(隊長作)

12月23日(土)  18:00   - 134 -    訪問者数

    岐阜大学管弦楽団   朝田健指揮  瑞穂市総合文化センター サンシャインホール

    ウェーバー      「魔弾ノ射手」序曲
    チャイコスキー   幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
    シベリウス     交響曲第2番

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  瑞穂市総合文化センター サンシャインホール
冬の大学シリーズ第4弾、
今回は岐阜に来ました。

何だかシリーズ物みたいで面白いので、
行けるとこまでやってみます。

さて今回は岐阜県なのですが、
ワタクシ、岐阜でのコンサートは初めて。


  て言うか、岐阜でコンサート聴いて、それをメルマガやホムペで感想述べてるなんて私くらい
  だろう、か。
  
  岐阜と云っても岐阜市でなく、舞台は瑞穂市、市役所横の総合文化センター。   (隊長作)

凄い立派な施設。
  何度も書いて恐縮ですが、小田原や船橋のように多少は全国的に名の知れた都市なのに
  ボロくて悲劇的音響ホールのままもあるのに。
  瑞穂市?
  んん?
  と言うような都市に予想外のハコがあったりして、意外な文化風土が計れます。
  もしくは、公共事業の活発度が解ると言うのかな?
  
  関西東海の学生コンサートを4回聴いてみて思ったのは、どれもこれも
  「ほぼ満席」。

  兵庫県立芸術文化センターびわ湖ホール愛知県芸術劇場

  これは需給ギャップと言い切って、良いよね。
  楽団員の一族郎党友人知人が大挙して押し寄せてるんだろうが、
  それは東京も同じ。
  田舎は付き合いが深いのだろうが、満席になるのはそれだけでは無いとも思う。
  楽団レベルが高いのだ。
  また、地方都市には自前のプロオケが少なかったり、無かったり。
  それだけ地元民のアマオケへの実用性が高く、地域文化に密着しているのだろう。
  「さぁ、今年も岐阜大管定演の季節だ」なんてね。
  少し素敵だ。
  (隊長作)

大学オケのレベルは偏差値と比例する、とは良く言われる迷言。
  私にとっての「レベル」とは、「選曲」と「演奏」の2つのベクトルから考える。
  ただ旨けりゃいいとか、奇抜な選曲ならイイと言うわけではない。
  しかし、先の立命館のようにあれだけの技巧を持ちながらブラ1を選曲しているのは
  惜しいと思うし、神戸大のように技巧も選曲も目を回すような組み合わせもある。
  果たして岐阜大はどうだろうか。
  
  女性比率が凄く多い。
  この大学は女性が多い教育学部があるものの、工農医学部と男性が多い理系的な大学だ。
  農学部はそうでもないかな。
  だから学生比率から推計すれば、男性の方が多くてもいいようなものの、
  メインのシベ2の出演比率は女性が七割を占めていた。
  
  「女子大生が七割かぁ、いいなぁ」なんてお気楽な事を考えた男性はいませんか?
  私のいた大学オケも女性が多かったが、この女性が多いのはクセモノ。
  女は群れるとその本能が開花してくる。
  下に恐ろしきはカネかオンナか。
  岐阜大の男子諸君、頑張って欲しい、いろんな意味で。
  チェリ&ミュンヘン・フィルのチャイコのロメ・ジュリ
久々にチャイコのロメジュリを聴いた。
一年前の千葉大以来かな。

私はチェリビダッケのロメジュリCDを聴いて以来、
この曲を見直すようになった。

プロコフィエフのロメジュリが素晴らし過ぎるので、
チャイコのロメジュリは時間も短く軽んじていたのだが、

  チェリの深い物語性を味わってからは新世界を識るのだった。
  さすがに聴いていない人は少ないだろうが、チェリビダッケのロメジュリはお奨めです。
  
  メインのシベ2は抑制が効いた渋い演奏。
  男性が少ない事が想定外に働いているのか、金管が咆哮しない。
  瑞穂市総合文化センター サンシャインホール
木管の歌が冴える。

弦の響きと旋律が全編を美しく流れる。

その上から金管がペンキで塗りたくってしまう事が
アマオケでは多いのだが、
そういった不愉快が皆無で、イイ演奏だった。


  付け足して語らさせて貰えば、個性が弱い。
  個性個性って、そんなに個性がないと良い演奏と言えないのか!?と
  思われる方もいるだろうが、私はつまらなく思う。
  鄙びていてもいい、背伸びしていてもいい、岐阜大ならではのシベ2を感じたかった。
  CDやネットが広がりきった現代、全国どこで聴いても平均的な演奏を聴くのは、ちょっとね。

  これは学生さんに責があるより、結局指揮者なんだろうか。
  ここまで立派な演奏に仕立て上げるのは並大抵ではないだろうが、ここまで出来上がってくると、
  あと一捻りスパイスが欲しくなって来るのは贅沢なんだろうな。
  
  じゃぁどんなシベ2が岐阜大的なのよ、って突っ込まれそうだが、何も
  鵜飼や金華山を想起させる意味じゃない。
  今日のシベ2はあそこがねばっこかった、あそこは捲くし立てたのに一転して
  音を絞ったかと思うと意外と爆発しなくて...なんてCDと違う味付けが   (隊長作)

味わいたいんだなぁ。

  そんなコト言ったって、楽譜にはそんなこと書いてません。
  楽譜には書き切れなかった思い入れを、学生たちの思い込みで殴り書きしてみて欲しい。
  そういう意味なんです。
  瑞穂市総合文化センター サンシャインホール
観客とは
無理な注文ばっかり気楽に書いてる。

でも、それを可能にしかねないのが
オーケストラ。

そんなオケを現役でやっている人に、
尊敬と妬ましさを込めて。

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