- 2011年2月20日（日）14:00 すみだトリフォニーホール
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オーケストラ・ダスビダーニャ ／ 長田雅人 指揮
ショスタコーヴィチ
アニメ映画「司祭とその召使いバルダの物語」の音楽より抜粋
室内交響曲作品110ａ（SQ第8番）
交響曲第１２番「1917年」
錦糸町は北方に建設中のスカイツリーが垣間見える。
１キロほど離れているのに、あの威容。
嫌いなデザインだが、あまりの高さ、流石に圧倒される。
むかしむかし隊長が錦糸町で働いていた時期があるんで、
この街は勝手知ったる場所。北口も南口も再開発されまくったけど、
こわいエリアは今どうなったのか。
お昼は、大通りから一本入った和食屋さんに入る。
客はいなかったが、店内は清潔で旨そうな予感。
ランチは焼魚定食と刺身定食のメニューだけ。
私は煮魚が好きなのだが、居酒屋は刺身と焼きばかり。
こういった和食屋なら煮魚にありつけると思ったが、
どこも煮魚は面倒なようだ。
焼魚定食945円、刺身定食1,050円。
ところが、この刺身定食が実に凝っている。
何種類もの刺身をフレンチっぽく盛付け、味も優良。
店名も紹介したいところだが、2011年10月現在、
休日ランチ営業は止めてしまったようなので、伏せておきたい。
さて、年に一度のタコ祭り。
今年は池袋が改装中なので錦糸町となった。
もう池袋には随分行っておらず、ダスビと言えば芸劇だったので、
錦糸町で聴くのはちょっと違和感。
今回注目は一曲目、「司祭とその召使いバルダの物語」。
「南京虫」並のおふざけ音楽なだけに、
これが採り上げられた機会は滅多に出会わない。
もし私が、主要大都市から離れた地方に住み、それでいて
ショスタキストの生演奏ファンだったとしたら、
バルダがナマで聴ける東京は、やっぱり羨まし過ぎて
呪いまくっていただろう。
子供のための音楽会が夏休みに多いが、こういった音楽こそ、
子供は喜ぶだろうに。
同伴した父兄は「せっかくクラシックを子供に聴かそうと思ったのに！」
とお冠だろうが、幼稚園や小学生のガキに受ける事間違いない音楽だ。
しかも思っていた以上の大爆音。
面白かったのは、「バルダ」終演時。
いつもならフライング・ブラボーとかでむかつくんだけど、
今回は終曲がこれで終わったと多くの聴衆に判らず、少々の間、
拍手が起こらなかった。
指揮者があからさまに終わったよとジェスチャーしているのに。
お前たちの大好きな「ボクここで終わった事を知ってるよ♪」みたいな、
厨二病ヲタが拍手を躊躇しているであろうことを想像して、一人可笑しかった。
「バルダ」を知らずして、何がショスタキストか。
中プロは弦楽四重奏第８番の弦楽合奏版。
バルダからＳＱ８という一気に重くするトーンダウンがお洒落な展開。
みなさんはショスタコの弦楽四重奏はお愉しみでしょうか？
私が好きなショスタコＳＱはね、第10番第2楽章とか
第3番第3楽章みたいな激烈此畜生。
そうかと思えば、第6番第3楽章みたいな涙なしでは聴かれない
美しすぎる音楽もいい。
ベートヴェンＳＱは実質後期がお奨めだけど、ショスタコは
全曲面白いので、思い切って全集で買っちゃうことを推奨します。
番号が増えるほど難しく思うだろうけど、歳を取ってゆくおっさんが
どんどん危ない世界に突き進んで行くさまを想像してみると楽しい。
交響曲で描けなかった不平不満がテンコ盛でやりたい放題だから、
今回のＳＱ８でさへ楽しめた人なら、他のナンバーはきっと気に入るはず。
初期（１番から５番辺り）なんか美しくて判りやすくて、
これを題材とした室内管弦楽版なんか誰が起こさないだろうか。
メインは第12番。
正直苦手なナンバー。
第７番大好き、第８番初めて買ったＣＤ、第９番嫌い、第10番大好き、
第11番「第4番と双璧なくらい最も好き」、第13番コレも好き・・・。
と第７番以降はほとんどが好きなのだが、この第12番は
子供の頃から今の今までなかなか好きになれない。
今回のダスビ演奏、素晴らしい演奏だったが、
どうしてもあの第11番と比べると今一歩で、きっとそれは
楽曲の力不足のせいなのだと思ってしまう。
第12番は四十分余と取り組みやすい長さだが、面白くないので
これをやるくらいなら他のナンバーにして欲しい。
アンコールは、シヨスタコ編曲による、J・シュトラウスのポルカ観光列車。
ダスビはアマオケなのに過去演奏会のＣＤ販売を行っている。
むかし「ステンカ・ラージン」に大感動しちまって、
そのＣＤを買ったんだが、レック・レベルが低すぎて
あの大感動を再現できていない。文句が多くて申し訳ない。
アマオケであれだけ録音販売しているオケは見ないし、
それを何人もが買っているのも凄い。
出口ではアンコールの曲目解説まで配っていて、
他のオケとはつくづく取り組み姿勢が違う。
早く２月が来ないかなぁ・・・、次回は第７番「レニングラード」！！！
過去のコンサート感想。
過去の「ダスビ」な感想。
- 2008年2月11日（日）14:00 東京芸術劇場
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オーケストラ・ダスビダーニャ ／ 長田雅人指揮
ショスタコーヴィチ : 交響曲第９番
ショスタコーヴィチ : 交響曲第１１番