7月29日(土) 16:00 - 150 -
オルカ・フィルハーモニー管弦楽団 角田鋼亮指揮 名古屋市民会館
ワーグナー 「タンホイザー」序曲
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー 交響曲第5番
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名古屋・栄のコンサートが終わったのが15:30.
アンコール、シベリウスの悲しきワルツが流れるのを惜しみつつ、
地下鉄に飛び込み十分ほどで金山駅。
そこからは地下道で繋がっている市民会館だが、ここで???
なんと最近の流行りネーミングライツ、
中京大学文化市民会館と名称が
変わっているではないか!
市民の血税で完成した建物なのに、
一介の大学名に変わっているとは!
中京大学は少し微妙な感情がある。
遠い親戚が関係ある大学、
というプラス面があるし、
大嫌いだった奴が通ってた学校、
と
いう面もある。
と云う訳で、心の狭い私は、名古屋市民会館で通すことにする。
16:25、ギリギリで入場、ダブルヘッダー・コンサートの成立だ。
もうこれだけで一仕事成し得たような達成感。
しかし栄での演奏会がイマイチだったので、ここでこそ、という思いもある。
さて、今回のオーケストラは記念すべき第1回演奏会。
こういうのって期待したいのだが、前に一度大はずれだった駄演があった。
あのオケは今頃どうしているんだろう?と思い検索して見ると、
どうやらアレっきりで終わっているようだ。
どうにか演奏会に漕ぎ継げただけでも奇跡だったのか。
可哀想だったんだなぁ。
そんな悲しい事もあるんで、第1回だからといって
お祭り演奏とは限らないけど、このオケは成功だった。
まず指揮者がいい。
それに珍しくピアニストもいい。
ピアニストは田村響というガタイのいい青年なんだが、ラフマニノフのような
大管弦楽に対抗するにはこれくらいのパワフルな音量が出し続けられる
あんちゃんの方がいい。
曲調からいうと髪の長い麗しの乙女が弾いたほうが絵になるんだけど、
ラフマニノフのPコン。パワー全開音楽でもある。
ラフマニノフでオケも相当エネルギーを使い切ったと思ったが、
メインのチャイ5、これが力のあらん限りの大熱演。
チャイ5自体を久々に聴いたのもあるだろうが、
「こうやって真正面から突っかかってくるチャイ5は、なかなかなもんじゃ」
と感心してしまった。
これといった作為や創意も少なかったが、
私が大事にしている「覇気」が、ガンガン来た。
第1回なのに演奏レベルも上々だし、
ぶつかって来る音楽も心に直接
討ち込んでくる。
強いて言えば、選曲だけが不満。
まぁそれは仕方ないとしたら、この若きオケ、
第2回演奏会で何をやるのか、
非常に楽しみである。