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コンサート感想


2011年7月2日(土)17:30  南大沢文化会館
早稲田大学弦楽合奏団「律ゾリステン」 / 柳澤明良指揮
 グリーグ : ホルベルク組曲
 アルビノーニ : オーボエ協奏曲
 ウォーロック : カプリオール組曲
 ニールセン : 弦楽のための小組曲

(隊長作)



今回は初めての街、南大沢(八王子市)。
京王相模原線にあり、多摩センターと橋本の中間に位置するので、
多摩市もしくは相模原市に所属しているように錯覚するが、八王子市にある。

南大沢と言えば、三井アウトレットパーク。
宮台真司教授のいる首都大東京(都立大の方がシックリくる)も
行ってみたかったが、ランチタイムも過ぎていたし、昨今の大学は
無意味に入りづらくもあり、三井アウトレットに足を向けた。

数年前、懐かしい西国に住んでいた頃、マイカーで
国道1号線を東上し、インバルのショスタコ11番を聴くべく、
サントリーホール目指して、上京ドライヴしたことがあった。

ところが途中、ブックオフ各店に寄ったり
名物料理を堪能したりで、夕方時点で沼津だった。

ここでJRに乗り換えても、夜のコンサートに
辿り着けないことが時刻表で確認できた。

ショスタコはショスタコでも、第11番を逃してしまうとは、何たる失態!!

隊長隊員は喧嘩したり、不機嫌になったりしつつ、
静岡まで来て手ぶらで引き返すのも癪だと、
御殿場のアウトレットに行ったのであった。

そんな苦い想い出があるので、アウトレットと言えば、
インバルのタコ11番を想い出す。

南大沢のアウトレットも似たようなもんで、
こういったブランドものが大好きな人は
ウキウキ・パークなんでしょう。

まるで私にとって、ブックセンターいとうに行った時のように・・・。




開演までに何か食べておこうと、駅前に戻る。
北口にパオレビルという飲食が並んだビルがあり、
そこの活菜本店(和食)に入る。

私は「お刺身3点盛と牛肉コロッケ」、
隊長は「サーモン塩焼き、おろし柚子醤油」
各々850円というCP高いランチを食べた。

アイスコーヒーを付けても千円だったし、
コロッケも刺身も旨く、食べログ南大沢第4位(2012年2月現在)
だけの事はあった。


(隊長作)

一通り始めて来た南大沢駅界隈を散策して、南大沢文化会館に到着。

ホールの半分ほどが出っ張っており、とんがった屋根が
独楽細工のようなスタイルでユニーク。

ホールは平土間に階段上に競り上がったプロセニアム形式で、
座席数5百席。二階座席が無い構造は残念だが、こういった
中型ホールで聴く方が、楽しくなって来た。



今回の目的はニールセン「小組曲」だったが、
ウォーロック「カプリオール組曲」の素晴らしさを忘れていた。

ウォーロックはこのカプリオール組曲、もしくは
キャプリオール組曲くらいしか演奏されている記憶がないが、
なかなか良い曲。

全6楽章からなる舞踏組曲で、英国風悲壮感が颯爽としていて、
負けると分かっていても闘いに赴くようなシーンが似合う。

ユダヤ系評論家ヘゼルタインが、作曲用ペンネームとして
使ったのがウォーロックであり、魔法使いという意味があると言う。
日本人がペンネームに「風魔」とか、気取って使うような感じかな。
メインのニールセンもそうだが、前半と後半の出来具合にかなり差があった。

後半中心に練習を重ね、高学年やOBOGが後半曲はサポートしたのだろう。
特に、チェロの賛助らしき女性が目を奪われるほど秀逸で、彼女のように
感情を込めた演奏をする者が増えれば、この学生オケは発展するだろう。

(隊長作)


過去のコンサート感想。

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