(隊長作)

2009年8月22日(土)  14:00   - 275 -    訪問者数


    SNS管弦楽団   森和幸指揮    尼崎アルカイック

     ブルックナー   交響曲第9番
     メシアン     トゥーランガリラ交響曲

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 久し振りの尼崎です、松本人志の尼崎です。
 少し前、NHKの番組だったか、
 マッちゃんが同級生と懐かしの尼崎の映像を
 観ながら回顧録を語ると言う番組があったんです。

 それ以来、なんだか尼崎と云う街に大きな期待感と
 云うか感慨を抱くようになったんですね。

 阪神尼崎駅を降りると、名物のモンパルナスの
 ピロシキが売っています。

  惣菜が詰まったピロシキなんですが、この惣菜が塩ダレで独特の味わいなんです。
  これは確かにクセになる味じゃわい、と思い食しつつ、アルカイック・ホールへ小走り。
  アルカイックは2回目でして、前回は2007年7月7日の阪大響(シューマン4番)。
  前回は車で来たのでこのピロシキは食せなかったんだな、それと尼崎の商店街にも。

  演奏会終了後、長い商店街を歩き通してみました。
  関西の商店街はどこも元気ですね、人が一杯で面白い店ばかり。
  昔ながらの喫茶店や洋食屋なんかも健在で、どこで食べようかなとワクワクしてくる。

 今回は見るからにレトロ感たっぷり、
それでいて旨そうな匂いがプンプンする
グリル・オリエントに入りました。

私はサービスセット(オムライスにハンバーグと
エビフライ、ホタテフライ付き)を食べたんですが、
思わず「これこれ」と嬉しくなってしまうような
グリルらしい味。阿佐ヶ谷の高架下にある
ハンバーグ屋と共通したものがある。
値段は関西にしては少し高いのでは?
阿佐ヶ谷はかなり安いのでそう感じてしまった。


  さて、今回は、あの「SNS管がセカンド・インパクトを引き起こす」というので、
  これはもう楽しみにして行って来ました。
(隊長作)
名古屋の人も東京の人もご覧下さい、この無謀過ぎるプログラミング。
  ブル9でもいい、トゥーランガリラでもいい、どっちか一つでもやるのに
  大騒ぎしたっていいような楽曲なのに、それを二つ並べて一気に
  やってしまおうという大演奏会。

  だんだんアマオケ界も、プログラム革命が進んできているようで、もう嬉しくて仕方ない。

  こういう常識を覆すような事をやっていただけると、ダブル・メインは当たり前、
  トリプル・メインに挑戦しだす楽団も出てくるかもしれない。
  コンサート初心者は2時間以上の長丁場はしんどいのかもしれないが、
  ベトベン交響曲全曲演奏会なんかも楽しく享受できる私にとっては、
  3〜4時間演奏会をたまには味わってみたい。
  ワーグナーだって一つの楽劇で4時間なんだから、3時間演奏会なんて
  大袈裟に考える必要はない。

  「ベト4&ブラ4&不滅」(4番繋がりで、合計演奏時間2時間ちょい)
  とか、サン=サーンスの「オルガン付」をやるんなら
  ヴォーン=ウィリアムズの「南極交響曲」(このパイプオルガンの登場の仕方が
  サン=サーンスと張り合うくらいカッコエエ)とカプリングしちゃおうぜ!みたいな
  流れが出来て欲しい。リヒャルトのアルペンやツァラとくっつけちゃってもOK。

 今回は2曲だが、これまた重たい2曲と来たもんだ。
 どうせやるなら凄い事やろうよ、みたいな臭いが
 プンプンしてくる。関西は大学オケの選曲が保守的で、
 大阪府立とか神戸大くらいが気焔を吐いているが、
 その反動のためか社会人オケの一部がなかなかの
 プログラミングだ。

 それにしてもトゥーランガリラだとは、アマオケで
 こんな曲を採り上げる演奏会が来るなんて、
 本当に今回は来れて良かった。
 
 まずは前プロがブルックナー第9番。

  後にも先にも、前プロにブルキューを聴く演奏会は一生に一度だろう。
  こんな痛快な珍事は無い。第1・2楽章は、正直演奏が不安定。
  終楽章はぐっと安定し、最後には完成度の高い演奏だったと思わせるほど
  昇華する結末となった。

  トゥーランガリラが後詰なんだからしょうがないんだけど、それを抜きにしても
  ブルックナーの終楽章はよく挽回した上出来だった。
  終わり良ければというのは好きじゃないんだけど、このブルキューは終わりこそ
  重要なだけに、正直満足してしまった。

  ちなみに、ブルックナーのアマオケ演奏は4番や7番が多い。
  最近になって、5・6番も出てきて嬉しい限りだが、どの曲も高弦が大変だ。
  プロオケのブルックナーしか聴かない人は分からないだろうが、アマオケの
  ブルックナーを聴くと実に良く解かる「いかに高弦の高音が難しいか」を。

  今後、京都フィロムジカがブルックナーを7番や8番を採り上げる
  大計画だし、オストメールは9番の終楽章付き、
  東京楽友協会響が第5番、府中市民管が第8番と多士済々。
  いよいよ4・7抜きのブルックナー・ルネッサンスが到来する風潮だ。

 休憩を挟んで後半はオンド・マルトノだ。
 休憩中、オンド・マルトノ(オルガンみたいな
 鍵盤楽器と板みたいな組合せ?)が舞台に
 セッティングされ出したんですが・・・。

 さすが関西。
 オンド・マルトノを間近で見ようと、観客が
 多いに舞台周辺に集まる。
 こういった好奇心丸出しを恥ずかしがらないのは、
 関西人の大いなる美徳。
 (隊長作)

  東京だと恥ずかしがってみんな興味があっても遠巻きで見るのを、関西は直ぐ傍まで
  躊躇無く近づく。東京では、ウィーン国立歌劇場日本公演(クライバー指揮)の時、
  クライバーのスコア見たさに休憩時間観客が指揮台近くに群がっていたそうな(隊長の自慢話)。

  ちなみに私はオンド・マルトノは何度か見ているので、興味なし。
  あの音色(ピュヨーン)も、興味なし。
  トゥーランガリラという音楽にも、興味無いのでありました。
(隊長作)
あれれ?

  トゥーランガリラという難曲にチャレンジした心意気を多いに賞賛したいのであって、
  好きでもなんでもないんです。て言うか、どこが素晴らしいのか、
  何度聴いてもよく解からないのです。どうも、フランス系には弱いのであります。

 でもでも、チャレンジした
 セカンド・インパクトは大成功。

 もうこうなったら、サード・インパクも
 期待していいですよね?

 ベートーヴェン「第9」のあとに、
 マーラー「第8」なんてカプリングはいかが?



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  *** 『SNS管弦楽団』 な過去のコンサート感想。

    * 2007年 マーラー交響曲第5番、ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」


  *** 文中に出てきた 『気焔を吐いている関西の大学』 な過去のコンサート感想。

    * 神戸大学交響楽団

    * 大阪府立大学交響楽団






















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