花(隊長作)

二本一括   - 57 -   訪問者数

  【 芸術の秋 】

  とはよく言ったもので、今月はコンサート感想が全然追っつかないくらい、
  コンサート行きまくりです。
  それでいてBPOやVPOの感想は書いてへんやないかい!
  ゲルギエフやラトルの来日は無視かい?
  
  こんな声が聞こえてきそうですが、まぁまぁいいじゃないですか。
  カネが無いんだし、聴きたくもないし。
  おおっと、問題発言、負け惜しみかな。
  
  う〜ん、でも聴きたくないかな。
  聴くとしてもせいぜい1万円の対価が妥当だと思うんです。
  今こそコンドラシンやケンペやドラティの復活演奏会があったら、
  7万円くらいは出してでも聴きたいんですがね...。
  (そんな事が本当にあったら、恐ろしいですが)
  だからこそ、埋もれている恐ろしい才能を自ら発掘しなきゃいけない。
  マスコミが焚きつけている輩は、いずれは評価消えてきます。   ユーロ袋(隊長作)

そもそもあの連中の料金は高過ぎる。
  現地で聴けば数千円なのに、10時間のフライトを経れば約十倍の料金。
  現地の定演は定期会員によってソールド・アウト!等とよく報じられてますが、
  実際はホール前でうろちょろしてればなんとかなるし、
  マイナーなプログラムだったら窓口でも売れ残ってますよ。
  
  さすがに最近のラトルとゲルギエフの人気は大したもんだが、
  彼らの演奏そのものは実際如何なものでしょう。
  ゲルギエフもプロコばっかやってた頃は「なかなか骨のあるやつ」と見ていたんですが、
  最近はやっぱりと云うか、チャイコ4・5・6番なんて甘々路線。
  その商売精神なだけでも、聴く気が致しません。
  
  話は戻って、今回は聴き過ぎているコンサートと、
  追っつかないコンサート感想をどうにか追いつかせようと二本です。

  yokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyokoyoko

  11月14日(土)  13:30

  長野力哉指揮  横浜フィルハーモニー  ミューザ川崎
  
  ラヴェル      古風なメヌエット
  ラロ        スペイン交響曲
  ショスタコーヴィチ 交響曲第5番
  ミューザ川崎

今夏オープンした話題のホール、
「ミューザ川崎」にようやく行ってきました。

入って見て感じたことは、オッシャレー。

何だかんだと言っても国内ではサントリーホールが
最もシチュエィション的にもオシャレ度高いんですが、
ホワイエの貧弱さが如何ともし難い。

  トイレコーナーが各フロア一カ所ずつしかないのもキツイし、
  周りを取り囲んでいる廊下も狭い。
  
  それでもサントリーがオシャレでありえるのは、そのホール内部の構造だ。
  ワインヤードって云うんですか、ステージをぐるりと取り囲んだ座席配置。
  
  ああしていただくと、我々みたいに安い値段でステージに近い席で聴く事が出来るんですよ。
  要するにP席の事。
  ここはコンサート常連衆(ヲタク)と、コンサート初心者が混在している笑えるエリアです。
  
  ただし演奏者の真後ろになるので、ホルンの音が直撃。
  マーラーのベル・アップの箇所なんか、もうホルンはええっちゅうに、って
  突っ込み入れたくなるくらい聴こえます。
  ティンパニ等パーカッション部隊の爆音も至近距離だけど、
  逆にCDとは違った細かい音色もあちこちから聴き取れます。
  例えばファゴットの裏パッセージや、ベースのゴリゴリ感が美味しくいただけるし、
  ヴィオラが1stヴァイオリンの対向配置にいたりなんかしたら、
  日頃掻き消されている音形がよぅく解ります。   Vn(転用)(隊長作)

ヴィオラ系の私としては、至福の聴こえ方です。
  指揮者の正面になるというメリットもあり、
  自分も演奏に加わっているかのような醍醐味が味わえるのもグッド。
  逆に欠点は、ヴァイオリンやピアノとのコンチェルトの場合。
  音は当然遥か彼方へ向かって飛んでいきますので、確かに聴きずらい。
  私のようにコンチェルトが好きくない人はいいんですが、世の中、
  コンチェルト好きって多いからそういうわけにはいかんのでしょうねぇ。
  コンチェルトが無いプログラムなら、是非、安くて面白い音が聴ける
  ステージ裏「ペー席」がお薦めです。
  
  かなり脱線しました、話を川崎に戻します。
  ミューザ川崎は基本的にはサントリーに似ていますが、どちらかというと
  ベルリンのフィルハーモニー(カラヤン・サーカス)に近い。
  フィルハーモニーはほんと面白くて、ホールそのものの周りも面白くて、
  みなさん一生に一度は行って見るべきですよ。

  たしか6階か7階くらいまで階数があって、当然我々は最上階の席に座った時が
  あるんだけど、そこへ行くまでが宇宙船に乗り込むかのような連絡通路の連続。
  よく百貨店なんかで本館と別館を繋ぐ連絡橋がありますよねぇ。
  あんな感じです。
  その橋があっちこっちで交差していて、面白いのなんの。
  
  またまた脱線しました、話は川崎ですよね。
  ミューザ川崎のホール周りの構造は分かり易いです。
  シンプルだし、なんといっても大きなホワイエが洒落ている。
  トイレも広々としていて、当日は盛況だったにも拘らず、
  男性トイレは混んでませんでした。
  車椅子用のトイレは別のところにあったりして、
  さまざまな配慮にも対応してそうです。
  
  そしていよいよホール内部。
  この変形座席配置は日本初でしょう。
  「左右たすき掛け配置」とでも言いましょうか。
  是非皆さんの目で見て確認してください。
  プロのオケはチケットが取りにくいでしょうから、
  アマオケの今後のスケジュールを2つ御紹介しときます。
  
  12月18日(土) 新潟大学管弦楽団 
  チャイコ「悲愴」&プロコ「Pコン3番」

  12月19日(日) ブルーメン・フィル 
  ベト7&「トリスタンとイゾルデ」より
  
  おお!っと、こんな事を書いているうちに、感想を書くスペースがぁ!
  
  nhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhknhk
  
  11月20日(土)  15:00

  ルイージ指揮  NHK交響楽団  NHKホール
  
  ブラームス     ヴァイオリン協奏曲
  レスピーギ     交響詩「ローマの噴水」
  ドビュッシー    交響詩「海」   指揮(隊長作)

最も印象深かったのが、指揮者ファビオ・ルイージの指揮法。
  スイス生まれのイタリア系指揮者だが、すらりと背筋を伸ばした体躯から、
  両腕を羽のように広げる指揮姿がなんとも美しい。
  颯爽とした指揮振りとは、まさにこの事だ。
  
  彼の指揮法は闘牛士のように毅然とした姿勢があり、
  理知的なジェントルマンだけが醸し出せる天性の仕草に溢れている。
  (彼の私生活がジェントルマンかどうかは知りませんが)
  
  ブラームスのヴァイオリン・ソリストはトーマス・ツェートマイアー。
  かなり好きくないタイプでした。
  音が汚く、ブラームスはむせ返るような美音がお好みな私には合いませんでした。
  隊長曰く
  「もっと攻撃的な曲だと映えるんじゃない?例えばプロコとか...」
  そうかもしれんなぁ。
  
  「ローマの噴水」は久しぶりに聴いたんで、初心者みたいなコメントしか出来ないんだけど、
  音形や響きがR・シュトラウスのアルペンや英雄の生涯に似てません?
  20世紀初頭の独特の華麗な響きです。
  ただ「ローマ三部作」の第1作だけあって、松や祭と比べたらまだまだ。
  でもこういったものも採り上げる姿勢がいいやぁね。
  
  今回のプログラミングは変則的でして、前半に40分のブラームスを持ってきて、
  後半に18分のレスピーギと25分の「海」です。
  「海」がメインの演奏会って初めてです。
  ドイツ・イタリア・フランス、と脈絡の無い組み合わせのようですが、
  ルイージが「海」が好きなのは聴いてみて判りました。
  
  厳格な背骨を曲げることなく、矍鑠(かくしゃく)とした指揮振りはフランス音楽と
  合いそうに思えれませんが、不思議と美しい音が産み出されました。
  これはデュトワのシゴキのお陰でN響もフランス音楽に強くなったのかな?
  前から思ってたんですけど、日本人はドイツ音楽がやっぱり大好きで、
  日本のオケ代表格・N響にはドイツ音楽が求められるんですが、
  N響ってドイツものよりチャイコとかフランスものの方が良い味出してます。
  
  音楽監督もフランス系のデュトワ、そしてロシア系のアシュケナージ。
  プログラムももっと柔軟に組んだら名演が産み出されやすくなるのになぁ。
  
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