(隊長作)

5月25日(水)  19:00   - 83 -   訪問者数

  デプリースト指揮  東京都交響楽団     東京芸術劇場
  
  バーバー    ヴァイオリン協奏曲 (Vn:渡辺玲子)
  バーバー    交響曲第1番   他
  
  rerererererererererererererererererererererererererererererererererere   (隊長作)

ひとえにバーバーのヴァイオリン協奏曲狙いで聴いてきました。
  この名曲を知ったのは、昔買ったCDがナージャ弾くショスタコのVコンと
  カップリングされていたのがバーバーで、相当いいなぁと思ってました。
  
  そこへ今年になって、スターン(Vn)の同曲を聴いて、
  その爽やかさと濃厚さが絶妙に絡まっている名盤をみつけ、
  ますます好きな一曲となっている昨今でした。
  
  思えば今年になってから、マイ・ブームになっている曲をナマで聴くのは
  珍しく、それはヴォーン=ウィリアムズのロンドン・シンフォニーなくらいなもので、
  自分が今一番熱くなっている曲をコンサートで聴けれるのは、
  大切であり素敵な事です(滅多にないんだけど...)。   (隊長作)

ちなみに今私が熱くなっている曲はこんなところ。
  ・ヴォーン=ウィリアムズ  富める人とラザロ
  ・ベートーヴェン      ピアノ協奏曲第4番
  ・バターワース       青柳の堤
  
  「青柳の堤」については書いてしまったんだけど、それでもこの曲はいい。
  
  モーツァルトが天才だと言われるんだったら、
  この曲はなんと呼べばいいんだろう。
  「富める人とラザロ」は日々、CD屋を巡っては捜索中。
  なかなか見つからないんよね。
  この曲については書きたい書きたいと思いつつ、収集枚数が少ないんで、
  たっぷり溜め込んで決定盤が決まったらご報告したいと虎視眈々。
  ベトベンのPコン4番は、ベトベン初心者のため恥ずかしくてモノ申せない。
  この分野にかけてはネット界でも大物がわんさか居るもんなぁ。
  芸劇エスカレーター前の像
さて今回本題のバーバー。
まずはこのVコンを知らなきゃ話にならないんですが、
ス・ゴ・ク・佳い曲ですよー。

アメリカ音楽ってだけで小ばかに
さっしゃる人がいるんですが、
私は結構好きです。

て言ったって、コープランド、
アイブズ、バーンスタインくらいですけど。

  クラシック初心者の頃、交響曲などの冒頭に拘った。
  ドカーンときたり、パンパカパーンと華やかにきたり、
  どの曲も凝っている事に感心した。
  しかし多種多様なあの手この手を聴いてくるうちに、そんな小手指はもう
  うええ、という考えに変わっている。
  
  自然体で、すっと心に入ってくる音楽に感心する。
  そういう意味では、この協奏曲は見事すぎる。
  私はヴィルトゥオーゾ的な曲芸演奏が嫌いなんですが、最初の頃に出会った
  チャイコやブルッフの協奏曲がそういう傾向的な演奏だったからか、
  協奏曲は敬遠していた。
  しかし、こういったテクニックに頼らない
  精神的な音色で勝負する協奏曲は大歓迎だ。
  
  それでいて寂しさや力強さ、ときには激情も併せ持って歌い紡んでいくその姿が   (隊長作)

いじらしい。
  遥かに広がる平原を雄洋に滑走している第一楽章なんですが、
  面白いのが第二楽章もそんな流れを引き継ぎ続ける事。
  マーラーの第六交響曲が、第一楽章の激動のあと、
  すぐまた三拍子に変えただけで激情をぶつけてくる流れと似ている。
  激しさと切なさの違いはあるけれど。
  
  そんな第2楽章は、ズバリ白夜。
  白い靄(もや)、ひんやりとした夜露、そして青白く光る月光。
  そんな中に森のざわめきか、波の静かな音かのようにヴィオロンが語り出す。
  アメリカ音楽とは思えない、どこぞの北欧音楽みたいな美しさで始まります。
  アメリカも古き佳き時代は、自然がいっぱいあって、
  こんな美しすぎる音楽を産み出せたんだなぁと思う。
  
  残念なのが終楽章(第三楽章)。
  それまでの美的空間を粉々にするような破壊的で破滅的なパッセージ。
  無窮動なヴァイオリンがこれ見よがしに存在感をアッピールし、私の一番嫌なパターン。
  この楽章も前二章を深化したような切々たる憐憫な楽章だったら、一部の
  人かもしれないけど、最大限の支持を得られる大楽曲になり得て居ただろうに。
  
  永長と楽曲について語ってしまい、肝心の演奏会について語っていない。   (隊長作)

お気づきですよね?
  そうです、語るに足らず、というまではいかないまでも、
  ちっとも感動はしませんでした。
  デプリーストが我を通して組み込んだであろう、オール・バーバー・プログラム。
  その気持ちたるや嬉しい限りですし、こうして大好きな協奏曲も
  ナマで堪能できた訳なんですが、まぁまぁかぁといった感想。
  
  ちなみにバーバーと云えば、というくらい有名な
  「弦楽のためのアダージョ」もやってくれました。
  なかなか良かったんですが、これはフル・弦楽セクションでやるよりは、
  切り詰めたサイズでするか、出来ればトップス(計9人)で真剣勝負してくれた方が
  凄みが出ると思うんですがね。
  ああ聴こえますが、高音操作が滅茶苦茶難しいのは承知の上なんですがね。
  

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