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コンサート感想


2010年5月29日(日)18:30  岡谷市文化会館(カノラホール)
諏訪交響楽団 / 濱一、守山光三 指揮
 ウェーバー : 「魔弾の射手」序曲
 シューマン : コンツェルトシュテュック
 R・シュトラウス : アルプス交響曲

(隊長作)


長野県は以前、信州大学交響楽団の定演訪問で行っている。
2007年11月17日だから、もう3年近くも昔になってしまったんですね。

信州大学交響楽団(ショスタコ第5番)感想
http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai8/dai165.html

長野県に行った!といっても、信州は広い。
前回は松本市であって、今回は諏訪湖西岸の岡谷市。
諏訪湖を取り囲んで、東岸は諏訪市、北岸が下諏訪町、
西岸が岡谷市と分かれている。

武田信玄の息子勝頼が諏訪の名跡を継いで、諏訪四郎勝頼と名乗ったのが
印象深いんだけど、諏訪湖で遊んだことは無かった。
以前から諏訪響は気になる存在でして、2006年11月ニールセン第3番、
2005年12月マーラー「復活」と、都合がつかないものかと計画したもの。

しかし何と言っても信州は遠い。
大自然と、日本アルプスの雄大な山脈を望みながら走ってしまえば
遠くは感じないのですが、終演後の帰り道、真っ暗な夜道をひたすらに
走るのが遠いのです。

今回のように、土曜日夜に開催してくれると行きやすい。
土曜朝に出発、各地を遊びながら諏訪湖に着き、夜コンサートを楽しむ。
帰りは地元のブックオフをしっかりチェックして、午前様で帰宅する。
翌日は日曜日なので昼過ぎまでゆっくり睡眠をとって、疲れも残さず
月曜日に挑める。大阪は日曜昼演奏会が多いので、この辺が不満。


山の天気は変わりやすいと申しますが、この日の天候も凄かった。
高速中央道を走っている昼間はアルプスも美しく見えたのに、
諏訪湖に近づいた頃から雲行きが一気に妖しく。
嵐と共に諏訪湖について、土砂降りの岡谷市が第一印象でした。
車のワイパーを最大出力にしても雨が叩きつけるようで、
山の雨は怖いな、と思った。

諏訪湖のある岡谷市に到着したのはいいけど、豪雨。
開演までに2時間以上ある。
こういう時に必ずすることは、地元のスーパーに行くこと。
その土地ならではの調味料やお菓子、カップラーメンなどを
物色するのが楽しいんです。しかし最近の大型スーパーはどこも
画一的で、ハイCPを求められることもあるんでしょう、
どこも似たり寄ったりの品揃え。

山梨に行った時、地元大型スーパーで「ほうとう」を探したんですが、
さぞかし沢山の「ほうとう」が揃えてあるんだろうなと期待したのに、
数種類が隅っこにあるだけだった。逆に、三重は「伊勢うどん」だけで
ワンコーナーが作られていたり、京都は「お揚げ」とか「生湯葉」が
安くて品種も揃えてあり、お土産に最適。

(隊長作)

大阪は泉州水茄子、京都は京野菜といった風に、京阪は野菜に関して
地元プッシュが目立つ。名古屋に行ったら、「台湾ラーメン」という
袋ラーメンが外せない。徳島が誇るカップ麺「金ちゃん焼きそば」が
復刻されたのは何よりで、カップ焼きそばと言えば平べったいUFOを
思い出すが、「金ちゃん焼きそば」は「カップヌードル」みたいな筒状の
カップなのだ。しかも旨い!

岡谷市文化会館は岡谷市役所に隣接されて建っており、
その南にアピタ(東海地方の大型スーパー)がデーンとありました。
諏訪湖のスーパーと言えば、野沢菜とか信州味噌かな〜♪と
ウキウキして回ったのだが、思ったほど地元ならではの名物が少ない。

地元民にとっては、漬物や味噌は当たり前なのかもしれないし、
自宅で作るもんなのかもしれない。野沢菜漬は野沢温泉(長野県北部)
が本場、諏訪湖は県中央部なのでちょっと違うのかもしれない。

いま調べてみたら、岡谷市はうなぎが美味しいそうだ。
しまった〜!もっとリサーチしてから行けば良かったー!!


さてさて、諏訪響の感想。
日本アルプスを望みながら、アルプス交響曲を聴く。
なんてオツな企画。
アルペンはやってやれそうにない曲ですが、やっぱり難しいし人員も必要。
よくぞ素晴らしい企画を実現してくれました、とまず感謝します。

この演奏会翌日(日曜日)に、この街で「ホルンフェスティバルin信州」
というのが予定されてまして、この企画とコラボする形でアルペン(多数の
ホルン奏者が必要)が実現したのかもしれません。
現にアンコールでは、大金管部隊が3階客席に整列し、
エルガー威風堂々を演奏したのが面白かった。

中プロのシューマンは、4人のホルン奏者が必要な協奏曲でもあるんだけど、
この翌日フェストの先生方がソリストをされていました。
なんという効率効果的なプログラム。
こういった通常演奏できない楽曲を、翌日のフェストとコラボして
強引に実現してしまうのは実に感心します。


アルペンの感想なんですが、さすが翌日はホルン・フェストが控えている
だけあって、ホルンは冴えてた。それだけにホルンの重厚な音量が前面に
出てきて、それはそれで面白いバランスになってました。

アルペンの肝はやっぱホルンなんで、ホルンが目立ち過ぎても、まぁ
しゃーない。

しかし木管が心底難しいこの曲、クラリネットは実に健闘してましたが、
木管全体は苦しそうだった。低弦は唸るような重低音が良く出せていましたが、
ティンパニが弱い。弦全体は歌う流れは実に美しい。

ホルン部隊が全体を引っ張っていこうと頑張っていて、これに総員が付いて
行ければ凄い演奏になったのですが、そう簡単に行かないのが
アルプス山脈。

しっかし、不思議なんですよね〜。
ベートーヴェンやドヴォルザークで四苦八苦な演奏を聴かされたら不服に
感じるのに、リヒャルトみたいな難曲は「みんな苦労してるけど、頑張ってんな!」
と胸が熱くなってくる。

やっぱりアマオケは手堅い演目をこじんまりと成功さすより、
高い目標を必死に登ろうとする演奏の方が、人の心にその想いは伝わるよ。
お客さんは盛大な拍手、もちろん私もたくさん拍手しました。
何度聴いてもこの曲は大きい曲だなぁと感じます。


*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***

帰り道、国道153号線でのんびり帰ろうと道を走らせたんですが、
車道の狭さに恐怖。昔ながらの街道筋(住宅街)は、ちょっとでも
人が飛び出してきたらキケン極まりない。

しかも夜中なので、こういう道こそ事故も多そうです。
ということで、途中から伊那インターから高速に乗ったんですが、
晩飯を取ってなかったので「ラーメン大学」に入る。
折角の信州なので、そばでも喰いたかったんですが、蕎麦屋は
店仕舞が早いんですね。

長野県はラーメン大学が散見されるチェーン店でして、その地域や県毎に
独自のチェーン店(よく見かけるラーメン店や居酒屋、焼き肉や)が
あるのが面白いですね。

こういったチェーン店はさすが研究してるだけあって、そこそこ旨い。
ビックリするほどではないが、ほんと手堅い味を出してくる。
トンカツみたいなものを乗せた味噌ラーメンを食べたんだが、
予想以上に旨くて驚いた。



(隊長作)

過去のコンサート感想。

吹奏楽なアルペンの感想。

2009年12月12日(土)18:00  京都コンサートホール
立命館大学応援団吹奏楽部
 レスピーギ : ローマの祭
 R・シュトラウス : アルプス交響曲より 他
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