(隊長作)

2008年3月9日(日)  15:00   - 192 -    訪問者数

    フロイエン交響楽団   角田鋼亮指揮    中京大学文化市民会館プルニエホール

     ブラームス     悲劇的序曲
     チャイコフスキー  バレエ組曲「胡桃割り人形」
     ブラームス     交響曲第1番

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  路線図
この日は、名古屋金山から栄へと
ダブルヘッダー。

まずは金山ですが、ここは交通の要衝でして、
JRの東海道線と中央線の分岐点であり、
かつ地下鉄も名城線・名港線の分岐点、
そのうえ名鉄までもが交差すると言う
一大ターミナル。

その割には、パっとしないと感じるのは私だけ?

  これだけのターミナルなんだから、百貨店が複数あってもいいし、
  無ければ大商店街があってもおかしくないのに・・・。
  名古屋はいま、伝統の繁華街「栄」と、新興著しい「名古屋駅駅前」、
  商店街の復活が逆に新鮮な「大須」界隈の三つが盛り上がることで、一杯いっぱい。
  でも、いつか金山はスポットライトを浴びる場所だと、私は睨んでおりますよ。
  
  そんな金山なんで、いまいちお店が少ないんですが、どうせ来るなら
  旨いもんを食べて行って欲しい。
  昨年行ったお好み焼屋さん(広島焼き風)は、行列が出来ていたのにまずかった。
  しかし今回もまた同じ店に行ったのだが、時間帯がランチタイムから
  ズレていたこともあり店内はガラガラ。   (隊長作)

しかし、この日は何故だか旨かった。
  
キャベツ多めが鉄板の熱で甘くとろけ、
おたふくソースが馥郁たる旨味を倍増。

名古屋市民会館真正面のビル1階に、
ちょっとした飲食店集落があります。
その飲食街の中間にあるお好み焼き屋、
要チェック。
  
  今まで名古屋市民会館として聴いていたのは、すべてオーロラホール(大ホール)です。
  それが今回初めて、プルニエホール(中ホール)に入った。
  
名古屋はホールにあまり恵まれていない
と以前書きましたが、
この中ホールも少し厳しい感があります。
大ホールはそこそこいいのにね。

愛知県芸術劇場の「響き過ぎ」に
対抗してか、響きません。
ホール内は大ホールとソックリの内装。
大ホールの奥行きを極端に減らしただけ、
といった圧迫感がある。
  
  左側に座ってから気づいて見れば、チェロ&ベースが左配置。
  時計回りに、ファースト、チェロ、ヴィオラ、セカンド。
  チェロの後背にベースといった、凝った布陣。
  当然対角線上の右側座席の方が重低音を体感できるわけで、少し失敗。

  最近はどのオケも楽器配置に凝っていて、最後列一列にベースを並べたり、
  セカンドやヴィオラを最前列に持って来てチェロを真正面に座らせなど、
  自由な配置が面白い。
  面白いんですが、入場して見るまでそれは分からず、当てずっぽうで座ると
  ホルン直撃コーナーに当たったり低弦の音が来なかったりと、   (隊長作)

思わぬ苦渋を呑まされる事も。
  
  一曲目は指揮者が若者であった。
  プログラムによると団内指揮者とのコト。
  前回の同志社オケといい、最近指揮者もアマ化してきたか?
  面白い試みだと思う。
  セミプロ指揮者も、「先生、センセイ」って言ってられなくなってくる。
  本当に実力ある人だけが残り、肩書きだけの指揮者は選別されてゆくといい。
  聴かされる側は、堪ったもんじゃないからね。
  
  「くるみわり人形」は、フルートとチェレスタが達者であった。
  フルートがこれだけ出来る人がいるんだから、ショスタコの7番なんか出来るだろうに。
  同レベルのフルートが2本要るけど、どうなんだろ。
  
メインは、ブラ1。
弾けないからと言ってテンポを
遅めにせずに、適度な速さを維持。
多少崩れたとしても手綱は緩めず、
突っ走った走行が良かった。

演奏者は「弾ける」「弾けない」を
凄く大事にするが、
聴いている側からすればそんな事より
大局が大事。

  小事に捕らわれず、全体で把握していった方が感動的な演奏が産まれる。
  角田さんのコンセプトはそんな所が判っているようで、   (隊長作)

今回もこの人の指揮はいいなぁと感じた。
  逆に言えば、角田氏の演奏会ならハズレない。
  
  ゆったりとしたテンポで、焦らず迫らずじっくり演奏できれば、そりゃ越したことは無い。
  しかしそんなテンポは途轍もない精神性と集中力が必要だし、
  音色だって半端なく露呈する。

  全楽員が一致団結で指揮者に全身全霊傾ければ名演は産まれるが、
  そこまで以ってくるのは至難の業。
  それより生き生きと快活なテンポで、少々荒削りでもグイグイ
  突き進んでゆく推進力の方が現実では成功例が多い。
  指揮者角田は、そんな成功例が多いのだと思う。


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  ● 過去の 『角田鋼亮さん指揮』 なコンサート感想 ●

  2007年7月29日  オルカ・フィルハーモニー管弦楽団
   ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキー交響曲第5番 他
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai8/dai150.html


  2007年12月16日  名古屋工業大学管弦楽団
   シベリウス 交響曲第2番 他
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai9/dai171.html


  2008年1月5日  オストメールフィルハーモニカー
   マーラー 交響曲第6番「悲劇的」 他
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai9/dai174.html
















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