住宅街の中のホテル - 28 -
ケルン・ボン空港に到着。
ホテルが駅から遠いトコロにあるので、思い切って空港からタクシーで行く事にした。
天気が曇っていたせいか、なんだか寂しげ〜な雰囲気で、
林があったりポツポツとしか家が無かったり、閑散とした所に辿り着いた。
「ココ?」
でかいホテルのようだったので予約してみたんですが。
確かに、でかいんだけど・・・?
場所が住宅街のド真ん中みたいなんだよな・・・。
荷物を置き、出かけようとすると雨と落雷が!
5月なのに、どよどよどよ。
ボンの第一印象は、「怖い・・・」。
雨が止んで、このホテルの最寄り駅であるボンから1つ目の駅を目指して歩き出した。
ちょっと歩いても駅らしきモノは見えてこない。
「このホテルって、駅からだいぶ歩く?!」
歩きながら、しまった〜〜と思いました。
バスに乗るほどではないのですが、15分くらい歩くと駅に着いた。
駅前になら、お店があるだろうと思っていたのですが、なんにもない。
え?隣の駅が、以前、首都だったボンの駅だよね?? ね?
24時間乗り放題の券でケルンまで行けるという事なので、
それを買ってとりあえずボンに行く。
ボンに着くと、隣の駅には何もないコトを妙に納得してしまう。
ボンの駅前自体が、特に大きなモノがない。
えええ??
ちょっと歩くと、
デパートや飲食店などが
あるにはあったのですが、
ショックでした。
想像をはるかに超える「こじんまりさ」に。
やっぱり、東京ってデカすぎなんだな〜。
とにかく、オペラを観る為にケルンに行かねば。
まだ、チケットを買っていなかったので、急いでいたのです。
テキトーにホームに来た電車に、行き先だけを見て乗ってしまった。
「ちょっと、待って? ICって書いてなかった??」
なんか、電車が豪華なような・・・?
mcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcm
ま、いっか。
車掌さんが来たら、特急料金みたいなの払えば平気ダロ。
と、テキトーな事を考え、テキトーに個室みたいなとこに座っていると、
いかにもドイツ人という感じのおば様が大きな荷物を持って
私たちのトコロにやってきた。
私たちが座っていた席は、このおば様の席だったのだ。
特急なんだから、座席指定なんだよね、フツー。
ホント何も考えてなかった・・・。
おば様は、怒った様子もなく、個室の入り口にある札を指差しながら
「どの駅から人が乗ってくるか書いてあるのよ、
札が無かったら座っててもいいんだけど」
とドイツ語で教えてくれました。(←身振り手振りから、推測で訳。)
丁寧に教えてくれて、ありがとう!
おば様の指示どおり、何も札が無いトコロに移動。
ホッと一息つくと、車掌さんがやってきた。
なんて言ったら、良いのかわからなかったので、財布を見せて
「払いマス!」とアっピール。
車掌さんは、ニコニコしながら、切符を売ってくれました。
私たち、短い距離なのに、IC特急に乗っちゃって、大損こいてる??
すぐにケルンに着いた。さすが特急だ!
わーん、良く見て普通列車に乗れば良かった〜(涙)
駅の前に、大聖堂が、「どっど〜ん」とそびえ建っていた。
あまりの近さに、「これは、ケルン駅の駅ビルですか?」と
思ったくらいの至近距離でした。
(次ページにつづく)