(隊長作)

2008年2月17日(日)  14:00   - 189 -    訪問者数

    六甲フィルハーモニー管弦楽団   ヴィヤチェスラフ・プラソロフ指揮
    兵庫県立芸術文化センター

     ハチャトゥリアン   バレエ「スパルタクス」組曲 より抜粋
     ショスタコーヴィチ  交響曲第7番「レニングラード」

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  大阪うめだを経由して、西宮へ行ってきました。
  うめだ阪急は工事の真っ最中なので阪急三番街でランチをと思い、
  歩きに歩きましたが、ほとんどの店が行列。
  あれだけの飲食店があるというのに!
  梅田に行って昼飯食おうと短絡的に考える田舎モンは、
  みんな三番街に吹き寄せられていたようです。

  結局、昼飯にしては高過ぎる店か、旨そうに見えない店しか空いてなく、
  西宮に行けば何とかなるだろうと、阪急電車に乗る。
  
私の子供時代、関西では
阪急が一番お上品だった。
あの臙脂(えんじ)色の車体カラー、
うぐいす色の座席シート。

私は決してテツではありませんが、
こりゃ確かに阪急沿線者は自慢しますわな。

西武線のださいイエロー車体とエライ違い。
  
  私の幼少期暮らした路線は京阪でして、それがダサダサだと知った時の、   (隊長作)

あのショック。
  関西での阪急は、東京の東急東横線みたいなものでしょうか。
  京阪はなんだろう。
  真っ黒な車体に金の二本ラインとか入れた電車カラーにすれば、
  きっと人気が出るだろうに。
  どうして鉄道各社はボディカラーにこだわらないのか?
  
西宮北口も店が少ない。
北口のアクタは混み込みだし、
南口の兵庫県立芸術文化センター
へと続く回廊の飲食店も満席。
しかたなく「阪急そば」を喰う。

実は食べてみたかった。
阪急にあるから「阪急そば」とは、
意表をつくネーミング。

  西武そばや東急蕎麦と、東京人には思いつきません。
  富士そばならあるけど、違うしね。
  
  昨年秋、シベリウス第6番を聴いた六甲フィルは、早くも2度目の突撃。   (隊長作)

前回に引き続き、今回も最上質なプログラム。

  それなのに「無料」。
  会計はどうやって遣り繰りしてるんだろう。
  千五百円や二千円のアマオケが増殖しており、
  「ほんまに二千円分の演奏、やってくれんやろな?」とタテジワが寄ってしまう。

  だって、N響が千五百円ですよ。
  当然N響並の演奏が出来るから、そういった料金設定をするわけですよね。
  一般聴衆は、そういう風に考えるわけです。
  千五百円だせば、そこそこ旨いもんが喰える料金ですよ。
  
  さて、六甲フィル。
  ここは無料。
  だからと言って、無料とは信じられない演奏をしてくれる。
  兵庫県立芸術文化センター
しかも兵庫県立芸術文化センターという、
関西切っての名ホールで聴ける。
ただし残念だったのは最初ホールの
3・4階を閉鎖していたこと。

多くの人は気に止めないでしょうが、
音響にこだわる我々としましては
実に残念。(隊長作)


  3・4階を開放すればそれだけホール賃料もアップするんでしょうし、
  無料演奏会を考えればやむをえない措置なのか。
  しかしこれだけの演奏をやるオケなら、千円二千円も妥当だと思います。
  カンパ制を取ってもいいんじゃない?
  関西人は、全然カンパなんてしないから意味ないかもしれないが。
  神戸人は違う率が高いし・・・どうだろう?
  
  指揮者にロシア人を招聘しており、これがまた良い指揮者。
  どういうツテで招けたのか知らないし、ギャラの方も気になるが、
  この人のショスタコは面白いし良く分かっている。   (隊長作)

私が指揮者を評価する点は、3点。
  テンポの緩急(全般的に早く、しかし歌う所は朗々と)。
  対位法や対旋律を重視し、複層的な横の流れを強調。
  低音リズムの打ち込み(前のめり)。
  
  この人はそのどれもがバランス良く、やり過ぎにまでならず、
  スマートでいて上記三点がしっかりしていた。
  それは取りも直さず、六甲フィルが指揮者の指示を
  しっかり守れているからであり、素晴らしい演奏になった。
  
指揮者プラソロフは神戸で過去も
振っているので、今後も登場するなら
是非聴きたい指揮者だ。

関東のオケも、ショスタコやプロコの時は
招聘したらいいのに。

タコ7はこの半年で3回も
実演に出会えた。

  学生の頃は、ショスタコで最も影響を受けたのがこの七番だったが、
  歳とともに嗜好も変わってきた。
  それでもこの曲を聴くと青春の数々を思い出すし、重量級の構造に圧倒される。
  何度も書くが、こういった曲はCDで聴くのと実演に接するのとでは、
  全く違う。

  どんなにハイスペックのオーディオで聴いたって、実演の興奮には足元にも及ばない。
  
  ライヴは多少の演奏瑕疵や、隣席のマナー違反など、思わぬアクシデントもあるが、
  うまくいった時の感動はCDなんて屁みたいなもん。
  
  というわけで、六甲フィル。
  今後も大いに期待したいオケであります。


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  ● 過去の 『レニングラード』 なコンサート感想 ●

  2004年12月12日  三河正典指揮 小田原フィル 
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai4/dai64.html

  2006年5月27日  キタエンコ指揮 東京交響楽団
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai6/dai115.html

  2007年10月7日  SNS管弦楽団 森和幸指揮
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai8/dai159.html

  『ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会プロジェクト2007』
  2007年11月10日  井上道義指揮 サンクトペテルブルク交響楽団
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai8/dai162.html


















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