と音(隊長作)

2004年11月24日(木)  18:30   - 61 -   訪問者数

    尾高忠明指揮  桐朋学園オーケストラ  東京文化会館
  
    ショスタコーヴィチ 交響曲第5番

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東京文化会館

第6回音楽大学学生オーケストラの祭典」第1夜、
という事と、選曲の良さに引かれて行ってきました。

この音大音楽祭は全4夜9大学の合同演奏会で、
こういった大掛かりなイヴェントが行えるのも
華のお江戸ならでは。

  地方都市にも今では複数の大学が割拠していますが、
  演奏日程などを調整されあってますか?
  今にして思うんですが、例えばその地域に10大学オケがあるとして、
  その10大学で協議しあって音楽祭形式のプログラムにしても面白かったな。
  
  「今年はベートーヴェン」などと安直なお題にするんじゃなく、
  もっと想像力を必要とする「ギリシャ悲劇」とか、「シェイクスピア」とか「アールヌーボー」とか。
  指揮者アバドがよくやってた手ですよ。
  
  前者ならリヒャルトのサロメ抜粋版をやる大学もあれば、
  実力が厳しいオケならベートーヴェンのプロメテウスの創造だっていい。
  各大学が一つのテーマでどうやってプログラミングしてくるのか
  知的対抗戦が味わえると思うし、観客もそれなら他大学の演奏も聴いてみようかな、
  といった相乗効果が見込めるかも。
  
  そうする事で現在の十羽一絡げ的な、
  あっちもこっちもドヴォルザークみたいな1年にはならなかったと思う。
  そう、今年の学生オケは本当にドヴォルザークが多かった。
  まぁ、そういったオケはドヴォルザークをやった後は
  ベートーヴェンかチャイコ・ブラームスなんだけど。
  
  この日の演奏会では、桐朋学園オケのタコ5と昭和音大のニールセン第4番でした。
  そう!凄いプログラムだからこそ行ったんです。
  しかし後半の桐朋学園についてしか書く気にならなかった。
  何故だかは聞かないで...。
  
  今や桐朋学園は凄いですよね。
  オザワ率いるサイトウキネンを始め、堂々たるラインナップです。
  音楽界においてまでこういった学閥が蔓延することは好ましくないんですが、
  実力を認めざるを得ない大野和士もその仲間だと聞くと、
  コネコネ集団でもないのかなぁと思ったり。
  たこ(隊長作)

その音大オケはどれほどの実力じゃい?と天の邪鬼は行ってみました。
  曲はばっちり頭に納まっているタコ5です。
  少々タコ5は食あたり気味なんですが、ショスタコをウンザリするほど
  聴けれる時代が来たのだなと思うと我慢我慢。
  
  指揮者が尾高忠明ってのがズル過ぎるんですけど、
  実にアグレッシブで凄みのある演奏だった。
  前半のニールセンでヘソを曲げてた心さへ、興奮に導いてくれる音楽で、
  一つの演奏会でこうも感想が分かれるのも変な気分。
  
  尾高忠明は、ワタクシ大好きです。
  隊長は尾高&読響のマラ6の演奏がご不満だったそうで、
  なかなか凍りついた彼への扉が全開しないようですが、
  過去の尾高さんを知らない私にとっては、
  とても注目していきたい指揮者の一人になってます。
  
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