9月12日(日) 14:00 - 44 -
齊藤栄一指揮 水星交響楽団 めぐろパーシモンホール
ブルックナー 交響曲第9番 他
rorororororororororororororororororororororororororororororororororororororo
「めぐろパーシモン」とは、名前だけは聞いていたが、
訪れるのは初めてだった。
中目黒から東急東横線に乗換えたのだが、
乗っているお姉さん全てがお嬢様にみえる。
この日は遅刻しかかってたので、アセリまくり。
中目黒で発車間近い電車に飛び乗ったら、自由が丘までノンストップの特急。
今度は反対側ホームまで走って行って、発車間近い電車に飛び乗ったら
学芸大学前までノンストップの急行。
目的駅の「都立大学前」は、学芸大学前と自由が丘の間にある各駅停車駅。
東急東横線に、とことん嫌われている気がします。
ここから坂道を猛ダッシュすること約5分、丘の上にパーシモンはありました。
前プロ?の「ペトルーシュカ」は、ほとんど終盤でした。
いいもん、いいもん!
ストラヴィンスキーは嫌いだから聴けなくっても平気だもん!
「ペトルーシュカ」、聴けなくっても、はるばる目黒までやって来たけど。
ちっとも平気だもん...。
弊誌メルマガで記念すべき第2次突撃する初アマオケが、今回の水響です。
第1次突撃は弊誌第5番(2月21日)、「マーラー巨人」でした。
当時の読者数は約70名と、弊誌草莽の頃でした。
あの時は文京シビックだったのに...、やっぱり私鉄沿線は遠いよ。
次回(来年2月20日)は芸劇なんで、助かります。
しかも、プロコフィエフ第5番!
フライハイト響と、期せずしてプロコ対決ですね。
時代はいつのまにか、プロコだったのですね!知らなかった!
さて、本日のお題は「ブル9」です。
9月4日に、東京ニューシティー管による「ブル8」を聴いたので、
ブルックナー憑いてます。
まず、ライブとしてブルックナー8&9番を聴いて思ったんですが、
第8番の方が易しい気がした。
どちらも弾いた事が無いので、聴いて感じただけの理由なんですが、
「ブル8」と「ブル9」の関係は「チャイ5」と「悲愴」の関係と近いな、と思う。
どちらも起伏のある大交響曲には違いないんですが、
精神性においては圧倒的に「ブル9」や「悲愴」が優る。
それが音楽性の優位に直結しているわけでも無いし、個人的には「ブル8」の方が
好きなんだけど、精神性の表現まで要求される「ブル9」の方が難しい。
ただ単に美しく、もしくは力強く演奏しただけでは、
音符がもつパワーが十全に躍動して来ない。
他の楽団さんでも、「ブル9」をやりたがっている人は多いと思いますが、
苦労して「ブル9」をやるなら「ブル8」やった方が、良い結果が出ると思いますよ。
指揮者・齊藤栄一氏はこの曲にかなりな想い入れがあるようで、スローテンポで攻めてきた。
だけど、これは厳しい選択でした。
それでなくとも人間離れした美しさが要求される本曲、
これをじっくりしっとり艶やかに響かせるのは並大抵ではない。
水響はメッチャ巧いオケの一つだし、だからこそ更なる高みを目指すんだろうけど、
その奮闘が伝わってくるだけに「頑張れ頑張れ!」と手に汗握る時間となった。
「ブル9」本来の神の愛に包まれるような音楽とは一味違った演奏でしたが、
「ロマンティック」止まりの多い楽団の中、流石は水響、と云える演目であり演奏会でありました。