(隊長作)

6月2日(土)  19:00   - 142 -    訪問者数

    大阪市立大学交響楽団  滝本秀信指揮  京都府長岡京記念文化会館

    シューベルト  ロザムンデ序曲
    ボロディン   交響曲第2番
    ブラームス   交響曲第4番

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関西各地のオケが聴けるとなった今、
是が非でも聴いておきたかったのが、
この大阪市大。

どうしてですって?

そりゃぁ、ご想像のとおりですよ。
私は浪人したんですが、
一年必死に勉強して、是非行こうと
励んでいたのが大阪市立大学だった。
  
  京都の名門私大や実力の範疇にある大学も複数受けたが、背伸びしてでも
  行きたかったのが、ここ。

  そう思うと、あの時もう一息で受かって通っていたら、
  我が人生はどうなっていたのかなと考えると面白い。
  結局は今とさして変わらないのだろうし、今は今でやっているし、ここに
  落ちたお陰で進んだ大学生活が想像を絶するほど自分には楽しかったので、
  不思議と未練は無い。
  (隊長作)
しかし、しかし。
やっぱりここに行っていたら、どうだったろうなぁと考えると面白い。
  
  我が母校のオケはお世辞にも名手揃いではなかったが、
  十年に一期と思えるくらい熱情家がそろっていた。
  自分の腕前を棚に上げ、毎夜音楽談義。
  よくまぁ飽きもせず語り合ったなと思うが、あれほど談じ合えた季節もない。
  
  この大学生諸君は、大いに語り合っているのかなぁ。
  
ブラームスとボロディンのダブル・メインという、
意欲的なプログラム。

こういうプログラムだけで、
彼らがかなりの選曲会議を経験してきたんだろうと
期待してしまう。

ボロディンは指揮者の解釈が濃厚なようで、
相当遅い導入部。

  クライバーのCDで聴きなれていると驚くほど遅いが、個性が強い演奏で面白かった。
  学生相手に緩急織り交ぜの演奏は難しすぎるんだろうが、冒頭主題などが
  徹底して遅いのなら、早い所はこれまた徹底して早いとエキサイティングな
  演奏になるのに、そこまでは無理だった。
  
  大学オケ定演ならボロディンをメインに据える所もあるくらいだから、
  このあとに、しかもブラ4が登場してくるのは頼もしい。
  しかも夏のコンサートでこのボリュウムだ。
  冬の定演がどんな重量級がでてくるのか、楽しみだ。

  私が希望するに、前プロがワーグナーの神々の黄昏。
  中プロにベートーヴェン、そうだなぁ8番当たり。
  そしてメインにブルックナー5番。
  こういうのが出てくると、世紀の名演奏会が期待できるんですが...。
  
  さてブラームス。
  4番なら私も何度も演奏した馴染みの曲。
  学生時代のパート練習や弦合奏、そして全体合奏でのあの甘美な第2楽章
  など、実に懐かしく聴いた。
  
長岡京ホールは
アマオケ・コンサートが多いだけあって、
ホール空間や座席数も適度。

音響も気になるところがなく、
それだけ普遍的で良いホールなんだろう。

ボロディンで見せた異様な解釈は
ブラームスで無く、これは少しがっかり。


  数え切れないほどブラームスは私も他の観客も聴いている。
  今日演奏する楽団員たちは新鮮なブラ4なんだろうけど、
  年季の入ったヲタクには、普通の解釈ではもの足りぬ。
  
  しかし若いと言うのは素晴らしく、演奏のイキイキさが凄かった。
  大阪人かたぎと云うヤツなのか、弦楽器全体が物怖じせずグイグイ弾いており、
  学生オケで久しぶりに見た雄姿だった。

  ブラームスの前半はナゼかテンションが落ちていたが、
  第3楽章アレグロ・ジョコーソから俄然パワーが漲り、
  終楽章はその勢いのまま驀進するという演奏だった。
  
  管楽器というのは上手い下手がすぐ判るが、弦楽器は全体でなんぼだから、
  総員の意欲が重要。   (隊長作)

その点では、このオケは素晴らしい意欲と言える。
  これだけ周りがブンブン腕を振るって弾き回していたら、
  逆にこそこそと弾く方が恥ずかしい。   (隊長作)

相乗効果で団全体が鳴りに鳴っている、これこそ交響(シンフォニィ)。
  少し褒め過ぎかナ。
  
  
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