(隊長作)

2月6日(日)  14:00   - 68 -   訪問者数

  東京文化会館
  
  「第20回 オーケストラフェスティバル」
  
  橘直貴指揮   都民交響楽団
  バルトーク   管弦楽のための協奏曲 (オケコン)
  
  海老原光指揮  新日本交響楽団  (Vn:湯本亜美)
  サン・サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番
  
  寺本義明指揮  都民響&新日本響&上野浅草フィルの合同
  伊福部昭   倭太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク

  czczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczcz   (隊長作)

昨年の大晦日は東京文化会館で過ごし、そのまま元旦0時40分まで同会館で
過ごしたんですが、今年一発目のホール巡礼は再び「東京文化会館」でした。
  結局1月は一度もコンサートに行けなかっただけに、
  久々のコンサートはやっぱり良かったです。
  2月は何としてでも行きたいコンサート(残り8公演)が目白押しなので、
  またまた頻繁に発行することになるんですが、
  ひとつ皆様よろしくお願い致します。
  
  昨年11月、音大の合同演奏会ですっかり味をしめたワタクシ。
  複数のオケが被(かぶ)ると、互いが触発され合うのか演奏にも
  独特の熱風が巻き起こります。
  演目も各団個性的で、こんな奇妙なプログラム(組み合わせ)は滅多にお目にかかれません。
  全くの統一性が無いんですが、「アマオケでさへ採り上げにくい曲」
  という点では一致しています。   (隊長作)

いいなぁ、こういうの。
  ちなみに私はバルトークが嫌いです。
  ブルックナーはブラームスの敵役をやらされていたそうですが、
  バルトークはショスタコーヴィチ(の音楽)がキライだったようです。
  バルトークの代表曲であるこの曲「オケコン」は、
  第4楽章がショスタキストにとっては鬼門です。

  バルトークがこの楽章を作曲中、たまたまラジオから
  ショスタコの「レニングラード」が流れてきた。
  バルトークはどういうものかこの曲に反発を覚え、
  第4楽章を「中断された間奏曲」へと仕上げてゆく(あくまで一説ですよ)。
  
  もしこれが本当なら、彼は相当ショスタコを小莫迦にしています。
  単なるパロディーであり引用に過ぎんではないか、と思われるかもしれませんが
  タコ7の第一楽章を愛好している者にとっては聞き捨てならん由々しき使用法です。
  しかも前後にはさんでいるセンチメンタルな旋律の方が哀愁を帯びて
  勝(まさ)っているのですから、バルトークのほくそ笑む顔が目に浮かびます。   (隊長作)

こういった小賢(こざか)しい小手技が気に入らん。
  まぁワタクシに気に入ってもらわなくとも、
  バルトークは一向に平気なんでしょうけど...。
  
  演奏はと云うと。
  オーケストレィションが薄いって事もあるけど、音響に透明感がある演奏だった。
  指揮者橘直貴の思い入れのこもった解釈も手伝って、
  協奏曲的なテクニック披露宴に陥らない、情のある演奏だった。
  十年ぶりくらいにオケコンの生演奏を聴いたんだけど、
  この曲もCDで聴くよりもナマで聴いたほうが面白いな、と感じた。
  ただし難しい曲。
  
  サン=サーンスのVコンはパス。
  全然音楽そのものの良さが分からなかった。
  サン=サーンスのPコン3番は好きなんだけどね。
  書く資格なしデス。   (隊長作)

伊福部昭は興奮しましたね。
  このフェスティバルに参加した三団体200名による大合奏だったんですが、
  音楽そのものが「ズンズン」来るタイプ。
  そんなにも難しくなさそうなんだし、演奏会ウケするピースなんだから、
  これからも採り上げられていって欲しいと思った。

  作曲家・伊福部御大が会場に混じってらっしゃって、
  座席後方で挨拶された事が更に会場を沸き立たせた。
  
  この段階で2時間ほどが過ぎていたんですが、この後「1時間」の休憩後
  バレエ付きで「白鳥の湖」をやると言う(演奏:上野浅草フィル)。
  上野浅草フィルには申し訳ないが、貴重な休日の午後、
  1時間も上野でぶらぶらしている余裕も無く、そのままバックレました。

  行った先は新宿のCDショップ。
  おかげで変な駄盤を買ってしまったんですけど、こんな買い物をするくらいなら
  白鳥の湖でバレエを観ていた方が良かったかなぁ、と逡巡しました。
  

   前へ  HOMEへ  次へ









inserted by FC2 system