(隊長作)

2008年2月10日(日)  14:00   - 186 -    訪問者数

    豊島区管弦楽団   川本統脩指揮   東京芸術劇場

     バルトーク  弦楽のためのディヴェルティメント
     バルトーク  舞踏組曲
     ニールセン  交響曲第4番「滅びざるもの」

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ようやくニールセンの時代が、
始まってきたんじゃない?
そんな淡い期待を抱かせられてしまう
プログラムです。

ニールセン第4番「太鼓対決」、
もとい「滅びざるもの」。

これほど、エンタテイメント性が高い曲が、
どうして超メジャーに成らんのか?

  同じ様な交響曲として、サン=サーンスのオルガン付がそうですが、
  パイプオルガンの使用料を考えると、ティンパニをもう一対(しかも太鼓は
  2個)用意する方が安上がりなんじゃないの?
  ワーグナーチューバ4本より、調達の仕方によっては安いと思う。
  
  今回、東京芸劇で約2年ぶりに音響を堪能したが、ここは手堅く
  良いホールだと再認識した。
  それ以上に、このニールセンは本当にカッコ良い。
  美しく、儚(はかな)げ。   (隊長作)

でも最後はやっぱりめちゃんこカッコ良い。

  地域に縛られず広域から強者を選りすぐった楽団なら多々ありますが、
  地域名を冠した楽団としては一二を争う上手さ。
  こう書くと楽団名にこだわらなければ普通のレベルみたいに取れるけど、
  そんな事を言いたいわけじゃない。
  
分かってもらえるかなぁ?このもどかしい気持ち。
古臭い、じゃなくって歴史を感じさす伝統的な
楽団名なのに、非常に上手い、
しかも先進的なハイセンス。

ニールセンとバルトークですよ。
有名曲なんてどこにもない、
裸一貫真っ向勝負。
くぅーーーっ!!!


  前プロのバルトーク(ディヴェルティメント)では不協和音の強奏が少し
  おっかな尻込みな所もありましたが、エンジンのかかってきたニールセン
  では(不協和音も少ないですし)がんがん弾いていて感心した。
  当然練習量も違うだろうし。
  
  高校時代、ショスタコにのめり込んでいた頃。
  「バルトークがショスタコを嫌っていた」エピソードを、ラジオで聞いた事があった。
  特に愛聴する「レニングラード」の行進テーマを、バルトークのオケコンで
  茶化して使っている事を知って以来、怒りが頂点に達した事を憶えている。   (隊長作)

若かったが、純粋だった。
  
  しかし青春時代の恨みは死ぬまで続くのか、了見の狭い私は未だに
  バルトークの音楽が素直に聞けない。
  生理的にも合わない。
  ニールセンをメインに選んだ楽団が、前&中プロにバルトークを選んでいる。
  きっと共通するものや共感できるものがあるんじゃなのか?
  これを切っ掛けに、少しは何か得られるかもしれない。
  そう思って、一生懸命聞いた。
  
バルトークの良さは、
少しも分からないままだった。
どこがいいのだ?気に喰わない。

でも好む人がいるから、選曲もされるし
聞きに来る人もいる。

いつの日か、バルトークに
目覚める日が来るのだろうか。


  ニールセンは良い演奏だった。   (隊長作)

特に第2ティンパニ。
  待って、待って、最後にようやく登場する。
  堪りに貯まった緊張と興奮が、より一層太鼓を連打する。
  その激しさが第1ティンパニへも波及し、競争心を煽る。
  当然太鼓対決は管弦にも影響し、クライマックスは
  素晴らしい高揚感に包まれた。
  本当に惚れ惚れするような楽曲、演奏だ。


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  ●過去聴いた 『ニル4』 なコンサート感想●

   2004年7月10日 ヴァンスカ指揮  読売日響
   http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai2/dai34.html

   2004年7月11日 ヴァンスカ指揮  読売日響
   http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai2/dai35.html

   2006年9月18日 新田ユリ指揮  オーケストラ・エレティール
   http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai7/dai126.html















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