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コンサート感想


2011年9月19日(月祝)14:00 すみだトリフォニー
水星交響楽団 / 齋藤栄一 指揮
 ガーシュイン : 「オー・ケイ」序曲
 J・ウィリアムズ : 「ハリー・ポッターと賢者の石」組曲
 ホルスト : 組曲「惑星」

(隊長作)



水星響の演奏会に行くのは、これが6回目。
演奏は太鼓判なので、演目次第で行ってます。

今回は「惑星」が当然目当てで行ったんですが、
前プロ中プロだって期待しました。
ガーシュインにしろ、ハリポタにせよ、
うまいオケでしっかり聴けるチャンスは嬉しい。

そんな訳で、メインより前菜の方を期待して聴き始めたんですが、
期待が大きくなり過ぎたようで、こんな詰まんない曲なのかと落胆した。

水星響は演奏はもとより、毎回趣向を凝らした演目を用意してくれます。
ガーシュイン「オー・ケイ」序曲は題名さへ知らなかったので、さぞかし
埋もれた名曲なのだろう、水星響が掘り出した曲なんだから、と期待し過ぎました。

また、「ハリー・ポッター」組曲は説明するまでもない大ヒット映画の組曲です。
メルヘンとか魔法とかに興味が全く持てない私は、ハリポタは本一冊映画一篇
みていない。
(隊長作)

CMなどで有名なチェレスタの冒頭メロディは知ってましたが、
その後は知りませんでした。

このチェレスタによる冒頭メロディは魔法の世界へ誘う
見事なマジックだとは認めます。
また、メインテーマもワクワクする出来栄えだ。

しかしその後の展開部は深みが無く、
あの「スターウィーズ」や「スーパーマン」で
ワクテカさせてくれた高揚感が無かった。

リアルタイムでハリポタ映画に嵌まった若い人には、
あの組曲も珠玉の名曲集に聴こえるんだろうか。

演奏そのものは良かったですよ。
この音楽が大好きで演奏しているといった共感が
ビシビシ伝わってきて、自分の勉強不足を残念に思った。

ハリポタ組曲第3曲は木管群だけで構成され、
玄人受けする渋いオーケストレィションだったが、
木管アンサンブルでもハリウッド色は褪せてなく、
J・ウィリアムズ=ハリウッド音楽の底力を感じた。



今回の水星響で特に感じた事は、とにかく音がデカイこと。
ティンパニやスネアドラムの打楽器群が、楽団全体のボリュウム・レベルを
引っ張っており、この音量アップが団員の羞恥心を、かなぐり捨てさせ、
心理的にもイケイケの相乗効果を上げている。

更にすばらしい点が、「ここぞ」という盛り上がりで音が
更に積みあがる圧倒感。

百の音圧で圧倒されていたのに、ここぞという所で百三十の音量が
登場してくるといった、嬉しい驚きが何度も起きた。
いつも音量、特に爆音についてこだわっているが、
当団の爆音はまったく素晴らしい出来だった。

また、指揮者のテンポ設定もツボにはまった。
緩急の付けどころが一般と違い、敢えて通常解釈と異なった面白い動き。
ふつう緩急だとしたら、緩さらに緩にしてから一気に急で盛り返す
といった面白さ。

テンポの動きが意外だが、指揮者の確固たる意思が演奏に徹底されており、
まったく面白く聴いた。




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さて、久しぶりに食トーク。
帰り道、久々に「亀戸ぎょうざ」を食べた。



亀戸駅北口の店じゃなく、錦糸町駅南口にもあるんですね。
野菜たっぷり配分の餃子を、カラリと焼き上げた餃子は、
肉より野菜の方が多いので、軽く食べられる。



近くに場外馬券場があるので、界隈は競馬中継が盛んなようで、
いつもなら、競馬新聞を持った人が多いのだが、
この時は、夕方という事もあってか安全だった。

餃子と言えば「飲々菜々」の一口餃子が好物で、
むかしは、よく吉祥寺駅南口の地下で食べたもんだが、今は無い。
最近立川に出店していると知り、買いに行ったほど。
この餃子は、旨いですよ。



過去のコンサート感想。

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