(隊長作)

2009年3月22日(日)  14:00   - 256 -    訪問者数

     アイノラ交響楽団  新田ユリ指揮
     杉並公会堂


     シベリウス   葬送行進曲「イン・メモリアム」
     シベリウス   管弦楽バラード「森の精」(日本初演)
     シベリウス   管弦楽音画「木の精」
     シベリウス   交響曲第4番

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  東京で懐かしい路線と云えば、中央線。
  関東に住んでる人、住んだことのある人は判って下さるだろうが、   (隊長作)

中央線は中野から三鷹の間が面白い。

  ポスト・アキバ、新ヲタク聖地だと思う中野ブロードウエイがある中野駅。
  昔懐かしい商店街が更に隆盛を極めている阿佐ヶ谷。
  小さな飲み屋が乱立、これだけあれば自分とぴったりなお店がきっと見つかる西荻。
  ハイソから庶民派まで全てを包み込んでくれる吉祥寺。
  若い頃週末はこの街で過ごしたので、小さな想い出がたくさんある三鷹。
  

今回の杉並公会堂は荻窪。
私は古かった頃の杉並公会堂で、
演奏会に乗った事があるんですよ〜♪

取り壊し間近のホールで演奏したり
聴いておくと、後々になると佳き思い出。

久しぶりの荻窪駅北口は、オリンピックが
無くなっていてビックリ。

  西友よりオリンピックで買い物した事が多かったので、少し寂しい。
  でもでもブックオフは依然元気だし、富士そばとか大方のお店は頑張っている。
  葉山という地下の喫茶店は閉まったんだよね。ここでよく喫茶じゃなく甘いモノを食べたな。
  
  北口と言えば、焼き鳥「鳥もと」。
  荻窪はラーメンのメッカだからラーメン屋に行きたいんだが、
  立ち飲みスタイルの焼き鳥屋が大好きな私は、ついついここに入ってしまう。
  吉祥寺「いせや」との違いは余りないが、ネタの種類が豊富なので選びがいがある。
  

隊長が好きなのは「皮ピー」、
ピーマンと鳥皮の相性がタマラン。
私は「煮込み」に唐辛子をどっぷりかけたのが好き。
煮込んだ牛蒡がいい味になってる。

最近気付いたが「やきとん」もいける。
「やきとん」は埼玉時代に堪能したが、
最近ではあちこちの都市で見かける。
関西でも東海でも、ね。
豚肉って美味しいからね。

  敢えて生ビールでなく、瓶ビールをコップに注いで一杯やるのが、私の好きな飲み方。
  生ビールは当然うまいんだけど、瓶ビールをトクトクッと注ぎながら
  オットットとグラスに口を運ぶのがたまんない。
  

  杉並公会堂を建て直して、今回が5回目の突撃。
  音響は新築ホールの割には違和感なく、古くなればもっと良くなる
  ホールかも知れない。それよりこのホールの欠点は、そのホワイエや通路、階段。
  狭い敷地に目一杯のホールを据えたため、それを囲む通路や階段が狭い、狭い。

  2階席への階段は何箇所もあるんだろうけど、ある階段なんか
  非常階段みたいだもんね。今は新しくて真っ白ピカピカだから
  気にならないけど、古くなったらどうだろなぁ、この狭さ。
  

さてさて、今回はシベリウスの
スペシャリスト集団、アイノラ響。

こういったスーパー・アマオケが
年一回演奏会制というわけですが、
これってどうなの?

ダスビとかオストメールとか、
毎月制でもいいくらいのオケに限って、
年一回。
(隊長作)



  年一回だからこそ、あのポテンシャルが維持できるのは頭で判っていても、
  なんとかならへんの?と思ってしまう(興奮)。

  ショスタコ専門(ダスビ)、シベリウス専門(アイノラ)、ブッルクナー専門(名古屋ブル管)。
  
  ロシア・北欧専攻とかも出てきたから、プロコ専門とか、英国専門なんかも
  いよいよ出てくるか?(またまた興奮)。 モーツァルト専門やベトベン専門は
  昔からあったんだから、こういった特化専門オケはますます勃興して欲しい。
  
  アイノラ響は2回に1回のペースで聴いているが、毎回感心させられるのは
  「ハイ・グレードの持続」。創団当初から技術的にも情熱的にも
  全然レベルが落ちて無いんだよね。

  シベリウスという秘めた情熱的情感ということもあってか、
  演奏の仕上がりが毎年ブレない。今年は一体何があったんだ?
  と思うほどハチ切れる事も無いかわりに、今年は去年ほど良くない、
  という演奏もない。

  団員たちは年々歳を重ね、プライヴェートや仕事に忙しくなっているだろうに、
  このレベル・キープは見事と言うほか無い。
  
  このオケの選曲も、毎回感服仕る内容。
  交響曲一曲と珍しい管弦楽作品数品、アンコールも練りに練られた秘曲。
  今年のアンコールは、以下三曲。
   ・ラーション   叙情組曲「姿を変えた神」前奏曲
   ・シベリウス   モノドラマ「伯爵夫人の肖像画」
   ・シベリウス   アンダンテ・フェスティーヴォ
  
  アンダンテ・フェスティーヴォはご愛嬌だとしても、ラーションがアンコールで
  出てくるとは面食らったし、シベリウスの「伯爵夫人」なんて今まで聴いた事もなかった。
  (隊長作)
どんだけシベリウス・マニアがいるんだ?
きっと日本一のシベリウス・マニア集団なんでしょう。
  
  最後にこのオケの特色を書いておきます。
  一般のオケとは、音色がまったく違うんですよ。
  特に金管は明るさを抑え、実にシベリウスらしい音色。
  つらつら考えてみるに、私はいつも金管に厳しい聴き方をしてますが、
  ここの金管にはグウの音もでない。
  素晴らしいです。

  また、シベ4ではチェロのソロ&トゥッティが見事だった。
  第3楽章でのティンパニの入り方なぞ、鳥肌ものだった。
  アイノラの演奏は誰もが認めるものとなったが、何度聴いても
  絶対期待を裏切らない演奏会を持続し続けている。   

好きなもの同士が集まった集団って、
ほんといい演奏する典型みたいな楽団。
来年も意欲的な選曲ぶちかましてるし、
じっくり予習して演奏会に挑みたい。

最後に気がついたんだけど、
今回の報告は第250回。

記念すべきコンサート感想に
ふさわしい演奏会だった。

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  *** 過去の 『アイノラ響』 なコンサート感想。

    * シベリウス 第5番、 組曲「白鳥姫」、 組曲「歴史的情景」組曲第1番

    * シベリウス 劇音楽「クリスティアン2世」全曲版 交響曲第1番 他

    * シベリウス 交響詩「クッレルヴォ」 作品7 ※講演「カレヴァラをよむ」付き


















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