(隊長作)

9月16日(土)  19:00   - 125 -    訪問者数

    安藤亮指揮   アンサンブル・ジュピター  三鷹市芸術文化センター

    モーツァルト    行進曲 KV.445
    モーツァルト    交響曲第35番「ハフナー」
    メンデルスゾーン  交響曲第3番「スコットランド」

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  三鷹市芸術文化センター
2年ぶりの三鷹です。
その時は三鷹市管弦楽団のショパンの第2協奏曲、
アニムス=クラールス室内管のベートーヴェンの第九と
合唱幻想曲がお目当てでした。

8月のオペラシティでも感じたんですけど、
大ホールより中小ホールの方が
演奏は満喫できる!

  大ホールだと、イイ演奏してんだろうなぁと思えるんだけど、座った座席によって
  全然音が来なかったり、いびつな楽器音響で聴こえて来たりすることがママある。
  
  三鷹市芸術文化センターは2階のあるシュ−ボックス型ホールで、座席数
  625席。
  まだまだ新しく美しいホール。
  難点は2点、三鷹駅からかなり遠く、のんびり歩いてたら汗ばむくらい。
  三鷹市公会堂も遠いし、武蔵野市民会館も遠いし、この辺は非常に恵まれていない。
  
  もう一点は音響。
  これは悪いのかイイのか微妙なんだが、音が響き過ぎるのだ。
  下手なオケだとこれは逆手に取りたい所なんだが、今回のような場合は勿体無い話である。
  そうなんです、この音響さへ良ければ今回はもっともっと楽しめただろうに。
  
  早大フィルの団員・元団員を中心に昨年結成された新進室内管弦楽団が
  今日のアンサンブル・ジュピター。
  毎月のようにアマオケが結成されているのだが、これはイイ楽団が出来たものだと思う。
  早大フィルは04年5月のコバケン指揮「巨人」を聴いているが、
  コテコテ演奏だったが、ちょっと引いてた感想になっている。
  
  そして今回も、特に「スコットランド」はコテコテだったんだが、実に、
  実に良かった。   (隊長作)

この調子で行ってしまうと、今年一番のアマオケ演奏会になってしまうくらい。
  まず、弦が出色の上手さ。
  高弦は艶やかで謳いっぷりは惚れ惚れとするほど。
  かと思いきや、低弦だって負けていない。
  「スコットランド」はチェロが泣きまくる曲だが、これが本当に美しい。
  三鷹市芸術文化センター
こうやってじっくり聴いてみると、
「スコットランド」は難しい曲なのだ
が、それを忘れてしまえるくらい演奏に没入している。

弾ける弾けないなんて超越してて、
いかに歌うか、いかに叫ぶか、いかに表現するか、
というアマオケとしては究極のレベルで
懊悩しているのである。
  
  想い起こしてみて下さい。
  「スコットランド」の第三楽章、儚げで夢見つつ感傷的に風がそよぐような導入部。
  これはプロじゃないか、と思うような箇所が頻々とし、
  うーん、と感じ入ることばかり。
  鳥肌は嬉しいくらいそば立ち、演奏は上手いテクニックに奢れることなく
  感情をぶつけんばかりの大熱演。   (隊長作)

これは良かった。
  もの凄い収穫。
  年1回のオケようだから、来年までこの凄さは多くの人が解らないままだろうが、
  是非次回このオケの演奏会に行って見て下さい。
  私もモーツァルトとメンデルスゾーンなんてプログラムは関心が低いんですが、
  ときどき神のお告げみたいに行ってしまうんですよね。
  これはミューズの神に誘われて三鷹まで行った奇跡です。
  かなりベタボメですが、こんな良かった演奏会は大いに喧伝したいもんね。
  
  
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