「理想的な旅」 - 16 -
2001年の春に行きました旅行記を書きたいと思います。
過去行った旅行の中で、これが最も思い出深いものになっています。
その理由は、以下2つのネックをクリアしたから。
1.休みの日程
サラリーマンである以上、自分の好きなようにはなかなか取れない訳で・・・。
どぉも月末・月初に、お好みの指揮者がすごい曲をやってる事が多いような気がする。
月末は仕事が忙しくて、どうにも休めないんだよ・・・。
2.ヨーロッパ内の移動
移動にお金と手間がかかる。
スーツケースに荷物を詰めなおすのが面倒で、同じ所に連泊してしまう。
1週間(土日からめて9連休)しか休めないので、2都市が限界。
できれば1都市が楽ちん。
移動をたくさんすると、観光ができない。
移動そのものを観光と思うしかないのね。
それまでの旅行には、この2つのネックに妥協してました。
この時の旅行も、「2」の妥協をしてしまえば、ドイツ・オンリーの
「ベルリン・ケルン編」になっていた事でしょう。
なぜゆえにチューリッヒに行ったかと言うと、どーーーっしても聴きたい
指揮者が、そこにいたからです。
その名は、クルト・ザンデルリンク様。
休みの許可が出た1週間のど真ん中に、
なんとザンデルリンクがブルックナー7番!!を振る予定がっっ!
このチャンスを逃したら、一生聴けないよ。と、その時強く思った。
(事実、2002年5月に引退してしまったザンデルリンクは、今はもう聴けないのです。)
絶対、聴きに行かねばならぬっ!!
メラメラと燃え上がる隊長だった。
merameramerameramerameramerameramerameramerameramerameramera
旅程は、ベルリン2泊、チューリッヒ2泊、ケルン2泊で計画しました。
飛行機は、繁忙期では無かったので、なんなく取れました。
オール飛行機での移動です。
成田→フランクフルト→ベルリン→チューリッヒ→ケルン→フランクフルト→成田。
たったの1週間で6回乗る事になります。
ザンデルリンクを聴く為ならば、怖いなどと言っていられませんっ。
隊長は、基本的に「飛行機怖い〜」派です。
国内を新幹線で行ける所に飛行機で行く事などは、考えられぬ事でございまする!
隊員は「飛行機大好き」派ですが、こうまで移動移動を繰り返すのには消極的でした。
飛行機の予約は問題なかったのですが、ホテルに大問題が発生!
我が隊のホテルのご予算は、二人で壱万円なり。一人あたり五千円というのが相場です。
ところがドイツは、やたらめったら見本市(メッセ)が開催されている。
このメッセの開催されている時期のホテルの値段が、
「うそだろ〜?!えぇ?」ってくらい高いのです。
普段1万円で泊まれるホテルが平気で3万円(!)などと跳ね上がったりする。
商売上手だね〜、ドイツのホテルさんよぅ。
朝食が超ゴージャスになる訳でもなく、サービス内容は同じなのに、宿賃は3倍以上。
しかもメッセに行くなら兎も角、我等はコンサートに行くんじゃ〜っ!!
そんなもの支払える訳がねぇですぜ、だんな。
この憎らしいメッセが、我が隊が行きたい日のケルンで開催されている・・・。
がびょ〜ん。
(次ページへつづく)