ガア(隊長作)

6月19日(土) & 6月20日(日)   - 31 -   訪問者数

    6月19日(土)  18:00
    松下功指揮  文京区民オーケストラ
    文京シビックホール
  
    ビゼー     「アルルの女」第1・2組曲
    ブルックナー  交響曲第9番  
  
  vnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvn   金魚(隊長作)

今回は少し演奏とは違った観点で、溢れる思いを述べていこうと思うネ。
  簡略な感想で申し訳ないが、演奏そのものは立派なものだったように思う。
  「ように」なんて、あやふやな言い方をしてるのは、演奏をじっくり聴く
  どころじゃなかったから。
  
  文京シビックホールは大ホールとしてもそこそこの大きさで、我々は
  いつものように2階席に陣取った。
  アマ・オケ演奏会の大方の2階席って、ガラ空きなんですよね。
  それはそれで開放感があっていいんだけど、
  あり過ぎると今回みたいな事につながる危険もある。
  
  当日の演奏会は、そもそも親子連れがミョーに多かった。
  文京区民はご招待、なんて事をやってたのかな?
  ですけど、「ブル9」ですよ、「ブル9」。
  結構やってそうで、中々お耳に入らない大名曲。

  しかし、幼稚園児や小学生のお子ちゃ魔には、分かるわけないやん。
  中坊でブル9を聴いてる強兵がいたら、お会いして語りたいくらい。

  大人だって聴いた事が無い人が多いし、クラシックが好きだと豪語している人でさへ、
  敢えてブルックナーの良さが分からんと宣(のたま)うくらいである。
  
  親子で聴きに来た方々も、まさかブル9があんな彼岸花みたいな
  哲学音楽だとは思ってなかったんでしょう。
  途中退席はするは、子供は退屈して騒ぐは立つは歩くはで、もう最悪。
  そんな状況があちらこちらで起こってる。
  赤ちゃんはずぅっとパンフレットをパキパキいじくってる。赤ちゃーん!
  
  「アルルの女」は名曲ヒットパレードなので、曲がりなりにも聴いていた
  お子ちゃ魔もブルックナーは可哀想ですよ。
  いっそスヤスヤと眠ってくれると有難いんだが、金管の豪勢なサウンドも
  あるのでそれもままならない。
  
  ちなみにこの「アルルの女」はケーゲル風味な苛斂誅求な凄演で、
  この演奏会場で聴くには惜しい演奏だった。
  折角、激越な攻め方をする解釈だったのに、斜め前の女の子が   とら(隊長作)

立ったり座ったりの動物園状態
  ほんとに最近の親ってどないなってんねん、トホホホ。
  
  同団や文京区が頑張り過ぎて集客活動をしたのかは分からないが、
  ブル9が聴きたくてやってきた人は少なかったようだ。
  だからこそ集客が必要だったのだろうが、客層によって起こる
  トラブル対策も準備して欲しかった。
  それをしていたのが、次のオケです。
  
  wasewasewasewasewasewasewasewasewasewasewasewasewasewase
  
    6月20日(日)14:00

    中館輝厚指揮  早稲田大学弦楽合奏団「律ゾリステン」
    川口リリア音楽ホール

    ヘンデル     合奏協奏曲第10番
    モーツァルト   ディヴェルティメント ヘ長調K138
    シベリウス    アンダンテ・フェスティーヴォ
    メンデルスゾーン 弦楽交響曲第12番   
    川口リリア
こちらは弦楽合奏団でして、リリア音楽ホールは
中ホールなので、前述の文京オケと
比較するには若干違いがありますが、
アイディアがあったので併記したい。

ヘンデル&モーツァルトといった
聴き易い曲群を前半とし、
シベリウス&メンデルスゾーンと

  いったロマン派以降を後半とし、途中で休憩を入れてます。
  ここまでは文京区民オケも同じ。   うしし(隊長作)

さて、問題はお子ちゃ魔の取り扱いだ。
  このホールに入ると「おや?」と思う座席確保がしてあった。
  ホール中央の最も値段的に高い中央コーナーがリザーブされている。
  まぁ私はいつも端の後方が好きなので関係ないのだが、
  こんなにリザーブを取って誰が来るのかな?と思っていた。
  
  演奏開始前に、そのコーナーに現れたのは揃いのユニホームを着た
  ボーイスカウトの子供達だった。
  学生オケの一員が、教育関連で招待でもしたのだろう。
  文京区の親に連れられたお子ちゃ魔と違って、ボーイスカウトの面々は
  指導員の指示よろしく颯爽と着席して黙然と聴いていた。
  彼らは好き勝手な席に座る事もなく、決められたコーナーに座り、
  指導員の目も届くようだ。
  それが彼らにとって、楽しかった事かどうかは分かりませんが。
  
  そして前半の易し目の曲が終わると、彼らは退場してもう戻ってこなかった。
  若干マニアックなメンデルスゾーンは棄権したのだ。
  何か外せない予定があったのかもしれないが、小難しい曲を無理に
  聴かせてクラシック嫌いになるのを避けたように、私には思えた。
  
  クラシック教育と子供の関係は難しい。
  幼少より馴染んでおけば、愛着や馴染みを感じる人間が育つ場合もあるが、
  無理強いさせられたと感じた人間はその物に対して悪意さへ抱く。
  大人や親が子供に良かれと思ってやった事が、裏目に出る事は多い。
  連日したコンサートで、対照的な子供の扱いを見て、そんな事を感じた。
  
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