(隊長作)

唐招提寺      - 19 -   (2007年6月)   訪問者数
  唐招提寺
先週の東大寺大仏で
すっかりお寺が気に入ったので、
今回も演奏会会場近くで
目ぼしい寺に行って観ました。

宇治の平等院にしたかったのですが、
諸般の事情より再び奈良の寺へ。

  興福寺でも法隆寺でも良かったんだけど、私も隊長も行ったことのない
  寺にしようと、意外と忘れがちな唐招提寺へ行ってきました。
  歴史の授業では鑑真和尚を必ず習うし、唐招提寺は耳にはするのに、
  行った人は多くは無いと思う。
  唐招提寺
なんて事の無い日曜日の午前11時。
お寺のまん前に、大きな駐車場500円。
かなり広いので、車で行っても安心です。

駐車場にはお土産処が隣接、
大和地酒を購入しようとあれこれ物色するも
結局買わず。

  関西は伏見と灘という二大銘酒があるだけに、知名度は霞む。
  逆にそれだからこそ、掘出し物がありそうだが、一体どれが掘出し物やら
  分からず、随分物色したが買わず。
  私は物色するも買わず、ということが多い。
  決して優柔不断でも、ケチでもない。
  唐招提寺
拝観料600円、お賽銭だと思えばいいのだし、
世界遺産なのだから文化保護のつもりで
払えばいいのだが、
どうも寺巡りはカネがかかる。

カネが無い人はお参りもママなら無いんだから、
仏様はきっとカネが
大好きなのだろう。

  寺院は適度な拝観者で、世界遺産の中でも数少ない、ここちよい空間だと思う。
  やっぱり寺社は清浄でひっそりとしていて欲しい。

  初夏の薫風薫る晴天だった事もあるし、午前だったこともあるけど、
  落ち着いたお寺でのんびりしてみたい、という人には最適なところ。
  
  南大門をくぐると名物の金堂があるはずなのだが、5階建くらいのラボが。
  唐招提寺工事中
仏教研究所でも出来たのかな?と思いきや
金堂をまるまる覆って、
屋内で金堂大修理をやっていた。

景観どころではなく、仏像は拝めたが、
詰まらん時に来たなぁと後悔した
が、寺院を奥に進むと御影堂が。
  
御影堂では、私の好きな東山魁夷が
特別展示されていた。

  テレビでもよく紹介されている御影堂障壁画だ。
  「山雲(さんうん)」「濤声(とうせい)」といった襖絵が見事で、
  蒼海に白波が岩に打ち寄せる様が壮大な襖絵を異空間にしている。
  
  御影堂に入るためにさらに500円が必要だったのには笑ったが、
  これは500円の価値があった。
  ただし、うちの隊長は
  「襖絵を間近くで観ると、幼稚園児が書いたような荒さがあったね」
  と宣ったのには仰(の)け反った。
  唐招提寺
東山魁夷と彼の代表作である
この障壁画の高名を知らない人には、
こんな感想もあるのかもしれない。

確かに海の濃淡の筆致を間近くで見ると、
やや荒っぽさがあったのは意外。
  
それでも大局観で眺めれば、
                              これは傑作中の傑作だと思う。

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