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コンサート感想


2010年8月8日(日)14:30  サンヒルズ安濃ハーモニーホール
ゾンターク室内合奏団 / 鳥居明夫 指揮
ヘンデル : 合奏協奏曲第10番
モーツァルト : フルート協奏曲第2番
モーツァルト : 交響曲第40番(弦楽合奏版)
ウォルトン : ヘンリー5世より間奏曲(アンコール)

(隊長作)

東海近畿もだいぶ廻っていると、どうしても行き先が決まってきてしまう。
名古屋なら愛知県芸術劇場、京都ならコンサートホール。
大阪は変わっていて吹田市文化会館が最多(アマオケ・ファンならでは!)。
いずれにせよ、いつも一緒のホールに行ってるのは面白みに欠ける。



今回の三重県は、三重県文化会館に6回も訪れて断トツ。
他は伊勢市や桑名市など行っているが、伊賀市、名張市、
四日市市、鈴鹿市、松阪市・・・と全然行けてない。

なんとか時間と好みのプログラムが合えば予定に
繰り入れたいが、なかなか思うようには行かない。
特にプログラムがなぁ・・・。

今回、行った事のないホール、かつ、聴いてみたい曲が重なったのが、
ゾンターク室内合奏団だった。
合奏協奏曲第10番だったら、お気に入りの曲!
アイポッドで何十回と繰り返し聴いているが、
何度聴いてもあの気品さは素晴らしい。

ところが実演が始まってみて、「???」となってしまった。
思っていた楽曲と違うのだ。番号を間違えたのかな?
と終演後アイポッドで聴き直してみると、ヘンデルではなく、
コレッリの合奏協奏曲第10番が好きな曲だったと判明。



はるばる津市(旧安濃町)まで来たのに、
ヘンデルとコレッリを間違っていたとは・・・。
久々に初歩的で恥ずかしいミスをしてしまい、
何に対して怒る事も出来ず、しょんぼりしてしまった。

しかし、  (隊長作)

そんな気持ちを吹き飛ばしてくれたサプライズがあった。
ウォルトンの「ヘンリー5世」がアンコールで出てきたからだ。
ヘンリー5世は映画音楽用のものを再構成したもので、
その中からしめやかで夜露に濡れた様な美しい楽曲が今回演奏された。

間奏曲「彼女の柔らかな唇と体に触れて」というシーンだと思う。
シャンドスのマリナー盤で愛聴していたので、冒頭の一音が
奏でられた瞬間、「マジ?」と喜んでしまった。

いっそこのままヘンリー5世を最後まで演奏してくれたら
どんなに至福のひとときが得られただろう。
全曲版はナレーション付きで1時間ほどかかる大曲。
でもまぁ、アンコールとは言え貴重な秘曲を
採り上げてくれた事だけでも感謝しなくては。



弦楽合奏団のアンコール・ピースとしては、定番なのだろうか?
ちなみに私はナマでこの小曲に出会えたのは初めて。
きっと、楽団員さんの中にかなりの愛好家がいらっしゃって、
解る人には判る名曲をチョイスして下さったんだろうと
一人悦に入ってます。

これからも、「これはどうだ!」
といった選曲をよろしくお願い申し上げます。

ホールは司会者の声がハッキリ聞き取れるほどクリアで、
響きの少ない優良ホール。

逆に、少人数の合奏団には実力が露骨に反映する音響とも言えるが、
なかなか精度の高いアンサンブルだったので裏目にもなってなかった。
田舎と云っては失礼だが、こういった何気ないホールに優良ホールが
埋もれてるんだから、世の中おかしいよなぁと思う。

過去のコンサート感想。

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