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コンサート感想


2011年2月19日(土)19:00  保谷こもれびホール
オーケストラ・フィルハーモニカー / 野崎知之 指揮
 シャブリエ : 歌劇「いやいやながらの王様」より「スラブ舞曲」
 ピエルネ : ハープ協奏曲
 ワーグナー : ニュルンベルクのマイスタージンガー,第三幕より
 サンサーンス : 歌劇「サムソンとデリラ」より「あなたの声にわが心は開く」
 ビゼー : 歌劇「真珠採り」より「いつかのような暗い夜に」
 R.シュトラウス : 朝
 ラヴェル : ツィガーヌ
 ビゼー : 歌劇「カルメン」より

(隊長作)



初めて突撃のホール♪保谷こもれびホールです!
関東以外の方はご存知ないかもしれませんが、
保谷市は田無市と合併して西東京市となりました。

西の東の京。
出来た当時は「そりゃ東京の西だろうけど、ちょっとどうもなぁ。
でも、田無も保谷も地名としてなんだったから、東京と名のつく
西東京で良かったのかな。」といった感想が多かった。

西東京市は東京都練馬区の西隣で、
実際は都心(新宿・池袋)に近いんですが、
急に地方っぽくなります。

これはJR路線が通らない私鉄路線の街なためでもあり、
昔から町がありそれが変化しようとしている過渡期のためでもある。
それゆえか家賃や地価は控えめで、住むには適した街と言えます。

(隊長作)

さて、保谷こもれびホール。
複合施設と旧保谷市役所からなる官公庁集合地帯。

ホール概観は独特な円形フォルムでして、なかなか良いデザイン。
ホール内はレンガ造りが美しくワンフロア雛壇構造、少し狭いのは良いが、
空調音が微かにするのが惜しい
(演奏会後半、空調音が消えたので誰かが指摘したのだろう)。

西武池袋線保谷駅と西武新宿線柳沢駅の中間に位置し、
どちらからもバスに乗りたい距離。



ホールの音響は、可も無く不可も無く。
もっさりした感じは、残響が多目なのか?
ゆっくりした流れは美しいけれど、早いパッセージはちょっと・・・
という音響。

いつも大曲演奏会ばかりだし、行った事のないホールに行きたい、
オーケストラ・フィルハーモニカー「第30回」演奏会というのも期待できる。
てなことで、我々には珍しいショートピース・プログラム演奏会。

一曲目、お正月音楽っぽいなと思ったら、オペレッタ。わかりやすい。
二曲目、珍しいハープ協奏曲。フランスのピエルネという作曲家ですが、
残念ながらフランス音楽は私の範囲外。

ラヴェル、ドビュッシー、フォーレあたりは一通り揃えてますが、
結局今じゃフォーレの室内楽とラヴェルのPコンくらいしか愛聴し続けていない。

アマオケはどこも「アンケート用紙」が挟まれており、
むかしはせっせと書いたが、最近はもうしない。
なぜならこのメルマガを書くメモ用紙にしちゃってるから。ゴメン!

「第30回定期演奏会アンケート」と大書された下に、
「第28回定期演奏会にご来場頂きまして・・・」とミスプリされている。
ということは、第29回もこの文でミスプリされたんだろうなぁ。

第31回も第32回もこのままだったら面白いなぁ、いつか気付き、
そのとき誰かが驚くんだろうなぁと想像すると楽しかった。
いっそ洒落で、第1回と載せ続けてたらもっと面白いのに。



ワーグナー「マイスタージンガー」は、前奏曲でなく敢えて
第3幕をチョイスされたセンスが光る。
きっとワグネリアンがこの楽団にはいらっしゃるのでしょう!
重厚な感じがよく現せていた演奏。

今回聴きに行こうと決定打になったのが、Rシュトラウス「モルゲン」。
わたしは「朝」という邦題で親しんだが、「明日」という意味だそうで、
「morgen」だけなら「明日」、「朝」なら「am morgen」なようだ。

よって、プログラムにも「明日の朝」と訳されている。
美しいヴァイオリンとハープの調べに乗って、
ソプラノがやさしく添えられてゆく美の音楽。

短いがリヒャルトの歌曲集には大概入ってるので、未聴の人は是非!
「4つのリート」作品番号27の第4曲。

ラストのカルメン前にハプニングがあった♪
楽譜が鍵のかかった場所に保存されており、その鍵が見つからず、
少々お待ちをというのだ。

さぞかし焦ったでしょうね。実際かなり時間が掛かった。
暗譜してないの?なんて心無いことを言ってはいけません。
暗譜で叩き込む学習方法がありますが、私はアレが大嫌いだった。
暗譜なんて出来ません、暗譜できなきゃ才能ないなんて嫌いです。

だから、楽譜が出てくるまでやさしく見守ろうじゃないか、
と心穏やかに待ったのでした。

(隊長作)

過去のコンサート感想。

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