(隊長作)

6月17日(日)  14:00   - 144 -    訪問者数

    豊田フィルハーモニー管弦楽団  八城崇幸指揮  豊田市コンサートホール

    ビゼー    「アルルの女 第2組曲」
    マーラー   交響曲第1番「巨人」

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  豊田
【 豊田 】
  
私は子供の頃、
名古屋にも住んでいた事がある。

このメルマガを永く読んで下さってる方は
お気づきでしょうが、私は色んな所に
住んでいる。


  引越しは十回以上、関東関西中部と満遍なく住んでます。
  子供の頃や大学の下宿、大人になってからも棲家を転々と...。
  なんだか小悪党みたいで、面白い人生。
  これからも引っ越し続けるんでしょう。
  
  名古屋や東海地方にも何箇所か住んでたんですが、そんな頃、社会科見学
  の一環でトヨタの工場に行ったのが、豊田市の唯一の思い出です。
  
  工場見学のお土産に、トヨタ2000GTのプラモデル(ちっちゃい)を
  貰ったんですが、こういうのって忘れないもんです。
  子供ながらにトヨタに対するイメージが、非常に上がったもんです。

  多分100円前後の原価で、将来のトヨタ・ファンがうじゃうじゃと
  造れてしまうんですから、工場見学にプラモデルのお土産は必須です。
  ちなみに、私はトヨタの車は買ったこと、ありません(なんじゃそりゃ)。
  だって中古車市場ではトヨタはなかなか値が下がらないんだもん。
  (隊長作)
大人になって、初めて豊田市に行ってみました。
世界のトヨタ。

  トヨタの圧倒的な業績は誰もが知っているのに、豊田市に行ったことが
  ある人は少ないと思います。
  そこで、豊田市ってどんなところ?をリポート♪
  豊田
国道153号線(豊田東西線)を
一路東に進めば、迷うことなく
豊田市中心部に辿り着けます。

この国道153号線がこれまた立派で、
実に快適で広々としたロード。
クルマ王国へと伸びているだけの事はある。

  豊田市中心部は名鉄豊田線と愛知環状鉄道の駅が平行してあり、両駅を
  中心に百貨店やホテル、商業ビルが整然と建ち並びます。
  豊田
しかし地方都市独特の、
自動車中心社会。

駅前は歩行者はまばら、
車で移動できる
郊外型大型店の方が
賑わっています。

  当日訪問した豊田市コンサートホールは、名鉄豊田市駅東駅前の
  豊田参合館10階にあり、収容人数千人ほどのホールとしては理想的な大きさ。
  シューボックス型に造られ、私の大好きな2階バルコニーは座席もゆったり。
  できるだけ木と石で造られ、パイプオルガンも堂々とした陣容。   (隊長作)

正直、田舎の地方都市には有り得ないほどの立派さ。
  
名古屋が誇る
愛知県芸術劇場コンサートホールよりも
響きは抑え目だが、
響いてるなぁという感はする。

ハコだけなら、
東京オペラシティや
すみだトリフォニーと同格でしょう。

これだけのハコが用意されてるんだから、
どういったコンサートが
演奏され続けるのかが、
期待したいところ。

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  マーラーの「巨人」を同楽団が演奏する事は、一部の団員たちには
  悲願だったそうです。その理由は、聴いたら納得した。
    
  第18回演奏会ということで、演奏回数もこなし、ベテランも多数いそうな
  年頃だが、第18回演奏会にしてやっとマーラー、しかも第1番。
  これがこのオケの実情を、端的に顕(あらわ)している。
  
  残念ながら、マーラーを楽団全体が共感しているレベルにまでは、
  至っていなかったように聴こえた。
  それどころか、まずは手頃な「巨人」あたりでマーラーに挑戦してみましょう、
  といった感じがして、無難なマーラーデビューがなんともビミョー。
  
  どうせ微妙なら、第6番とか第9番で支離滅裂に空中分解した方が
  思いっきりが良かったんだろうが、民主的な楽団のようで選曲も演奏も中道。   (隊長作)

どうせやるなら、ハジケテ欲しいのにな...。
  
  マーラーに共感できない人が多いオケでも、マーラー以降を採り上げたい
  人がママいるアマオケって、意外と多いと思う。
  オケ全体が保守的だから退団して別の革新的なオケに行こうと思っても、
  管楽器などはパート席の関係で忸怩たる思いの人もいると思う。
  しかし、やはり過渡的な状況で新しい扉を開いた演奏会は、
  ビミョーな仕上がりであった。
  
  いつも言うように、アマオケには上手いとか下手だとか言っても、
  しょうが無いとは分かっている。
  それよりも、「やる気」とか「やりたい!」とか「勢い」とかが、
  どれだけ噴出しているか。それが観客にアツく訴える全てだと思う。
  
  そうなると、今回のオケはやりたい人もいるし、別の曲をやりたい人もいるし、
  といった感じがして。
  マーラーをやりたくて、ようやっとマーラー演奏会に漕ぎ着けて、
  でも出来上がった演奏は今一歩な感じで...。

  マーラーが大好きな人の悔しさが、凄く想像できる。
  マーラー第一歩こそがこのオケには記念碑だったのかもしれないが、
  はるばる遠路豊田まで来た私にとっては、徒労な一日であった。
  
  
  たとえば。
  弦の縦のラインは合わず、管は調子っぱずれ。
  でも打楽器は闇雲に叩くし、弦のしなりや管の悲鳴が心に突き刺さる。
  そういった演奏を求めてるんです、私は。
  だからアマオケの演奏者さんたちは、とにかくハジケテ欲しい。
  爆発して、粉々になるような演奏をして欲しい。
  そんな演奏者が十人以上シンクロすれば、おもわず倍音が共鳴して、
  更にヒートアップする。
  そんな演奏を何度も聴いてきたからこそ、そう思うんです。
  
  なかなかそんな演奏会や演奏する雰囲気にはなりにくいんでしょうけど、
  小さく手堅く慎ましく演奏しているオケほど、観客は心地よく眠っているものです。
  

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