います。
  こう思う人は少ないでしょうが・・・。
  

門真市民文化会館ルミエール

演奏は非常に上手かった。
優秀学生にありがちな冷めた演奏でもなく、
曲そのものがアツイ事もあろうが、
熱血演奏だった。

これは予想に反して嬉しい誤算、
こういう曲を選ぶ学生たちは、
やっぱりハートも熱いんだな
と嬉しくなった。

  なんと云っても医学生は楽器が上手いし、演奏は頭が良いとキレもいい。
  演奏って一瞬一瞬の判断や反応がモロに音に出てくるしね。
  こういった集結オケは毎年メンバーが入れ替わろうが、来年も
  選曲次第では要注目と見てイイのではないだろうか。


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  *** 文中に出て来た過去のコンサート感想。

    * アンサンブル・フォルツァ 永峰大輔指揮 / ニールセン 交響曲第4番 「不滅」 他

    * 新交響楽団 小松一彦指揮 / ショスタコーヴィチ交響曲第4番 他














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