(隊長作)

2009年9月13日(日)  14:00   - 277 -    訪問者数


    同志社女子大学音楽学科管弦楽団   黒岩英臣 指揮      愛知県芸術劇場

     R・シュトラウス 「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
     リスト        ピアノ協奏曲第1番
     ショスタコーヴィチ  交響曲第5番

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すっかり出不精になってきて、
以前なら土日両日5〜6時間(往復)
マイカー移動しても楽しかったのに、
最近は億劫に思ってしまう。

逆に、東京なら実行可能なダブル・ヘッダー
(一日に2本コンサートに行く。14時開演と19時開演。)
がなかなか実現できない。


  日曜日と云えば開演14時ばっかし!だし、関西は日曜演奏会がほとんど。
  土曜の14時や19時、日曜の19時演奏会がもう少し増えてくれないものか。
  日曜14時に良い演奏会が被さってしまう度に、歯軋りしてしまう。
  
  今回はそんな不満が解消できた、日曜日のダブル・ヘッダー!
  今回の同志社は定例的な日曜14時だが、このあとの
  アンサンブル・エネルジコが日曜17時開演という快挙。

  月曜はお仕事が待っている人が沢山でしょうに、
  よくぞ17時開演してくれました。
  16時過ぎに栄(愛知県芸術劇場)を出発し、急ぎ足で進めば
  17時前に伏見(しらかわホール)に着きます。
  (隊長作)

ちなみに栄−伏見間は地下鉄で一区間です。
  
  関西のオケにはもう少し行きたいんです。
  しかし日曜演奏会が多く、曲目が保守的、演奏レベルも突出したところが少ない。
  
  とは云っても、全ての関西アマオケを聴いたわけでもなく、
  関西社会人アマオケ8団体、同学生オケは15団体の計23団体。
  東海地方の方がパイは小さいのに、東海社会人オケ27団体、
  東海学生オケ10団体の計37団体と圧倒している。

  いずれ関東に帰った時、関西のオケももう少し聴いときゃ良かったな、と思いたくない。
  

今回の
同志社女子大学音楽学科管弦楽団は
9月12日(土)に滋賀のびわこホールにて、
同月13日(日)に愛知の芸劇にて演奏会。

本来なら音響の良いびわこホールに行くのだが、
日曜14時の愛知芸劇にすれば17時の
エネルジコも連チャンできる。
一度の外出で2本聴けるんだから、
出不精気味にはありがたい。
  
  さてさて、お次は女子大音楽学科の管弦楽団について。
  この音楽学科は学芸学部内に設置され、学科生約540人というちょっとした規模である。
  学生数540人と云っても、ピアノしか出来ない人や作曲コースや楽理コースの人もあろう。
  芸術系の人はいろいろだから、みんなで集まってやるのが苦手な事もある。
  
  しかしそこは名門私大。学校の名誉と名声のためなら一致団結して、
  その力を世に誇示せねばならない。
  管弦楽コースの人はもとより、ピアノや理論派の人だって音感や
  譜読みは一般人より余程秀でている。これを活かさない手はないのである。
  
  そんな集団から出来上がった実質上音大オケ。
  私はこういったグループにどうしてもナナメから構えてしまうんですが、
  あにはからんや、心外にもなかなかの演奏だった。

  私の音大オケというのは機械仕掛けみたいな超絶技巧一辺倒
  (心のこもっていない)演奏でしょ、という先入観なのだが、
  最近はそうでも無いみたい。
  (隊長作)

まず、上手い事はやっぱり上手い。
  それでいて感情の起伏なんかもしっかりしているし、フォルテでの音量も
  大したもの。ピアノが更に繊細ならばもっとメリハリのある演奏になった
  んじゃないだろうか。
  
  流石に選曲はドヴォ8やチャイ5ではないが、ショスタコの5番。
  技巧面では不安が無い筈なんだから、ショスタコなら4番とか
  7・10・11番辺りにトライして欲しい。

  しかしですよ、音大オケが何故わざわざ滋賀県や愛知県で演奏会を
  開いているか考えなければいけない。これは同女音大を関西一円に広め、
  新入生獲得に寄与させるパフォーマンスでなければいけないのだろう。
  同女は凄いですよ〜♪、あなたのお嬢様も京都におこしやす〜、と
  (隊長作)

宣伝せねばならない。
  
  そう考えると、ショスタコの4番とか11番なんかやってると、うちの娘は
  変な方に目覚めちゃうんじゃないかしら、とお母様方は心配してしまう。   

ショスタコを選んでるだけでも
冒険なのかもしれない。

ベートーヴェンやブラームスあたりを
堂々と演奏しておいた方が保護者父兄は
安心するのかもしれない。

それでいて、マニアに舐められるのも
癪に触るから、あいだを取って
ショスタコ5番で落ち着いたのではなかろうか。

  ショスタコだけでは不味いから、リストのPコンでもくっつけとけば、父兄は安心するだろう
  という打算があるのかもしれない。
  
  そんなマニアの心配はよそに、女性によるレディース・オーケストラとは聴こえないような
  迫力あるショスタコ演奏だった。特に第3楽章、弦楽中心のエレジーは素晴らしく、
  管がどうだっていう意味で無く、弦楽合奏の演奏は素晴らしすぎる音楽であった。

  次回以降、行ける範囲と日時で演奏会があるのなら是非聴きたいと思っている
  自分がいるので、学校の策略は大成功しているのが少し気に喰わない。
  (隊長作)




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  *** 『音大』 な過去のコンサート感想。

    * 尾高忠明指揮 桐朋学園オーケストラ

























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