傘(隊長作)

6月6日(日)  14:00   - 26 -   訪問者数
    高畠浩指揮   新宿交響楽団
    新宿文化センター
  
    バーンスタイン  「キャンディード」序曲
    伊藤康英     交響詩「ぐるりよざ」(改訂版)
    ベートーヴェン  交響曲第7番
  
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  新宿の小道
いや〜、来て良かった!とういうのが正直な感想です。

この日は小雨の降る日、
新宿駅から新宿文化センターまで小走りに走りました。

メインがベートーヴェンだし(これって冒涜ですね)、
アマオケだし(これも暴言ですね)、なんで走ってまで
私は間に合おうとしてるんだろうとクサりながらも入場。

  文化センターは遠いよ、これならアプリコとかリリアとかの方が駅前で助かる。
  そんなてんやわんやで到着したのは訳がある。
  「キャンディード」序曲が好きなんです。   うしし(隊長作)

プーッ、そんなの好きなの?

  なんて仰らないで下さいまし。
  ブラスみたいなミュージカル音楽ですが、冒頭の映画音楽みたいな躍動感、
  それでいて中間部の美しいさ、それを単純に繰り返すだけな5分間ですが、
  何故か私は好きな1曲。
  皆さんもそういう曲があるでしょ?
  新宿文化センター
「キャンディード」を無事聴けてホっとした私は、
寛(くつろ)いで中プロに挑みます。

ところが今日の「真」のメインはこの中プロ「ぐるりよざ」でした。
これはずーっと私の中に残る曲ですよ、是非また聴きたい。

終演後、周りの観客方も
「知らない曲だけど良い曲だったね」
なんてひそひそ話してます。
私もその会話にヌゥっと割り込みたくなる気分でした。


  「ぐるりよざ」とは「グロリオーサ」が長崎・島原地方の切支丹で転じたグレゴリオ聖歌の一つ。
  三楽章からなる交響詩で、当初は吹奏楽の為に書かれた名曲ですが、
  あまりの見事な出来栄えに管弦楽版が生まれたという。

  冒頭から驚きの表現が、演奏者のうち半分ちょいが男性なんですが、
  彼らがトロンボーンと合わせてグレゴリオ聖歌を歌うんです。
  これはカッコ良いっすよ。
  大袈裟に合唱団を用意しなくてもいいし、観客は突然の男声合唱に呆然。
  
  でもグレゴリオ風合唱にしばしの厳粛を味わう、そして音楽がシャコンヌ形式で始まる。
  キリスト受難を表わす13変奏がドラマティックで、この曲がCD化されたら即買いです。
  現代音楽としては、文章が絶品な吉松隆の音楽が持て囃されてますが、
  私は今日の伊藤康英の方が断然コノミであります。
  そこで私はこう思ったのです。   さる(隊長作)

いや〜、来て良かった!
  メイン?はベト7でした。
  ここで団のプログラムに可笑しい事が載ってたので紹介します。
  「ベト7がキライな方のための紹介」文と題して、ベト7の有名な終楽章
  冒頭パッセージを「ぽんぽこりん!ぽんぽこりん♪」と歌っちゃおうと云う。
  フザケルナって?いいじゃないですか、「キライな人のため」なんですから。
  どうもこの文句が頭に残っちゃって、演奏を聴いてても可笑しさが込み上げてきてしまいました。
  こういったユーモアのある人がいるオケ、新宿響でした。
  
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