(隊長作)

11月18日(日)  19:00   - 131 -    訪問者数

    松沼俊彦、藤田和宏指揮   立命館大学交響楽団  びわ湖ホール

    サン=サーンス  歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール
    ボロディン    交響曲第2番
    ブラームス    交響曲第1番

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  私は今まで数え切れないほど引越ししてまして、いろんな所に縁があるのですが、
  今回訪れた滋賀県大津市にも多少なりとも縁があります。
  びわ湖ホール
十年以上、来る事は無かったのですが、
その夜、一度は覘いて見たいと思っていた
「びわ湖ホール」で、しかも

これまた懐かしい立命館大学が演奏会を
やるってんで、意気込んで行ってきました。

立命館大学。
今を遡ること、幾年月...。


  この学校に行っていたら、今の私の人生もかなり変わったものとなっていたでしょう。
  京都で生まれ育ち、大学生活を機に京都に帰りたいと計画していたので、
  立命館も受験した学校の一つなんですが、縁が無かったんですね。
  それがこの日、縁があってあの大学の演奏会を聴く。
  いやぁ、自分がここの学生だったらと想いを馳せながら聴いていました。   (隊長作)

まずはプログラム。
  うーむ、さまざまな想いが混濁したような選曲です。
  そもそも秋冬の定期演奏会は、三年生の総決算であり、
  四年生・六年生の引退演奏であります。

  多くの人の希望や怨念によって成り立つ選曲なだけに、   (隊長作)

今年はイギリス物で統一を、とか、
  いやいやフランス物でお洒落に決めたい、
  なんてトータルコーディネィトはまず不可能。
  理由はワカリマセンが、フランス・ロシア・ドイツと欧州周遊プロです。
  
  それとメインと中プロね。
  メインはブラ1、手堅いよね。

  拝聴してみて、このオケなら決して高望みではなく、逆にもっと難曲に
  挑戦しても良かったのでは、と思うようなハイレベル。
  私も隊長も、久々に「上手いよね」と感心し合う演奏でした。

  練習に練習を重ねてきたものだけが成しえる、そんな自信に裏づけされた演奏。
  こういうのが聴けるってのが学生オケのいいところ。
  サラリーマン的な演奏にご不満な方、学生オケはきっと何かを  思い出させてくれます。
  
  びわ湖ホール

  個別に言えばいろいろある。
  やっぱり個性を表現しているか、という点。
  個性も何も、楽譜から最高の演奏を実現することに半年を集中しているん
  だろうけど、そこから先をどうしても求めてしまう。
  何が言いたいかというと、個性的な演奏、独特な演奏、要するにアクの強い演奏。
  
  そもそもそんな演奏が好きでない人もいるが、ブラ1と言えば
  クラシック・ファンなら耳にタコが出来るくらい聴いている曲。   (隊長作)

そんな曲ならやっぱり立命館風に味付けを濃くしないと、
立命館の味は旨かったな、とまではいかない。
  ちなみに、選曲や演奏レベルは偏差値に比例するって悲しい現実があるんだけど、
  立命館はかなり高かったと思う。
  ブラ1というベタな選曲を考慮したうえでも、演奏が相当旨く、東京でも
  ここと比肩できる大学は数校だろう。
  こうなりゃ、京大阪大神戸同志社関学関西と軒並み聴き比べてみたいが、
  そこまで時間と金が続くかどうか...。
  
  最後に、初めて行って見た「びわ湖ホール」。
  夜なので美しくライトアップされて豪壮な宮殿のようだった。
  
ホールに入ると堪らなくなるほど
旨そうなカレーの匂いが。

今度はもう少し時間に余裕を持って、
カレーを是非喰ってみたい。

あの匂いは相当旨いはずだ
(カレーって匂いで想像できるもんね)。
  (隊長作)

ホール内はオペラ座風の馬蹄型。
  4階ほどあって、最上階脇席に陣取ったのですが、東京文化会館並みの
  高所恐怖症。
  音はすんなりと上方へ伸びてくれるようで、音響はイイ。
  立命館の弦が上手いのか、ホールの特性なのか、弦楽器の響きが実に上手く聴こえる。
  特にコンマスのソロは絶品で、ホールの響き方と奏者の特性がぴったり
  合っていたようで、こういう人がアマチュアにいるのが勿体無いくらい。


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