コーヒー(隊長作)

ビュッフェ問題  - 8 -  (2004年11月)   訪問者数

  久々に東京文化会館に行った。
  ほんと久しぶりだ。
  平日の夜、仕事帰りという事もあったので、小腹を満たすべく
  サンドウィッチを買い込んでホールに挑んだ。
  かなり肌寒い夜だったが、会館前の広場にてこいつで腹を満たした。
  周りにも、同じような人々が沢山いた。
  サンドウィッチをハムハムしながら考えたことを、書いてみるね。
  
  この会館の北隣には野外レストランがある。
  しかしコンサート前の軽食を取りたい多くの聴衆が集まっているというのに、
  そのレストランは閉まっていた。
  月曜日だから定休日なのかな。
  もし開店していたら結構なビジネスになるというものに。
  毎日コンサートが開かれているわけでもないのだから、
  コンサートがある夜くらい頑張って開店してればいいのに。
  
  私がもっとも問題に感じたのは、この事ではない。
  このような調べではないのだ...?
  数々の国内外のオペラハウスやコンサートホールを探索してきて、
  旨いもんには目がない私である。
  どうして日本はこんな現状なのだろうと、残念至極に思うことがある。
  それがホール内の「ビュッフェ」だ。
  
  それでも東京文化会館は、まだまだ良い方である。
  会館に入ると、ホール入場口近くに階段が延びており、
  その先の中二階には軽食喫茶店がある。
  サントリー・ホールだってお向かいのアークヒルズにはレストラン街がある。
  芸劇だってそうだよな。   くり(隊長作)

否、でも、そうじゃないんだ。
  ベルリンでもウィーンでもそうだけど、ホールの中のホワイエの横あたり
  にあるティー・サロンというか、ビュッフェ、ドリンク軽食コーナー。
  あそこの品揃えがどうしても、どうしてだかってくらい日本と違うんだ。   日本国旗(隊長作)

日本のビュッフェでは、コーヒー&ビールから始まって
最近はスパークリングワインまで
  出してくれる(ミューザ川崎がそう)所と増えてきてるが、
  海外ではこんなものほんの序の口だ。
  
  まず、各5種類以上は軽く用意されてるビールやワイン。
  シュナップ(蒸留酒)やカクテルなど、それはそれは充実している。
  そこはまさにバーカウンターであり、二十分前後の休憩時間に
  殺到してくる聴衆をテキパキと店員さんは捌いてゆく。   地下鉄マーク(隊長作)

最も驚いたのはロンドンのプロムスで、オペラハウスのように
ボックス席(日本の升席に似ている)を丸ごと買い上げていたグループがいた。
  そしてその一団はボックスに白いテーブルクロスを敷いた長机をぶち込み、
  その机にはシャンパンやらオードブルやらが乗っかっていた。
  オードブルを摘まみ、シャンパンを片手に音楽を楽しもうという酔狂だ。
  
  どこの成金だか、貴族の末裔だか知らないが、グラスがカチャカチャ音を立てて、
  レベルの低い奴等だと憤慨したことがある。
  しかし、それはホールが用意したスペシャル・コースだったのだろう。
  日本では考えられない事だが、欧州での音楽の位置づけを考えさせられた一幕だった。
  
  外国のことは外国のこととして、我らが日本はどうすれば良いのか。

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  ビュッフェにおける、飲食についての考察の続きです。
  食いモンについては、少々ひつこいです。
  
  それでは、日本ならではのアイデアで考えてみたいデス。
  どのビュッフェに行ってもビール&ワインが一般的ですが、
  極上の日本酒が十数銘柄並んでいたらどうだろう。
  少し小さめの枡なんかに注いでくれて一杯6〜7百円。
  越乃寒梅や八海山はもちろんのこと、男山、磯自慢、出羽桜...。
  私は駄目なんだけど焼酎をオンザロックで出してもカッコいいよね。
  とにかく、このホールならではの品揃えにして頂きたいのよ。
  
  こうすると外国人観光客も喜ぶだろう。
  「OH!SAKE!ワタシ、サケ、ダイスキネ!」
  日本人が海外でワインが旨い美味い、と言ってるのと同じである。
  ようするに、サケもワインも美味しいんですよ。   うきょ(隊長作)

そして私が最もオススメしたいのは、「カナッペ」です。
  これは日本でチェーン展開したら、大当たり間違いなしだ(と思う)。
  一見、マクドのバーガーでもサブウェイのサンドウィッチでも似たように
  感じられるかもしれませんが、この「カナッペ」であることが重要なのだ。
  
  その前に、ちょっと「カナッペ」について調べてみよう!
  
  「カナッペ」
  小さく薄く切って軽く焼いたパン、その上に肉・魚・チーズ・ペースト・
  キャビアなどをのせた食べ物。
  (出典:インフォシーク大辞林)
  ベルリンフィルハーモニーホールのカナッペ
私はこいつがだぁい好きで、
海外のホールやオペラ・ハウスへ行ったら、
井の一番で探します。

大方あるのは、生ハム系、サーモン系、
シュリンプ系の3種。

どれもこれも今思い出しても
涎が出そうになるほど美味しかったが、
サーモン系が特に好き♪

  また、キャビアのカナッペは値段も高いが断トツに美味しすぎるので、
  あれは存在自体が罪だ。
  しかしコンサートやオペラを観に来る人の中には、無闇にカネを使いたい人がいる。
  特にS席の会員シートに納まっている老淑女や、ウィーン・フィルやベルリン・フィルの
  来日演奏会に着物で現われる奥方様なんかはその好例。
  サントリーホールやオペラシティで「カナッペ」を一つ600円くらいで
  出してたら、私だって買ってしまうだろう。
  採算があうかどうかは知らないが...。
  
  また、このカナッペは驚くことに、欧州の各都市各ホール毎に味が違う。
  
  これは具材の下に敷き詰められているペーストによるもの。
  この味は相当研究されたもので、簡単にバター&チーズや
  ガーリックソースを懸けただけでは真似が出来ない。
  フランス料理の基本である「ソース」が重要である事は、
  この「カナッペ」がフランス発祥の料理であることを納得させてくれる。
  
  もし私に商才とチャンスがあれば、このカナッペを日本で始めてみたいものだ。
  アメリカ傘下の国々で幅を効かしているマクドのように、欧州各国ではノルドシーが
  あっちこっちで見かけられるが、これも日本に持ってきたら成功するチェーン店だと思う。
  私は魚が大好きなので特にそう思うのかもしれないが、
  「ノルドシー」がどうして日本に上陸してこないのか不思議に思う。
  話がてんでズレてしまって、ごめんなさい。
  
  日本ならでは、ということで冒頭でサケを出しておきながら、
  食べ物をカナッペにしたのはそれだけの美味さがあるからだ。
  これを「おにぎり」や「にぎり寿司」なんかにする発想もあるけど、西洋文明の
  代表格であるクラシックやオペラで「おにぎり」では雰囲気がでないでしょ。
  大衆はこの「雰囲気」を求めているのであり、それを満たすには
  「シャンパン」と「カナッペ」が最適だと思うんです。
  まぁ、「高級日本酒」もワイングラスなんかで出したら、実際はよく売れると思うんだな。
  
  東銀座の歌舞伎座、ここには参考になるサービスがたんまりある。
  あの徹底した観劇世界、江戸情緒を大切にした趣向を凝らした料理・弁当の数々。
  全くもって嘆かわしきことなれど、人は芝居だけを観に来ているのではないのです。
  そこへ夢を求めているのであって、ひとときの異世界を堪能しようとしている。
  そのためにはホールを一歩外へ出たとしても、そこはまだクラシックな高尚で
  華やかでヨーロピアンな世界であったほうがいい。
  今回はそのために簡便にできるビュッフェについて書いたが、他にも思いついたら書いてみたい。
  
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