Neko(隊長作)

3月を振り返って  - 4 -  (2004年4月)   訪問者数

  プロ・アマ問わず行きたいコンサートに行く、これが私のポリシー。
  それなのに2月29日アイノラ交響楽団以来、3月はアマ・オケを聴いていない。
  どうして3月は一回もアマ・オケに行かなかったのか?
  これにはひとえにプログラム(選曲)にあるのであります。

  学生オケ・市民オケともに常連曲のオンパレード。
  ブラームスが6団体、ベートーヴェンが4団体、チャイコとドヴォルザークが各2団体と
  「いつも変わらぬ美味しさ」的なレパートリー。(隊員独自調査)
  他は春だからか「ワクワク・コンサート」的なごっちゃ煮プログラムが散見されました。
  こちらの方が、まだ意欲的なチャレンジの場合がある。

  チョイチョイ。
  3月14日のアフォガート管「ニールセン4番」とか國學院大管「シベリウス5番」、
  早大フィル「ブルックナー7番」がやってたやん、忘れてんの?
  そんな突込みをして下さった読者さんがいたら、感涙ものです。よくぞ聞いて下されました。
コロッケ(隊長作)
「3月14日は仕事だったんですぅぅ。ハラハラ(涙)」

  なんでこないな大事な日に限って、仕事と重なんねん。
  ていうか、上記3団体さんは、今後演奏スケジュールを調整しあって下さい。
  頼んますよ、ほんまに(ずいぶん居丈高ですけど、それほど残念だったのです)。

  変わった曲を演奏するだけが能じゃないけど、毎回毎回似たようなプログラムを続けてる
  オケが多過ぎ。こういった事が、どうして起こるのか?

  私も在団当時、スタッフとしょっちゅう揉めていたのが「選曲」でした。
  まぁ逆にいえば、この事のみ発言してました。
  「あ!ショスタコ野郎が来た!」みたいに、恐れられていたと言うか煙たがられていたと言うか。

  日本人は出る杭は引っこ抜かれるようで、大多数が認知した名曲を演奏する以外は消極的。
  あと集客できるかも大切、と唱える人が多い。
  難しすぎる大曲で空中分解するより、名曲をじっくり丹念に練習してアンサンブルを磨くべき、
  とごもっともな講釈を垂れる人も多かったなぁ。

  しかしでんな。
  プロでも散々やっているブラ1やチャイ5を、どうしてアマオケの自己満足的な演奏で、
  人様はわざわざ聴きたいと思うでしょうか。
  「お!これは聴きたい!」と思ってまで聴きに来て下さる観客は少なく、
  大方はチケットばら蒔き大作戦で集めに集めた一族郎党と御友人がほとんどです。
  「このオケのブラ1だから聴きたい」じゃなくて、「この人に誘われたから聴きに来た」と
  言うのが圧倒的だと思う。
  もちろん、誘われた曲がブラ1だから安心して聴く気になった人も多かろうが、
  有名曲でないと一挙に来てくれなくなる友好関係なんだろうか?

  学生は大方4年間です。定演とサマーコンサートを合わせても最大8回。
  この全8回でやりたい曲を民主的多数決で採択してゆくと。

  ベートーヴェン(9曲)
  ブラームス(4曲)
  チャコフスキー(6曲)
  ドヴォルザーク(7・8・9番)
  これらの交響曲だけで、22曲にもなります。

  これに
  シューマン(4曲)
  メンデルスゾーン(3・4・5番)
  シューベルト(8・9番)
  ベルリオーズの幻想交響曲やハイドン、モーツァルト
  などを足してゆくと、4年のサイクルはアっというまに終わります。

  そして次世代の新入生達は、「自分達が」弾いていない名曲を採り上げる。
  昔の諸先輩がやった曲の方が、パート譜の調達等もラク。
  自分のシッポを追い駆けているかわいい子犬を思い浮かべる。
  戦後60年間の大局はこんなもんだったでしょう。

  学生の読者さん、これでいいんですか。

  社会人オケの読者さん、仕方ないんでしょうか。

  アマオケを聴かない読者さん、いかが思いますか?

  それでも私みたいにアマオケにこだわって聴き続けている読者さん、いるんでしょうか?

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