(隊長作)

8月7日(日)  14:00   - 91 -   訪問者数

    現田茂夫指揮     ウインドミルオーケストラ  習志野文化ホール

    プロコフィエフ    「ロメオとジュリエット」より
    ショスタコーヴィチ   交響曲第5番

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  習志野文化ホール
新宿・東京と経由して快速で津田沼まで行きました。
池袋から約1時間で行けるんですね、
乗り継ぎが上手く行きすぎたのかな。

何年ぶりだかの久々の津田沼です。
このメルマガでは恐らく初めての登場でしょう。
北は高崎、西は小田原まで出掛けているのに、
東は船橋が最東だったわけです。

  いつか機会さへあれば千葉市も見聞したいです。
  
  さて、どうにかこうにか漕ぎ着けた演奏会ですが、
  私がこのオケを考慮に入れて無かったのは、ワケがあります。
  それは当団名「ウィンドミル」です。
  私はすっかり「ブラスバンド」だと思い込んでいた。
  
  考えてみればブラス版のショスタコも一興ですし、ブラスの演奏会も新鮮で
  面白いんでしょうが、楽団名だけで考慮外にしてたんですね。
  ちなみに「ウィンドミル」とはオランダ語で「風車」という意だそうで、
  ブラスバンドでもありませんでした。
  習志野文化ホール
この津田沼界隈の小中学校は
オーケストラが盛んだと聞いてたんですが、
その経験者が集まって盛り立てているオケだそうです。

道理でヴァイオリン陣は一糸乱れぬ歌いっぷり。

プロコフィエフはロメジュリだったんですが、
メインのタコ5と比べると幾分練度が足りない。

  全体にインテンポで確実に弾き進もうという姿勢なんですが、
  何度も申し上げるように「プロコはハラハラ・ドキドキ」が最重要。
  安全運転では、プロコの魅力は輝きません。
  
  具体的には「タイボルトの死」(第1組曲終曲)の弦がトゥッティで猛烈に駆け巡る所です。
  難しすぎる事、テンポを上げるとバラバラになって行く事、
  そんな事はよぉく分かります。
  でも、敢えて崩壊覚悟で断崖を駆け下りるような突撃をして欲しいんです。
  
  プロコのロメジュリは大好きなので様々なオケと指揮者で聴いてますが、
  なかなかコレといった名演は出くわしません。
  フリッツ・ライナーやジョージ・セルあたりの演奏だったらそういった
  要望に応えてくれるんでしょうね。
  
  「復活」を捨てて津田沼まで来たのは失敗だったか、という気持ちで
  ショスタコーヴィチに臨みます。   (隊長作)

しかし、一音聴いてコレはやられたと感じました。
  相当な弾きこみに弾き込みを重ねた、素晴らしい響きです。
  特に低弦、更にベースがものすごい轟音です。
  猛々しくもあり、朗々しくもあり、これは見事だ。
  
  これには裏があって、実はベースのトップはプロ助っ人だったのですが、
  私はどうしてこんな凄い人がアマチュアにいるんだろうと感心してしまいました。
  だってチェロを弾いてるかのようにベースを弾くんですよ。
  そりゃそうだよね、あれほどのアマチェアはありえません。
  
  オケ全体はパート間のレベルがデコボコしてて、全体としては荒削りに
  なっていたのは残念ですが、ヴァイオリンと低弦がギンギンに響いてくるので、
  格好良いタコ5になっていました。
  分かりますよね、このニュアンス。
  
  最後に、指揮者は現田はん。
  私も随分昔彼の棒で弾いた事があるんですが、思い出は最悪。
  彼は随分と演奏会に出ている割には、なかなか芽が出ない。
  こういったアマオケ相手に堅実な解釈を披露してくれるあたりが、
  その要因かと思われる。   (隊長作)

案の定、ショスタコの終楽章終結部は、ありきたりの解釈だった。
  もっと一皮剥ければいいのに、そんなもどかしさがありました。
  

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