(隊長作)

2009年12月5日(土)  18:00   - 285 -    訪問者数


     大阪大学外国語学部管弦楽団   佐々木宏 指揮
     豊中市アクア文化ホール

     フンパーディンク  「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲
     シューベルト    交響曲第7番「未完成」
     ニールセン     交響曲第2番「4つの気質」

  vwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwxvwx
  

久々の大阪。豊中市は初めての訪問。
豊中市がどんなとこかっちゅうと、
北は大阪府箕面市や池田市。

東の大阪府吹田市とは千里ニュータウンを共有。
南は神崎川を境として大阪市淀川区。

西は兵庫県伊丹市や尼崎市と接して、
住宅街が広がるベッドタウン。

  阪急宝塚線が南北に貫き、名神高速と阪神高速が交わる豊中インターがある交通の要衝。

  今回の突撃ホール、豊中市アクア文化ホールは市の中心部や市役所に
  隣接したロケーションでなく、阪急宝塚線の曽根駅東側にある。
  駅前にはダイエーがあり、お客さんがいっぱい。
  東京の取り澄ましたダイエーとは違う、懐かしいダイエー。さすが本場では強い。

  小腹が空いていたので飲食フロアに行ってみると、
  コッテコテの食堂や喫茶店が並んでいた。
  常連がズラリ座っており、インベーダーゲーム・テーブルなんかも未だにある。
  こういう店は旨いはずなんだが、気後れして入れなかった。

そうは云っても初めての街、
何も食べずにいられるかい。
ここは食の街、大阪。

そこで文化ホールまで戻ってくると、
ホールの道路向かいに良い店発見♪
カフェテラス・ナイル。
エジプトっぽい店頭、だけど
エジプト料理店じゃないみたい・・・?

  喫茶店と云えばサンドイッチとミックス・ジュース。こいつに目が無くて、
  いつもどおり注文。隊長はホット。

  名古屋喫茶店のゴージャスさに慣れてきた昨今ですが、
  豊中喫茶店のサンドイッチは見事だった。
  量は多いし、のりポテチが付いてきた。
  塩味ポテチじゃなく、旨さを追求した海苔味ポテチ。

  柔らかいサンドイッチを食べ、パリッとしたポテチの塩味が程よい。
  卵サンドはケチャップが塗ってある。うまーっ♪
  さすがは大阪、どうすれば美味しくなるか、壷を押さえたテクニシャン。
  ミックスジュースはピンク色だったが、バナナ&ミルクの味がしっかり
  効いていて、「やっぱり大阪のミックス・ジュースは鉄板やわ」。

さてさて、豊中市アクア文化ホールに入場。
小さめなホールなので、
迫力ある演奏が楽しめた。

大交響楽団でも無い限り、中規模で
古めのホールで演奏することを
お勧めします。
(隊長作)



  新築で大きなお洒落ホールで演奏したいのは解かりますが、古いホールの方が
  音響はしっくりしているし、中規模ホールの方が演奏が大迫力に聴こえます。
  毎年あちこちのホールを聴き比べてる私が言うんですから、間違いないよ。

  前プロは、フンパ。
  出たぁ〜♪
  これほどアマオケに愛されている前プロも無いよね。
  だけど、何度聴いても、どこが良いのかさっぱり解からん。
  どうしてこの曲に半年も青春を賭けてしまえるんだろうねぇ。
  一年生にも出来る曲を、という基準でこの曲が
  選曲会議で残ってしまうんだろうが。
  どうせ完璧な演奏なんて出来ないんだし、冒険させて、背伸びさせて、
  プラスアルファに成長させた方が後々の自信に繋がって来ると思う。

  続いて、未完成。
  突出して上手い奏者が居るわけでもなく、逆に失敗する奏者も居ず、無難な演奏。
  おいおい、豊中まで来たのは失敗だったか?と思い始めて、休憩タイム。

  忘れちゃいけない、今回の主役はニールセン。
  これを聴かずに判断してはいけない。
  長久手フィルや名古屋市民管でもニル2は聴いたが、いずれも社会人オケ。
  大学オケでニールセンをチョイスするとは、なかなかなもの。

  しかも阪大外国語管は、実質カレッジ管。
  外国語学部の学生がほとんどでオケが構成されているわけで、
  そう無茶な冒険は出来ない。
  だからこそ、ニールセンに戦力と練習時間を集中させるべく、
  フンパと未完成を組み合わせたのだろう。
  嗚呼、なんと嘆かわしく健気な心意気。

  今回の演奏会感想は、まさにニールセンの感想を書く為にあったかのようなもの。

  これですよ、これ(興奮)。
  大学オケならではの、凄くアツい演奏。
  誠実に一生懸命音を出す気迫があり、若い時にしか出せない音がある。
  これは社会人オケに出来そうでいて何故か出来ない、大学オケ独特の音だ。

  変に冷静になろうと小癪な音を出す名門大学オケもあるが、
  このオケはそういった気取りが無かったのも良かった。
  誠実で、アツい。
  これほど恐ろしい正攻法はないのに、歳を取るにつれ、人は忘れていってしまう。

第一楽章のカオスになってしまう部分を、
上手く乗り切った。
指揮者のまとめ方が巧かった功績大であるが、
金管や打楽器が的確で大きく、
不安定になる部分を吹き飛ばすかのような
注意を逸らす戦術。

要所要所のアクセントを強く攻めることで、
ぼんやりした印象にならず、
カッコイイ理想的な演奏に仕上がった。
(隊長作)



  佐々木宏指揮者、ううむ、初めて聴いたが、この人が率いる八尾フィルや
  フォルテック・フィルも面白いかも。
  この指揮者は、どう演奏させたらカッコよく聴こえるか、よく解かってる。

  また、それに憑いてってる大学生も、いじらしいじゃないですか。
  学生は洗脳されたら一生懸命言われたとおりに演奏しちゃうもの。
  それが良い方向に着地できた。

  プロオケばかり行ってないで、たまには大学オケも聴くといい。
  かつて大阪府大や神戸大があまり採り上げない演奏曲目を採り上げ、
  見事な演奏をしてのけた。

  関西の大学オケは、珍しいプログラムを組んだメンバーは、
  相当な兵が結集した時期なようだ。
  これからも関西の大学オケが「おわっ?!」と思うようなプログラムを組めば、
  きっとその世代は隔絶した状況にあるのだと思って間違いない。


   前へ  HOMEへ  次へ



  *** 『アオマケさんのニールセン交響曲』 な過去コンサート感想。

    * 名古屋市民管弦楽団 * 第2番「4つの気質」

    * 長久手フィルハーモニー管弦楽団 * 第2番「4つの気質」

    * アンサンブル・フォルツァ * 第4番「滅びざるもの(不滅)」

    * 新交響楽団 * 第2番「4つの気質」

    * 京都フィロムジカ管弦楽団 * 第1番

    * 豊島区管弦楽団 * 第4番「滅びざるもの(不滅)」

    * 名古屋シンフォニア管弦楽団 * 第2番「4つの気質」

    * オーケストラ・エレティール * 第4番「滅びざるもの(不滅)」

    * ル スコアール管 * 第5番

    * 管絃樂團“響” * 第2番「4つの気質」























inserted by FC2 system